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【AVマイスター・東風克智さんインタビュー】AV芸人リボルバーヘッドが最も尊敬する、AVをこよなく愛する東風さんに、レビューへのこだわりを聞いてきました!「〝点が線になる〟瞬間があるんだよね」【前編】

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── それからAVライターになるまでを教えて下さい!

東風 まずトイザらスに就職したんだけど、縁もゆかりもない岐阜に飛ばされちゃってさ。やる事がないから、楽しみといえば、休みの日にAVを観ることだけだったんだよね。ちょうどその頃に、プレステ2が出たことによってDVDが一気に普及したから、生活が一変してさ。SODの勢いが凄かったり、キカタンが出てきたり、4時間モノが出てきたりして、さらにAVにどっぷりハマっていったんだ。

 

── なるほど。値段も現在ぐらいに引き下がった頃ですよね?

東風 そうだね。で、トイザらスを辞めて愛媛の実家に帰って、実家が食品会社をやってたから働いていてさ。その頃に落研の先輩の、エレキコミックさんがキングオブコント2010で決勝に残って、オロナミンC主催で地方サーキットを回っていて松山でライブをやったんだけど、その後の芸人さんでの飲み会に「後輩にめっちゃAVが詳しい面白い奴がいる」ってことで、やついさんが俺を誘ってくれたんだよ。そこで、いつも通りAVの話をしたらみんな笑ってくれてさ(笑)。

 

── どんなお話をされたのですか(笑)?

東風 「好きな女優さんを3人教えて」って言われたんだけど、どうしても頭に浮かんだのが5人だったから「5人でいいですか?」って頼んだり、「じゃ、一人目はベタですけど○○ちゃん」って言ったら、「お前にとってはベタかもしれないけど、知らないよ!」って言われたりみたいな会話だったかな(笑)。
あと「1998年にデビューした森下くるみちゃんなんですけど」みたいに、全部年表を追って話してたらそれを面白がってくれてさ。

 

── ちなみに芸人さんはどなたがいらっしゃったのですか?

東風 キングオブコメディさんや、インスタントジョンソンさんがいたかな。

 

── そうそうたるメンバーの飲み会ですね!

東風 気が付いたら皆さんと仲良くなってて、その後には俺も一緒にお風呂屋に行ったりするくらいに盛り上がって(笑)。
で、その時の話をやついさんが「エレ片のコント太郎」っていうTBSのラジオで話してくれて、それを聞いた出版社(スポニチ)の方が連載のお仕事をくれたのが、AVライターになったキッカケかな。

 

── 最初の連載って、「男優さんの技を紹介する」連載のやつですよね?

東風 そうそう!その連載を一年ぐらいやらさせてもらって、それが終わったあたりで色々なところからお仕事のオファーをちょこちょこもらってって感じだったかな。当時は、別の仕事をやりながらライター業をやってたからね。

 

── AVライター、一本でお仕事をされるようになったのはいつ頃からだったのですか?

東風 20142015年くらいかな?当時、AVライターを本業にして一本でやってる人がいなかったんだよね。しかも文字数制限とかの関係で、ウケるとこだけ抜粋して記事にするってのが基本の時代に、俺はたまたまネット記事で文字数制限無しの仕事をもらったから、普通の人なら書かない雑談とかも全て書いてたらそれが評判良くてさ(笑)。

 

── 当時からしたら、斬新なことをされていたのですね。

東風 ファンの俺からしたら「初体験いつですか?」みたいな質問はデビュー作を観れば済む話だから。

 

── 同感です!

東風 だから俺がインタビューする時は、女優さんが饒舌になったらその話は辞めちゃうんだよね。饒舌ってことは、どこかで話したことがある話だから。あえて饒舌にさせて乗ってきたところで「では本題に入りますね!とは言いますが、○○の作品ではこう言っていましたが、実際はどうなのですか?」って、このノートを使って尋問みたいなことを始めるんだよ(笑)。

── 例のノートですね!! ノートの隙間が無い程にぎっりしと、女優さんが言ったセリフや、作品の内容が細かく書いている(驚)!!

東風 「こんな癖がありますね。」とか、「ごっくん解禁作はまだ出してませんけど、デビュー作ではごっくんしちゃったって言ってましたよね?」みたいなことを(笑)。

 

── 実際に観ていないと、できない質問ですものね。

東風 ここまでされると、女優さんも適当なことは言えなくなるからね。

 

── そうですよね。本当に取り調べみたいですね(笑)。
ちなみに、一作品でノートにはどのくらいの量を書かれて、時間はどのくらいかかるのですか?

東風 だいたい一作品で、1ページかな。ドラマモノだと巻き戻して、台詞を一言一句間違いないように全て書くからかなりかかるかな!

 

── 一言一句って凄いですね……! 何故そこまで細かく書かれるんですか?

東風 あやふやな情報を与えたくないからだね。俺の一番の読者は俺だからさ。まあ、リトル本田的なことかな(笑)。妥協して自分に嘘をついた記事は書きたくないからね。だから、流行ってもないのに「流行ってるように書いて下さい!」みたいな仕事は全て断ってるんだ。そんな記事は、俺の名前では出せないし、そんな記事を書いてしまったら、自分が東風ファンじゃなくなっちゃうからね。

 

── 自分が自分の一番の読者ってカッコイイです!!

東風 ノートに細かく書く理由としては、一回観ただけじゃ、その女優さんの特徴がしっかりとわからないからだね。一回目でメモしたことが、次の作品でもメモしていたら、その子の特徴ってことがわかるじゃん。一回目に「剛毛」って書いてあって、二回目も「剛毛」って書いてあればその子は剛毛なんだなってことがわかるよね。一回目「剛毛」って書いてあって、二回目に書いてなかったら、「毛を剃ったんだな」ってことがわかるし。

 

── たしかに本当の特徴を調べるには、毎回細かいところまでチェックする必要がありますよね。

東風 そうやってると〝点が線になる〟瞬間があるんだよね。

 

── 名言です!!では前編ラストの質問です。AVレビューを書くにあたって、最も重要だと思うことは何ですか?

東風 自分の好きなジャンルの作品をとにかく観て、熱量込めてレビューを書くことだね!興味の無いジャンルの作品を観て、蛇足でレビューを書いても意味がないんだよ。電化製品だって「これ買って良かった!」っていうレビューが売れるじゃん。俺はごっくんが好きなんだけど、ごっくん好きが買おうか迷ってる作品を俺が観て、良かったって思ったら、それを思うがままに熱くレビューすればいいと思うんだよ。もし良くなかったら、レビューしなければいいだけのことだからさ。幅広く書こうとしないで、熱量が持てる好きなジャンルだけを、とにかく熱く書くことが大切だね!

———

以上、私が最も尊敬する、売れっ子AVマイスター・東風克智さんのインタビュー前編でございました!「俺の一番の読者は俺だからさ。」というお言葉は、本当にカッコ良かったです。そうハッキリと言い切れるのは、徹底したこだわりを持ってお仕事をされているからで、だからこそ東風さんのレビューから伝わってくるものが多いのだと改めて感じました。

中編では、いよいよ「レビューの極意」を教えてもらいます。ぜひお楽しみに!

中編予告
・東風が思うAVライターのお仕事で、最も重要なこととは?
・東風さんは、読者の年齢層でどのようにレビューの書き方を変えている?チ○コを、チン棒に表現を変える時の基準は?
・「さん、ちゃん」ではなく、〝様〟で呼んでしまう二名の女優さんとは!?
・鬼滅の刃の我妻善逸と、AVレビューの意外な共通点とは?
乞うご期待!

東風克智(こちかつとも) @butatongpoo
週刊大衆、FANZAニュース、月刊FANZAなどで多数のアダルト記事を連載している売れっ子AVライター。番組出演やアダルトカードゲームの開発など多方面で活躍している。
YouTube:『こちかつチャンネル』 
ブログ:http://blog.livedoor.jp/astrokyu_dan/

リボルバー・ヘッド @RevolverHead01

AVを心から愛する芸人。28歳で既婚者。過去には女優さんのリリースイベントに通っていて、お会いした女優さんは200名以上。過去観た作品は、イチ○ー選手の安打世界記録(4367本)を越える。AVに関するコラム多数執筆中。趣味は筋トレで、ベンチプレスは150キロを上げる。
YouTube:『リボルバーチャンネル』

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