AV女優から俳優として売れたら第二の人生が救われる人もいるんだろうな。だから私は絶対に売れます!
── 今回の映画のテーマでもある「青春の忘れ物」ってありますか?
川上 青春の忘れ物? ないです(笑)。私、一切、何も悔いがないので。いまも青春なので何も悔いなく、何も忘れ物はないです。
── これも映画のテーマですが、「東京」って川上さんにとって何でしょうか?
川上 やっぱり東京って特別で、すごくキレイなもの、華やかなものを想像していたんですが、私が見てきた20代の東京は真逆なもの、ダークなものが多かったです。生きるのは大変だなって思いました。でも、私は全部、ポジティブに考えて乗り越えちゃうし、くさらないでいけているので、逆にその逆境が楽しくなってきました。挑戦されている感じがあるんです。だから、いまは「東京じゃなくて、日本じゃなくて、海外もありだな」って思っています。
── 『東京の恋人』にからめて、ずばり、恋人はいますか?
川上 恋人は一切、作らないです。はっきり言ってもう、いまは必要としていないです。私自身、自由人すぎて全てを足枷だと感じてしまうんです。
── その足枷は人間関係ですか?
川上 恋人です。恋人だけです。恋人がいると「何かしてあげないと」、「彼を支えてあげないと」とか思っちゃうんです。それで、自分がいま、やらないといけないことがおろそかになっちゃうんです。それがはっきり足枷だと思いました。はっきりと(笑)。
だから、孤独が楽しすぎて、楽しめるようになって、寂しいと思うこともなくなったんです。やっと自立できたんだと思います。ずっと異性に対して依存タイプだったんです。
それが一切なくなったきっかけは何だったんだろう?って思ったんですけど、単純に考え方が明確になって、AV女優から俳優として売れたら、今いるAV女優さんの第二の人生が救われる人もいるんだろうなと思い、私は絶対に売れないといけないなという使命を持ったんです。
「AV業界の人間が何を言っているんだ?」って(世間から)言われても関係ないんです。そういう考えになってから、自分はもう何に対しても依存している暇はないし、とにかく売れるために頑張らないといけないと思っています。いままでの人生の中でそれがいちばん楽しいです。だから私は絶対に売れます!
生年月日 1992年10月14日 出身 東京都
出演作 2015年『メイクルーム』、2016年『下衆の愛』、2017年『獣道』、2019年『鹿沼』『37seconds』Netflix『全裸監督』、2020年『悲しき天使』
2019年第31回ピンク大賞主演女優賞・MOOSIC LAB 2019最優秀女優賞 受賞
Twitter @nanamikawakami
Instagram @nanamikawakami
映画情報
『東京の恋人』予告編
『東京の恋人』公式HP https://tokyo-modernlovers.com/
劇場情報
地域 | 劇場 | 公開日 |
---|---|---|
東京 | ユーロスペース | 6月27日(土) |
神奈川 | 横浜シネマ・ジャック&ベティ | 近日公開 |
愛知 | 名古屋シネマテーク | 近日公開 |
新潟 | シネ・ウインド | 近日公開 |
大阪 | 第七藝術劇場 | 7月4日(土) |
京都 | 出町座 | 近日公開 |
兵庫 | 元町映画館 | 近日公開 |
広島 | 横川シネマ | 近日公開 |
※公開日時、舞台挨拶についてはHPまたは劇場HPにて最新情報をお確かめください。
キャスト・スタッフ
【キャスト】森岡龍 川上奈々美 吉岡睦雄 階戸瑠李 木村知貴
【スタッフ】監督・脚本 下社敦郎|撮影 金碩柱|照明 市川高穂 川島啓之|音響 弥栄裕樹|音楽 東京60WATTS|企画 直井卓俊|配給・宣伝 SPOTTED PRODUCTIONS|宣伝協力 MAP 2019 | 日本|カラー|ヨーロピアン・ビスタ、スタンダード|3.1ch|81min
ストーリー
結婚を機に映画監督の夢を諦め北関東に移り住んだ立夫は、ある日学生時代の恋人・満里奈から連絡を受け、数年ぶりに東京へ向かう。満里奈とのひと時のアヴァンチュールや、青春の残り香であるかつての仲間との再会を経て、戻らない青春との決別の朝を迎える。
別れの時、満里奈から1本のビデオテープを預かった立夫は、出産間近の妻がいない夜にこっそり再生する。そこに映っていたのは、キラキラとしたあの頃の思い出と、もう取り戻せない過去の「約束」だった…。
©2019 SALU-PARADISE/MOOSIC LAB 配給 SPOTTED PRODUCTIONS
(インタビュー 神楽坂文人 映画スチール提供 ©2019 SALU-PARADISE/MOOSIC LAB)