今夜もシコってますか!? 改めてまして、アダルトビデオ芸人のリボルバーヘッドです。今回のインタビューでは、私が最も尊敬しているAVマイスター(ライター)・東風克智(こちかつとも)さんにお話を伺いました! 月に100本ものAVを視聴し、一言一句女優さんの台詞をノートに記し、常軌を逸したAV愛と徹底的したこだわりでAVレビューを執筆する東風さんに〝AVレビューの極意〟を教えてもらっております。
中編ではたっぷり「AVレビュー」というテーマで、お話して頂いていますので、ぜひ最後までお付き合い下さい!(全3回、中編)
■前編はこちら
「VRを観る前には、必ず風呂に入るね! なんか洗ってない体を女優さんに触ってもらうのは、申し訳なくなるんだよ」
── 東風さんが思う、AVライターで最も重要なことは何ですか?
東風 「正確な情報を伝える」ことかな。サンプル動画や、パッケージだけ見てレビューを書く人とかいるけど大っ嫌いだね。本来、AVライターなんて儲かる訳ないんだから。新作を3000円で買って一日かけてレビュー書いても、原稿料5000円とかだから、普通に考えたら仕事としてやるもんじゃないんだよね。だからみんなサンプル動画だけを観て適当に書くんだよ。「騎乗位でおっぱいがブルンブル揺れていた」みたいに誤魔化して書いたりする人がいたりするけど、そんなの言葉で書かなくても、作品観れば一発でわかることだからね。
── 東風さんの、DVDを購入してからレビューが完成するまでの流れを教えて下さい。まずDVDが届いたら、どこからチェックしますか?(パッケージ、商品コメント、サンプル、レビューの評価などをチェックしてから見始めるかなど)
東風 まず、今ってDVDより動画配信の方が売り上げが多い中、パッケージの情報を見ないと内容がわからないドラマモノは駄作だと思っているね。だから、何にも情報を入れないで一回通しで観て、出ている人間の関係性がわからなかったりしたら、説明不足だからパッケージを見てレビューに書くね。
── なるほど。あえて何にも情報を入れないで、内容が伝わってくるかということをチェックされているのですね。
東風 でも途中で気になって、この監督誰かな?って思ってチェックすることはあるかな。アナルばっかり映ってたら、「やっぱり、うさぴょん。監督だな」って(笑)。
── デビュー作のをレビューする時に、意識されていることはありますか?
東風 月刊FANZAとかの、通常のデビュー作の場合は何も見ないで書くけど、ユーザーレビューや、お気に入り数で人気が上がっていったパターンの作品の場合はレビューを見てから書き始めるね。
あとデビュー作は情報の宝庫だから、めちゃくちゃメモるところはあるかな。その女優さんに、後にインタビューすることになったら、事前に知ってる程で話した方がいいからね。経験人数の話になってこっちが知らなかったら「お前観てないじゃん」ってなっちゃうからね。「経験人数は5人と言っていましたが」みたいにサラッと流して、聞く必要がないところは省けるようにしているかな。
── 東風さんは「ごっくん、ちっぱい」などがお好きだと思うのですが、好きなジャンルと興味の無いジャンルをレビューする時は、違いはあるのですか?
東風 それはもちろんあるね。俺は熟女とかそんなにわからないから、凄く申し訳ないなと思いつつ書くかな。あくまで「フェチじゃない目線から見ました」っていうような書き方をするね。
俺の好きなジャンルだったら、「このフェチの人は絶対買うべき!」って褒めれるけど、自分が趣味じゃないフェチの作品を観て、あんまし良くないなって思っても、そのフェチの人からしたら最高傑作かもしれないじゃん。70歳ぐらいの熟女の作品を観ても正直俺は勃たないけど、熟女好きが観たら「そういうことなんだよ!30代なんて全然熟女じゃねぇ!」って思ってるかもしれないからね(笑)。
だから「申し訳ないけど僕はわからなかったですけど、フェチっていうことは伝わりました。」って書くね。
── なるほど。嘘はつかずに正直な思いを書いて、でもしっかりと作品の意図は伝わりましたよ、というような書き方をされる訳ですね。
東風 可もなく不可もなくが一番ダメだからね。「一般人が、気軽に手を出す作品じゃないですよ!」ってことは伝えるね(笑)。
── ヌキたい気持ちから入ってレビューを書くのですか?それともレビューを書いていたら抜いちゃったパターンなのですか?
東風 一日3本AVを観るとしたら、いつも抜けなさそうなやつから観て、最後に抜けそうなやつをもっていっているね。でも、一番抜けないだろうなって思っていた一本目で抜けちゃった時に「この作品はレビューを書かなきゃ」って思うんだよね。俺が抜けないって先入観をもっていたってことは、こう思ってる人も多いだろうから、「本当は抜けるんですよ」ってことを紹介してあげないとって思うんだ。
誰もがノーマークだった作品を見つけてこそ、AVレビュアーの一番の功績だよね。
── そうですよね。売れそうなやつを「抜けます!」って言うことは、誰にでもできますものね。
東風 三上悠亜ちゃんの作品を良かったって言っても、ほっといても勝手に売れるし、良かったら口コミで広がっていくじゃん。でも、この女優さんは普段はあんまし売れてないけど、この作品は馬鹿みたいに凄いみたいな時は、紹介してあげたらその子はブレイクするかもしれないしね。
栄川乃亜ちゃんの『痴女っ子ローリータ。』なんてそうだよね。それまでは、知る人ぞ知るロリ女優だったのに、これで一気にドカーンっと売れたし。それで俺は監督の知り合いも多いから、「そこまで言うなら、この子で撮ってみようかな」ってのがきっかけで撮った作品は、実はたくさんあるからね。AVドラフトってイベントをやってるんだけど、みんな熱量高く女優さんをプレゼンするから、このイベントから誕生した作品もいっぱいあるんだよね!