── 女子社員からAV女優になり、いろんな考えが変わりましたか?
市川 最初はAV女優としての実感がなかったですし、女子社員の延長でした。ガラッと意識が変わったのは女子社員からSODstarになる時でした。
── SODstarからデビューするまでは必ず作品タイトルに「SOD女子社員」が付いていました。その意識がガラッと変わったきっかけはなんですか?
市川 人間的には変わらなかったんですけど、仕事内容がガラッと変わったので生活リズムが変わりました。あと、会う方々が膨大になったので、「おお!」って驚きはありましたし、付いていくのにも必死でした。
── 営業企画部にいたからSODstarでの作品は売上も気にしましたか?
市川 デビュー作の売り上げは、最初は気にしました。「この数字を超えられたら」って分かっているので、「最低ラインのここを超えないと」っていうプレッシャーはすごくありました(笑)。
── そこは他の女優さんと全然違いますよね。
市川 ありがたいことにデビュー作が売れたので、すぐに2本目も出させていただきました。最初はホッとしたことを覚えています。
── そこから常に売れていたんですが、市川さんはあまり過激なことをやっていないイメージがあります。
市川 そうですね。他の女優さんに比べると少ないと思います。ぶっかけと『ナチュラルハイ』さんの作品くらいで、いちばんはコラボ作品でのレ〇プ作品がわりと激しめでした。でも、SODのなかではそこまで激しい内容の作品はなかったです。プロデューサーさんが私の性格やファンにどこが受けているかを理解していてくれたんです。レ〇プ作品をやると、ファンのみなさんから「かわいそう」という意見が多くて、そこまで激しい作品はやらなかったです。
── 逆に言えば激しい作品をやらなくても売れていたんでしょうね。
市川 ありがたいです。
── 最も印象に残っている作品はなんですか?
市川 『ナチュラルハイ』さんの作品ですかね。痴漢作品とあらゆるところに電マやローターを当てられる作品です。
── 痙攣薬漬けの洗礼を受けましたね。SODと撮影現場の雰囲気は違いましたか?
市川 全然違いました。甘えていたなって思いました。監督さんがこだわりが強くて、打ち解けるまでに時間がかかりましたし、メンタル的にもシビアな世界でした。
── 『ナチュラルハイ』作品を2本経験してから意識は変わりましたか?
市川 激しい作品をやったあとだから「これでいいのかな!? もっとやらなくていい?」っていう物足りなさが少しありましたし、感覚の差が大きかったです。
── でも、市川さんは見た目も美しいし、性格もいいのでファンも乱れる姿はあまり求めていないと思うんですよ。
市川 ファンの方からも同じことを言われます。どちらかと言えば癒しを求められます。
── セックスのイメージがあまりない市川さんが、ここまでAVを続けられたのにはなにか理由がありますか?
市川 ファンの方に聞くと、セックスのイメージよりもどちらかと言えば、人柄を応援したくて作品を買ってくれたり、おっぱいや体よりも見た目や全体のバランスが好きだから買ってくれたりする2パターンの意見を耳にします。
── 結局オナニーはしているんでしょうけど、そこまでエロティックなものは求めていないんでしょうね。
市川 手が届きそうな存在みたいです。
── 逆立ちしても届きません(笑)。でも、ファンが言っている意味は分かります。
市川 そういう気持ちで作品を手に取ってくださる方が多いみたいです。
── ここまで続けられたのは、やはりファンの存在が大きいですか?
市川 大きいです! いまもイベントなどに来てくださるファンの方とはずっと仲良くさせてもらっていますし、グループチャットができるファンクラブもやっているんですけど、そのチャットでは「今日の夕飯はなにを食べたの?」とかラフな関係で接して楽しんでいます。
── そのチャットはすごいですね。
市川 「今日は仕事が終わったよ」とかやり取りするんです。ファン同士も仲がいいですし、お互いを大切にしているので、チャットの中がほんわかしているんです。
── まさに癒しの市川さんワールドといった感じでいい関係ですね。
市川 ファンと演者というよりもお友達みたいな距離感です。
── そういう関係を築けるのも市川さんが女子社員からAV女優になったからですか?
市川 やっぱりそれはあると思います。デビュー前から実際に会っている方が多いので、その延長でファンのみなさんも構えずに接してくれるんです。
── いい関係ですね。
インタビュー後編は明日公開!
生年月日:1991年7月10日
出身地:東京都
身長:162cm
スリーサイズ:B79(Cカップ)・W58・ H87
趣味:スノーボード
Twitter:@ichikawa_masami
Instagram:@ichii710
(インタビュー・撮影:神楽坂文人 インタビュー協力:ソフト・オン・デマンド Tパワーズ)