1年に渡りお送りしてきた当連載も今回でカウント1となり、セクシー女優回はラストに!
そのセクシー女優回ラストを飾るのはアリスJAPAN時代からの盟友で現在は同じ事務所に所属、苦楽を共にしてきた小島みなみちゃんが登場。
デビュー当時は所属事務所が別々だったが、みなみちゃんの導きで、その後は同じ事務所となった2人。10年間ワインディングロードを疾走し続けた2人の生きざまが見える濃い対談となりました。
AV界のトップランナー2人による最初にして最後の対談を見よ!(全3回・中編)
私、咲ちゃん、みぃななはいっぺんに産まれた子どもみたいな感じ
── この連載では時々、小島さんの話を川上さんがしてくれるんですよ。
小島 へえ。
── 小島さんがアリスJAPANからS1に先に移籍した時の話をしてくれるんです。
川上 アリスJAPAN時代に(奥田)咲ちゃんと、こじと私で「アリスJAPANを出たら、めちゃめちゃシビアでノルマの世界が待っているから、自己プロデュースやアピールをしないといけない」って話していたでしょ。
小島 そういうことは思ってたかも。アリスJAPANって家の雰囲気じゃん。しかも、都会の高層マンションじゃなくて、海も見える鎌倉の古民家みたいな空気感じゃない。アリスJAPANからS1へのメーカー移籍はそこから東京に出ることって例えてた。
川上 実際にアリスJAPANから出てみると、古民家とタワーマンションの違いはあるけど、タワーマンションもアットホームだった。
小島 分かる! 上京してみたら東京が楽しいみたいな。それがあるから実家のありがたみも分かるし。
川上 アリスJAPANさんは喜ぶだろうな。
小島 読んでほしい! 東京に出ると不安じゃん。でも、「東京においでよ」っていう声もかかっているし行ってみた感覚。慣れるまでには時間がかかるけど、慣れたら視野も広がって「楽しい!」って感じた。
── すごく分かりやすい例えで面白いですよ。あと、小島さんの10周年イベントのトークショーで川上さんが前の事務所からいまの事務所に来る時に、小島さんが相談に乗ってくれて、後押ししてくれた話がすごくよかったです。
小島 当時、言ってそうだけど具体的には覚えていないんです。
川上 押しつけも嫌味もなく、「マインズ(2人が所属している現事務所)いいよ」とか、「マインズに来てみたら」とか言っていたんです。私はこじの言葉を聞いて「よし動こう」って決断したんです。
小島 マインズはいい事務所だから。でもまた、みぃななはここから一皮むけて飛び立って行く感じ。
川上 マインズは私が個人事務所を作ることを許してくれたからすごいですよ。
小島 確かに。なにか困ったことがあったら言ってくれるからね。
川上 それは言ってくれてた。
小島 マインズは女優思いで、女優がどうしたいかを一番優先してサポートしてくれるから甘えられる。
川上 甘えられるよね。私は当時、甘えられなかったから、よくない時期もあったけど。
小島 頑張り屋さんだから。
川上 違う事務所に移籍していたら、違う道に行っていた気がする。
── 同じメーカーからデビューして、同じ事務所になった川上さんのことを妹みたいな感じもありますか?
小島 友達です(笑)。みぃなながデビューしたばかりの時はスタッフさんから「後輩ができるよ」って言われていたんです。
川上 美少女シリーズのラインでした。
小島 そうそう。最初は「後輩ができるんだ」って思っていたけど、出会った瞬間に「みぃななで~す!」って感じで来たから、後輩感を全然出していないんです。
川上 そう! それもあえてだった!
── それはどうしてですか?
川上 舐められたくないって思っていたんです。
一同 ははは(笑)。
川上 怖いでしょ(笑)。多分、AV業界には先輩後輩の関係はないと思っていたんです。私が会社員の時に先輩後輩の関係を経験して大変だったんです。だから、そういう関係にはなりたくないと思って、ため口でしゃべってみようと思ったんです。「咲ちゃんさあ」とか「こじみなさあ」とか。
小島 半年しか変わらないからね。でも、それもナチュラルだったから、その頃から女優に向いていたんだと思う。考えているけど表に出さないで「フランクな私」を演じていた姿ができていたからね。全然、そういう考えを持っていることに気が付かなかった。あとから聞いてビックリ!
── いまも「こじ」って呼んでいますからね。
川上 そうそう。
── 女優同士でこういう関係性はあまりないから、見ていて微笑ましいし面白いです。なんだかんだで他の女優さんからは先輩後輩の関係性って垣間見えますから。
小島 やっぱりアリスた~ず★の仲が良かったからね。ゆいぴょんさんも先輩というよりもお姉さんみたいでした。みんな優しいから部活みたいな感じではなかったんです。
川上 体育会系がゼロ。
小島 家族だから姉妹って感じ。
川上 そう、まさに家族だった。
小島 私、咲ちゃん、みぃななはいっぺんに産まれた子どもみたいな感じ。
川上 三つ子だ(笑)。そこの上につー(葵つかさ)ちゃんがいて。
小島 そう、そう。しっかり者のお姉ちゃんがいて、お母さんみたいなゆいぴょんさんがいてみたいな感じだった。
── それからいまでもいい関係が続いているのはすごいですね。