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【3日間シリーズが大ヒット!朝霧浄監督インタビュー】Twitterで話題の「朝霧流AV演出」をリボルバーヘッドが深掘り!「“自分が何かを作っていると思わない方がいい”と思うようになりました」などなど名言続出!【前編】

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主人公の気持ちが変わる瞬間はカットを割らない方がいいんだなって

 

—— では、お次は「ワンシーン・ワンカット」について教えて下さい。

 

朝霧 元々、AVのドラマモノって細かくカットを割ることが多かったんですね。その方がドラマっぽいしセリフも修正できるし。もちろん僕も今でもその手法を使います。でも主人公の気持ちが変わる瞬間はカットを割らない方がいいんだなって「3日間シリーズ」の川上さんや枢木さんを見て思いました。

 

 

朝霧 正直この〝ワンシーン・ワンカット〟は「AV女優ってスゲエ!」の一言に尽きます。実力のあるAV女優さんは「普通の役者さんより演技いけるんちゃう?」っていうくらいにお芝居が上手いんですよ。なので、できる女優さんには全部任せていいと思ってやっています。

こちらがカメラを動かさなくなると、女優さんたちがその世界でちゃんと動くようになるんです。枢木さんにしても川上さんにしても、こちらがカットをかけるまでしっかり動いてくれるので「放っておいていいな、むしろ邪魔しないほうがいいな」と思い、この〝ワンシーン・ワンカット〟ができました。

 

 

朝霧 いつのころからか、この業界で監督をするというのは、「いかに女優さんの魅力を引き出してあげるか」ということが勝負だと気が付いて。「自分が何かを作っていると、思わない方がいい」と、思うようになりました。

 

監督が演技やセリフを付けすぎるから、「言わされてる感」が出ちゃうんですよね。僕は必ず、「この場面、自分だったらどうする?」と女優さんに聞いて、それを一番に採用します。こちらが考えることより、女優さんが考えたことの方が演じている女の子に近いですからね。あえてセリフは付けずに「5分あげるから男の子誘ってみて?」みたいな感じでやってもらいます。すると、お芝居臭さが抜けてリアリティが生まれるんです。

 

作品自体は役者が作るものだと思っているので、「それを邪魔しないように作る」みたいなことを考えてやっています。

 

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