やっていることのエゲツナさと神々しいまでのおもてなし感…伝説デザイナーのAVジャケット時評

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雑誌版『デラべっぴん』の伝説企画“オナマイド”を生み出した名デザイナー・ほうとう氏が選ぶAV秀逸パッケージ♡

あの名プレゼンを想像させる気品でチ○ポをニギニギ

今回、僕の “デザイン心の琴線” に触れたのは、フィッチさんの『じっくり高める手コキでもてなす完全勃起ともの凄い射精の回春旅』という新シリーズのジャケットです! 今年9月に飯岡かなこさん、10月に神波多一花さんの主演作がリリースされたシリーズ物の、その最新作が今回取り上げる吉浦みさとさん主演の作品です。

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ジャケットデザインのコンセプトは第1作からすでに完成されており、背景は緑鮮やかな庭が望める和室の縁側、円形の壁淵が特徴的な旅館です。そこに、美人おかみが立て膝ポーズでこちら側を、な〜んともいえない慈愛心をたたえたまなざしで見つめています。

おかみの着物は、深紅の帯に白と金の帯締めによってウエストが引きしめられ、首から肩への流れ、そして腰回りの輪郭が実に美しいカーブを描いています。
ただし、そのおかみを引き立てる着物は、な、なんとスケスケの薄衣の着物なのです! みさとおかみのおわん型の見事なバストも、縦長のおへそも、つつましやかに整えられたアンダーヘアも、すべてが丸見えになっているのです!
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『じっくり高める手コキでもてなす完全勃起ともの凄い射精の回春旅館 吉浦みさと』(Fitch)

 
でも、みさとおかみの表情はいたって凉やか。もしかして、着物の中身が僕らからは丸見え状態であることに気がついていないんじゃないでしょうか? コレはいわゆる《X線写真》なんじゃないでしょうか?…と思わせるに十分な表情と状況の落差感です!
 
着物が透けているだけではありません。なんと、みさとおかみは、その和室に泊まっているであろう男性の、カッチカチに勃起したイチモツを右手で握りしめ、左手はタマ袋をフンワリと保持しておるのです! こ、これは、僕の大好きな手つきじゃあないですか! 「AVジャケット時評」第2回で僕が絶賛したアリスJAPANさんの『川上奈々美 射精したチ○ポをすぐに勃起させる凄テク』と、ほとんど同じ “黄金の手つきと表情” なんですよッ!
 
 
しかし、みさとおかみは『射精したチ○ポ〜』とは違って胸も局部もお尻も、見せるところはちゃんと見せています。なにしろ『射精したチ○ポ~』ではペニスはデザインで描かれたシルエットで、実際に川上奈々美ちゃんがタマタマをニギニギしていた訳ではありません。
 
対して、こちらのおかみ・吉浦みさとさんは、先端からカウパー氏腺液がブクブクと滲み出ているであろうリアル男性の肉棒をシッカとニギニギし、にもかかわらず気品のある涼やかな微笑みを浮かべているのです。乳首もヘアも一切見せないで表現した川上奈々美ちゃんも素晴らしいし、見せつけながらも一層気品感を際立たせている吉浦みさとさんも天晴れです!
 
この《ニッポンの老舗旅館のおかみならではのおもてなし感と、斜め45度の立ち位置》から僕が自然と連想するのは、2年前の国際オリンピック委員会総会での日本側代表プレゼンター・滝川クリステルさんによる、世界から集まった五輪委員の男性をメッロメロの骨抜きにした、あの名プレゼンテーションです。
 
あれに匹敵するであろう、世界のセレブも随喜の涙を流すほどの “高級なおもてなし感”や、“ホスピタリティ” が、本作のジャケットにおいて、究極の完成形態を見せつけてくれています。
 
1、2作目と3作目の違いは、いろいろと挙げることが可能ですが、最も顕著かつ重要なのが髪型です。3作目のみさとさんは、どんなにマッサージ中に激しく腰を振ろうとも乱れの起き難い、髪束を後頭部でしっかりとお団子に纏めた髪型なんですね。
 
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これがみさとさんの理知的な顔かたちに見事にマッチし、しかもやっていることのエゲツナさをも、神々しいまでのおもてなし感に転化させることに成功しています。
 
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本作のタイトルは、今、AV界で流行りの、タイトルと言うよりはキャッチコピーのように長いタイトルですが、「じっくり〜」で始まるところがミソで、商品特性を商品名にしてしまう食品業界の流行のハシリであるPOKKAの『じっくりコトコト煮込んだスープ』を連想させ、そこからくる何とも言えない安定感や信頼感の演出も、見事としか言いようがありません
 
第4作はいったいどんな女優さんが、この回春旅館のおかみを演じてくださるのか、瞑目して待ち続けようではありませんか!
 
ほうとうひろし◎エロメディア活動歴28年のエディトリアル・デザイナー。
雑誌版オリジナルの『デラべっぴん』には、同誌創刊2年後の1988年ころから参画。
同誌名物となったエロ紙工作企画「オナマイド」を10年以上にわたって連載した。
「オナマイド」の連載を再構成した単行本は計4冊出版されたが、すべて絶版。
その企画の成り立ちや、当時の『デラべっぴん』編集部の事情に関しては、有野陽一氏の取
材によるインタビュー集『エロの「デザインの現場」』(アスペクト・刊)に詳しい。