プロの監督が認めるAV作品はズバリこれ!
AV監督が愛したアダルトビデオの話を聞いてきた…
前篇ではオススメのAVをお聞きしたが、監督自身のオナニーライフは?
そして今後撮ってみたい作品とは?
“誰でも良かった作品”を
「僕が一番面白く撮る」
ーー好きなAVが作品作りにリンクするタイプの監督なんですね?
小堺 「そうですね。でもエロい女はエロい女で好きなんでドキュメンタリー作品だけじゃなくて、女優物も好きです。
オナニーする時は女優ありきで作品を選びますね」
ーーお気に入りの女優さんっています?
小堺 「まだ撮ったことは無いんですけど、最近は篠田ゆうさんが好きで、彼女の作品でばっかりオナニーしてますね。
オナニーは基本的に撮ったことのない女優でします」
ーーそれはなぜ?
小堺 「撮った事無い人は虚像として見れるじゃないですか。
本当はイヤなヤツかもしれないけど、画面で見てる限りはめちゃくちゃ魅力的なままなんで。
もちろん撮ってみたいんですけど、いざ撮っちゃったらオナニーはしなくなるというという、そこはアンビバレンツに揺れる感情と言うか…」
『-40度の極寒の地で中出しされた精子は凍るのか?スペシャル!! 朝倉ことみ』
出オチをやりきるにも力がいる
ーー監督の最新作は『-40度の極寒の地で中出しされた精子は凍るのか?スペシャル!! 朝倉ことみ』ですが、見どこころはズバリどこでしょう?
小堺 ……見どころは、タイトル通りですね。
ーー出オチ的な作品??
小堺 「うはは(笑)。そうです、出オチですよ。でも出オチをちゃんとやりました。
日本一寒いという北海道のR町まで行って撮影して来たんですけど、外でヤってたら近所に住んでるおじいちゃんが雪かきしに来ちゃったり、色んなハプニングがあって大変でした、衝撃映像満載ですよ。
(インタビューに同席していた)タートル今田監督 「タイガーの勃起力って凄いよね。『そんな状況で!?』って時でもギンギンに勃ってる(笑)」
※今田監督のインタビューも近日公開予定
小堺 「すげえ燃えるんすよ、すげえバカじゃないすか! そんなこと多分僕くらいしかやらない(笑)。
根性を試す企画なら誰にも負けないかなって思います。
『マイナス40度の場所でセックスしてこい』って言われたら絶対やりきったる、みたいな」
ーー誰も撮っていないものを撮りたいとか?
小堺 「そういうワケでも無くて…。AVメーカーのプロデューサーは、僕に1番に電話をかけてくれるんじゃなくて、他の監督がつかまらない時に仕事の依頼をしてくれるっぽいんです。
僕には作家性や強烈な性癖なんかの、監督としての個性が無いので、その変わりに「やらない」とか「できない」って言わないことにしてるんですよね。
“監督は誰でも良かった作品”を“僕が一番面白く撮る”っていうのは、いつも心がけています」
「バカだな」って言われたい! だって僕は凄く普通でつまんない人間だから
ーー今後撮ってみたい作品ってどんなものでしょう?
小堺 「本中(※中出し専門AVメーカー)でずっとお世話になっているので、『もし今後僕が結婚して子供が出来ることがあったら、産まれるまでの過程を全部撮っちゃダメですか?』って相談したことはあります。
『コンプライアンス的な問題で難しい』
ってやんわり断られちゃったんですけど(笑)。
あとは、実家とか行きたいですね、親とか出したいっす」
今田 「なんで自らむちゃくちゃになりに行ってんだよ(笑)」
小堺 「あいつバカだなって言われてえっす。
俺は凄く普通でつまんない人間なんで、だからこそ『あんなことまでしてるよ、バカだな』って言われたいと思うんです」
ーー
イケメンじゃないし、特別なフェチもない、普通のつまらない人間だと監督は繰り返すが、「誰でも良かった」作品を「一番面白くしたい」なんて、普通の人は言えないんじゃないだろうか。
タイガー小堺監督は前篇でオススメAVとして紹介してくれた
『MOODYS ファン感謝祭 妄走犯【ひなこ】』に対して「なんだコレ気が狂ってんな!」とおっしゃっていたが、
私は『100人中出し×上原亜衣』や『-40度の極寒の地で中出しされた精子は凍るのか?スペシャル!! 朝倉ことみ』のパッケージを見た時に似たようなことを思った。
「ヤベーなんだコレ頭(以下略…)」。
「なんだこりゃ!?」って最初は思った作品に、いつの間にか引き込まれ、激しく興奮しているのだ。
一筋縄ではいかない、普通じゃない魅力がタイガー小堺監督作品にはある。
(文:菊池由貴)