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《エロおもしろい風俗の話》那覇のポン引きタクシーに連れて行かれた初めての連れ出しクラブ。遊びたいけど金が全然足りない‼︎ でも遊びたい! そこに現れた救世主と天使

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濃い顔人は入れない観光客専門パブでうちなーの優しさ実感

夏本番、今年は例年よりめっちゃ早かったですなぁ。夏のリゾートといえば、青い海、白い砂浜、思い浮かぶのは沖縄じゃないですか? 

沖縄には島文化特有の裏風俗があって、これはそこであったハートフルなおもしろ風俗話です。

筆者が初めてそこに行った時のことだから、もう15年以上前になるでしょうか。実は筆者はそのとき、那覇の前島にあるという本サロに潜入取材するつもりだったんです。

国際通りからタクシーを拾って運ちゃんに、「前島にある本サロって知ってますか?」そう聞いた。

すると運ちゃんは、「まかせとき‼︎」とばかりに車を走らせ、止まったのがあるスナックの前でした。

ホホ~、これが沖縄の本サロか。なんかスナックみたいだな

そんなことを思って店に入るが、客はゼロでどこからどう見ても本サロでなければピンサロでもない。白いミニスカスーツを着たカワイイ女の子がついて、泡盛で乾杯してくれるじゃないですか。

なんか変だぞ?

そう思ってマスターらしきオッチャンに聞いてみると、

デートクラブですよ

そう教えてくれた。タクシーの運ちゃんは店からのリベート欲しさに、前島の本サロでなく、辻の連れ出しパブに連れて来やがったのだ‼︎

しかし、沖縄の連れパブなんてまだどの実話誌にも出ていなかったので、一瞬、喜んだのだがすぐに後悔した。なにせ、本サロを予定していたので、財布には2万円程度しか入れて来なかったのだ。

店の飲み代は5000円、残金はイチゴー。女の子の遊び代は、店内での交渉はNGとなっていたが、連れ出してお金が足りないなんてことになったら恥ずかしいので、無理を承知で聞いてみた。

すると、ショートヘアーで若い頃の菅野美穂似のR子ちゃんは、テーブルの下で指を3本立てたのだった。

やっぱり、全然足んねーわ

こんなカワイイ女の子が目の前にいるのに遊べない悔しさ…。「ごめんね」彼女にそう言って泡盛を2杯飲んだところで閉店時間になってしまった。

しかし、このまま帰るのも癪なので、どこかに1万5000円で遊べる店はないか、マスターに聞いてみた。すると、

おーいR子、このお客さんと1万5000円で遊んでやれ!

なんとマスターは、帰り支度をして店を出て行こうとしていたRちゃんを引き止め、でかい声でそう言ったのだ。

えっ、悪いからいいですよ

そう言う筆者に、

女のコだって手ぶら(客ゼロ)で帰るよりは、イチゴーでも持って帰った方がいいんだから

マスターはそう言う。なんちゅーイイ人ですか! これがうちなー(沖縄県民)の優しさですか(涙)。

かくして文無しのオイラは、めっちゃカワイイRちゃんと瞬時に恋に落ち、近くのラブホに入って愛の交歓を行うのでした。

もちろん、ラブホ代も1万5000円の内。それを払った一文無しのオイラに、Rちゃんは帰りのタクシー代500円までくれる天使ちゃんなのでした。

沖縄に「いちゃりばちょーでー(一度会ったら兄弟)」という言葉があるように、一見客にも優しい店主や女のコがいるのでしょう。マスターとオイラがキョーダイという意味ではないっす…。

数年後、その店を再訪したときはもちろん満額払って遊ばせてもらったけど、その次に行った時、店はすでになくなっていました。

辻町には今も同じような連れ出しパブがあります。今年の夏もそんなドラマが生まれるんでしょうか…。

《沖縄の連れ出しパブ》
地元では「デートクラブ」や「観光クラブ」と呼ばれ、顔バレ防止のためジモティーは入店できない。なので、本州からの観光客でも顔が濃いと入れない可能性あり(マジ笑)。
通常は、飲み代5000円、連れだし料5000円、女のコに3万円程度とホテル代が必要。辻町にある無料案内所で紹介してくれる場合もある。

(写真・文/松本雷太
執筆歴22年、風俗ライター、風俗史研究家。 

 

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