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東京に住んでいても、なかなか足を踏み入れることがない街…男のアソコではなくカメラを握りしめ風俗街を歩き続ける元風俗嬢〜紅子の色街探訪記vol.25・吉原の路地裏

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日本最大のソープ街吉原

表通りはソープランドの送迎車が慌ただしく行き交い、よそ見をしているとうっかりひかれそうなほどですが、裏通りはとても静かです。
そして路地をのぞくと、よくぞこの時代まで生き残ってくれたと賞賛したくなるような建物が存在しています。

旧伏見通りを少し入った小さな路地には、いつからあるのか…寂しげな表情で通りを見つめる黒ずんだ羽子板。隣には時代を感じさせる「喫茶24リゲイン」の看板。
戦後赤線時代の遺構であるカフェー建築までもがひっそりと佇んでいます。

遊廓と呼ばれていた場所は戦後「カフェー街と呼び名が変わりました。
カフェーとは、飲食を提供するだけのお店ではなく、女給さんによる性的な接待を主としていました。
特殊飲食店とも呼ばれ警察の管理下に置かれ、決められた敷地内で、店舗も一目でそれと分かるような外観にするように指導されました

昭和33年の売春防止法以降はアパートや飲食店、旅館などに転業していきましたが、66年経った現在でも赤線の遺構であるカフェー建築がわずかに残っているのです。
吉原カフェー建築の女王として、最も有名な建物は旧屋号「プリンセス」です。
何度見ても圧倒される巨大なカフェー建築。
関東で最も大きいとされます。もうひとつ吉原を代表するカフェー建築が旧屋号「ゆうらくハート型のようなデザインが特徴。

また、吉原弁財天の前には遊廓専門書店「カストリ書房があります。遊廓の歴史をいまに伝える貴重な書籍や写真集を手にとることができます。
東京に住んでいても、なかなか足を踏み入れたことがないと言われるこの街ですが、歴史を感じながら歩いてみると心躍るような発見があるかもしれません。


紅子10代で売春婦となり吉原、川崎堀之内、歌舞伎町、など関東各地の風俗街を13年以上転々。現在は色街写真家として、風俗街、赤線、遊郭跡地などを訪れ、日本の性文化を記録する。過去の風俗体験を語る『紅子の色街探訪記YouTubeで配信中。
2023年12月写真集「紅子の色街探訪」出版。
日本人が独自に生み出したユーモアあふれる文化…男のアソコではなくカメラを握りしめ風俗街を歩き続ける元風俗嬢〜紅子の色街探訪記vol.24・吉原
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