男の人で100%満たされることはないと思うんです
川上 あと以前、気持ちが落ち込んだ時にどうするかも相談してきたよね。
小倉 はい。
川上 私は自分を許すことを意識してやっている。スケジュールを組んでなにか一つできなかったら、以前は自分を責めていたの。9月2日にも精神的につらくて、10年間で初めてAVの撮影をばらし(キャンセル)たの。
小倉 よくあることじゃないですか。
川上 私にとっては10年間、毎月、撮影をしてきて初めて撮影をばらしたのはすごくツラくて、しかも「精神的に?」って思ったの。熱やケガだったら分かるんだけど、「メンタルがヤバくて撮影をばらすってなに?」って思ったの。
小倉 心って目に見えないですからね。
川上 デビューの頃から知っているスタッフさんだから、私が「ばらす」っていう前から、「今日はばらしてもいいんだよ」って言ってくれたの。だから、そういう選択肢もあることを知った。これしかないと思わなくていいと思う。これができなかったらダメって思う必要もないし、それが自分を許すことなのかなって思ったの。
精神が壊れるのはイヤだから「ばらしてもいいや」って思ったの。私の最優先の順位は健康、体で、あとはプライベートを平和で安泰に暮らすことを決めたから、そのバランスが崩れないように、いまある仕事と向き合っていこうと思った。
小倉 起きて「今日はなにもできない」っていう日があるんですよね。
川上 最終的には自分の人生の目的はなにかを考えて、それが何歳までに達成する必要があるのか考えれば、そこに標準を合わせるべきだし、まずは人生の目的を定めてほしい。
小倉 そうですね。
川上 そうすれば意外と目の前にあることが楽になったり、自分を許せて楽になれたりするかな。私はいまも幸せだけど、「これからより幸せになる」っていうことが目的かな。自分の人生の目的は幸せに生きること。
小倉 みぃななさんの幸せはなんですか?
川上 周りに素敵な結婚、家族を持つ人が多くなって考えが変わりました。その方たちにも悩みがあると思うけど、パートナーを愛する揺るぎない自信を感じて、とても素晴らしいなと思った。
――前は「結婚しない」と言っていましたよね。
川上 はい。結婚して、子どもを産んで、子どもが産めなければ養子をもらって、俳優業で日本も海外も映画、ドラマ、舞台となんでも面白い作品に出ること。それをするためにはどうするかを考えて英語を勉強したりしているの。でも、おぐゆなの場合、パートナーを「考えない」っていう選択肢でいいと思う。
小倉 考えない?
川上 パートナーを無理に求めなくていいと思う。焦るとかは違うと思うし。
小倉 男の人で100%満たされることはないと思うんです。
川上 ええ、どうして?
小倉 一人の人では満たされないと思うんです。
川上 ゆくゆくはどうなのかな?
小倉 う~ん・・・。
――先の話はまだ若いから悩みますよね。では、そろそろまとめに入りますか。
小倉 本当に占いに来たみたいでした。
川上 あはは(笑)。
――川上さんの熱い話を聞いてどうでしたか?
小倉 導かれました。
川上 導かれたのかな(笑)。
小倉 最近、みぃななさんにお会いする機会がなかったんです。久しぶりに会って、みぃななさんが語る私ってこういうふうに見えていたんだとか、こういうふうに見てくれていたんだっていうことが、すごくありがたかったです。言われたことは素直に認めて、これから見つめ直していかないとと思いました。
川上 それを受け入れられる人は本当に少ないから、すごいことなんだよ。そのことも分かっていていいかもしれない。だから、おぐゆなは言われたことを受け入れられるすごい人なんだよ。
小倉 貴重な機会じゃないですか。私についてこんなに話をしてくれて、このボイスレコーダーを持って帰りたいくらいです。それくらい、みぃななさんに言われたことは忘れないようにしたいです。
川上 おお!
――川上さんは後輩の小倉さんと話してどうでしたか?
川上 すごく抽象的な言い方しかできなかったの申し訳ないと思った。
小倉 でも、言いたいことは分かりました。
――そんな川上先輩があと半年くらいでアダルト業界を卒業しますが・・・。
小倉 正直、寂しいなっていう気持ちがありましたけど、それと同時にやっぱりAV女優を引退した時のセカンドキャリアの可能性を開拓してくれているじゃないですか。その前の先輩たちがジャングルに1本の道を作ってくれているとしたら、みぃななさんは新しい道を開拓してくれているので、私たちの世代は「そっちの道もあるんだな」って思えるきっかけを作ってくれている人です。
川上 嬉しいぞ!
小倉 私も自分の名前を使ってAV以外でなにかをしたいんです。おおざっぱに言えば同じ道なのかなって勝手に思っているので、すごく頼もしいです。
川上 ありがとう。
小倉 引退されるのは寂しいですけど、それ以上に嬉しいというか、明るい光が差したような感じがします。みぃななさんが頑張っている姿を見て、これからも背中を見続けるだろうと思っています。
川上 大変なことがいっぱいあるけど頑張ろうね。
小倉 いままで見せていた明るいだけの私とは違う一面も出していった方がいいとおっしゃってくれたので、真面目な話をする機会があってよかったです。
川上 デビューして4年のタイミングから、新しいおぐゆなが見られるかもね。人って奥深いじゃない、それをエンターテインメントの世界で一生かけて見せていったら終わりがないんですよ!
小倉 そうですね。
川上 それをさらけ出すのは怖いけど、自分がやっていることは面白いって思っているから、おぐゆなもそう思ってやっていってくれたらいいなあ。
小倉 自分がやっていることは面白いっていうマインドは大事ですよね。
川上 大事だよ。「一生こんなプロジェクトはやらない」って思う時もあるけど、苦しいからこそ完成したあとはなにかが残る希望を持ってやっているの。見ている人は見ているし、なにかいいお土産がくるから、それを信じて頑張ってほしい!
小倉 はい、ありがとうございます!
二人の直筆サイン色紙をプレゼント!
応募方法:デラべっぴんRのTwitterアカウントをフォローして、下記のツイートをRTしていただいた方の中から抽選で2名の方に当選通知のDMをお送りいたします。
※有効期間11月10日までとさせていただきます。
↓のツイートをRTしてください!
【#川上パイセンカウントダウン対談 カウント6】
小倉由菜ちゃんと白熱対談!
演技派女優二人が仕事への思いやプライベートについて語りつくす!
◉前編https://t.co/rMDzzyPKx9
◉中編https://t.co/m9UcTcxLg5
◉後編https://t.co/3T5t5a0frT
二人の直筆サイン色紙プレゼントも! pic.twitter.com/rDuP1LBTlr— デラべっぴんR (@dxbeppin_GOT) November 1, 2021