今夜もシコってますか⁈改めまして、アダルトビデオ芸人のリボルバーヘッドです。今回のインタビューでは、エロさ&可愛さに新しさも入ったパッケージを撮るのが上手い、AVメーカー・ナチュラルハイで社員監督を務める櫻井バニラ監督にお話を伺いました!櫻井監督は、そんなナチュラルハイの中でも特にヒット作を飛ばしている監督さんで、「女子校生モノ、痴漢モノ、レズモノ」などを撮ることに定評があるのです。という訳で前編と中編では、印象的なパッケージを撮る極意を教えて頂き、中編では私が特に櫻井監督の作品の中で好きな作品のお話をさせて頂きました!後編では、櫻井監督がAV監督になった理由や、影響を受けたAV監督さんを教えて頂きます!ぜひ最後までお付き合い下さい!(全3回、後編)
「縄張り関係でトラブルになるのは当時のナンパモノあるあるだったんです。海岸でロケをしていたら怖い人たちに簀巻きにして連れていかれましたからね(笑)。」
—— AV監督になった理由を教えて下さい!
櫻井バニラ(以下、櫻井)元々は監督志望とかではなく、働こうと思った時にAV業界のADの求人があったので、なんとなく応募したのが始まりだったんです。それで、だいたいADというのは長くて3~4年ぐらいなものなのですが、僕は5年ぐらいやっていたんですよ(笑)。
—— それは監督を目指してなかったから、ずっとADでもよかったからみたいなことが理由ですか?
櫻井 まあそうですね(笑)。でもさすがに会社の社長から「こんなに長くADをやっている奴は見たことがない。そろそろ監督やるか?」という話になって監督をやることになったんです。なので元はそういう流れだったので、別に僕はAVを見ていた訳でもなく、「こういったエロを撮りたい」という思いがあった訳でもなかったので、勉強をしてユーザーが求めるモノを全力で撮るというスタンスになったんです。
—— だからこそ櫻井監督の作品には癖がなく、しっかりとユーザーが求めているヌケる作品に仕上がる訳ですね!!
櫻井 ネタのコンセプトに合わせて、おっぱいを撮るならちゃんとおっぱいを撮るし、お尻だったらお尻をちゃんと撮るしという感じではやっていますね。タイトルにあるネタのフェチの人が見たいと思うものを頑張って撮れるように努力しています!
—— そんな長かったAD時代に特に過酷だった現場を教えて下さい!
櫻井 正直当時はほとんどの現場が過酷だった気がしますね(笑)。でも一番怖かった話で言うと、ゲイビデオのナンパの声かけをヨコ○マ駅の広場でやっていたのですが、やけにお店のキャッチの人が寄って来るなと思っていたんです。
—— ヨコ○マ駅はキャッチが多いですからね。
櫻井 でもなんとなく雰囲気が怪しいと感じたので、女優さんを基地としているホテルに戻ってもらったんです。そしたらキャッチの人よりもキッチリとした服を着た人たち10人ぐらいに囲まれてしまいまして。
—— お、お、おぉ…。めちゃくちゃ怖いですね、、、
櫻井 ヤバいなと思っていたら、そこにオープンカーが乗り付けてきて、中から毛皮を着たイカツイ男性が降りてきたんです。
—— 毛皮を着ているオラオラの人って本当にいるのですね…!映画の中だけなのかと思っていました。
櫻井 まあ事情を話して何とか事なきを得たのですが、縄張り関係でこういったトラブルになるのは当時のナンパモノあるあるだったんです。許可を取らないでやっていたこちらが悪いのですが、そもそも誰に許可を取ったらいいのかがわからないので無許可でやるしかなかったんですよ。僕なんてまだいい方で、同期のADをやっていたやつなんて、海岸でロケをしていたら怖い人たちに簀巻きにして連れていかれましたからね(笑)。
—— 影響を受けた監督さんはいらっしゃいますか?
櫻井 そうですねー。僕は先程も言ったのですが、監督をやる前は映像とかAVに興味が無かったので、監督をやることになってから色々な監督さんの作品を見て勉強したんです。なので最初に見させてもらったのが、ADをやらせてもらっていたメーカーのDANDYで監督をやっていた、ダンディよしの監督と長瀬ハワイ監督だったんですね。
—— お二人共めちゃくちゃベテランの人気監督じゃないですか!!!
櫻井 でもダンディよしの監督は、物凄い考えられたネタをしっかりと丁寧に演出されていたので、自分にはこんな頭の良すぎることはできないと思ったんです。逆に長瀬ハワイ監督が撮る作品は、どれも変態チックでじっくりとねっちり撮られるんですね。
—— 編集もビックリするぐらいに長回しにされますもんね!!
櫻井 一度長瀬監督の現場にADで行ったことがあるのですが、長瀬監督が男優で、女の子を奴隷のように扱って蕎麦を食べるシーンがあったんですね。そしたら女の子の口の中に麺つゆを入れて、そこに蕎麦をつけて食べるということをやっていたんです。なので、長瀬監督は変態過ぎて参考にならないと思ったんですね(笑)。
—— お二方とも違う意味で参考にするのが難しかったのですね(笑)。
櫻井 でも長瀬監督みたいな変態な方こそ、ちゃんと映像とか映画は色々と見てらっしゃるんですよね。それで今度はナチュラルハイのイタカ・スミスリンパウダー監督を参考にしようと思ったのですが、イタカ監督は何をやるにしてもスケールがデカいんです。とんでもない大きい場所を借りて、エキストラを何十人と集めて本当にやるんですね。潮吹きネタとかでも派手な画がお好きなので、潮吹きネタを撮ろうとなったら「なら凄い潮吹きができる女優を10人揃えて、10人で一気に飛ばそう!」みたいなことを言うので、イタカ監督もスケールが大き過ぎて参考にならなかったんです(笑)。
—— さすがイタカ・スミスリンパウダー監督です(笑)。
櫻井 あとサックン監督という方がいたのですが、サックン監督はアフリカに行くネタとかを撮っていた方だったんです。
—— アフリカ原住民と生中出しをヤる作品とかを撮られていたお方ですよね!!
櫻井 そうですそうです!それでこのサックン監督は危険察知能力が凄くて、外でロケをやっていると先程も言ったように怖い人に「誰の許可を取ってこんなことをやってるんだ?」お叱りを受けることがあるんですね。僕が外ロケでADをやっていた時に、明らかに強面の人が近づいてきたのでサックン監督に伝えると「いや、あの人は大丈夫」って見た目だけで判断して言うんです。そしたら本当にその人は普通の人で、逆に普通の見た目の男性が近づいてきた時にサックン監督が「あれはダメだ。すぐに撤収しよう。」と言って、実際に早い決断が功を奏して事なきを得たことがあったんです。僕にはこんな動物的な感は無いので、サックン監督も参考にするのは難しいと思ったんですね(笑)。なので拾えるところから拾っていこうと思って、会社にいる先輩監督さんからは可能な限りで影響を受けさせてもらいながらやっていますかね。
—— 会社には個性が強い方々ばかりですね(笑)!!ちなみに他社で影響を受けた監督さんはいらっしゃいますか?
櫻井 企画モノを撮られている監督さんを参考にすると変に似てしまうのが嫌なので、監督単位で見ることはないのですが、内容的には相まみえないであろう単体ビデオの監督さんの「女優さんの綺麗な撮り方」を勉強する為に見させてもらうことがあるんです。例えば、2~3人の人数モノで上手く画に収まって撮れない時に、宇佐美監督だったり坂本監督を見させてもらったのですが、この方たちはワンシーンごとに立ち位置をしっかりと決めて、顔とハメシロが画面内にきっちり収まっていたり、見せたい胸をちゃんと見せていたりするんです。
—— 構図と立ち位置に関しては、やはり単体の監督さんは素晴らしいのですね!!
櫻井 そうですね。でも企画ビデオでストーリーがある中で急にその立ち位置に綺麗に入ったらわざとらしいので、この辺りはバランスを取りながらやっています。
—— 最後に、今後どのような作品を撮っていきたいかを教えて下さい!
櫻井 基本的には売れるモノを作るという気持ちでやっているのですが、過去に何回か女優さんに「今までで一番楽しかった現場だった!」と言ってもらえたこともあるので、いい雰囲気で楽しい現場にするというスタンスは崩さないでやっていきたいですね!それで僕はフェチというものが他の監督さんに比べると無いのですが、過去に長瀬ハワイ監督がスカトロモノでうんこで歯磨きとかをやっていたことがあったんです。
—— お、お、おぉぉ…。うんこで歯磨きはフェチが相当強いですね(笑)。
櫻井 フェチではない人が聞くと、ちょっと腰が引けてしまうような内容だと思うのですが、僕は逆にあまり興味が無かったりするので、ゲイビデオとかスカトロとかも普通の作品同様に撮れてしまうんです。なので、うんこで歯磨きみたいなのも辞さない勢いでやっているつもりなので、タイトルに合ったフェチのモノを、フェチの人が見て楽しめるように撮っていきたいですね。ビジネスライクな部分があるかもしれませんが、それだからこそいい作品が撮れればいいなと思っております!
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以上3部に渡ってお送りした櫻井バニラ監督のインタビューでございました!フェチが無いからこそ客観的になることができて、ユーザーが求めるモノを撮る事ができるというお話はとても教訓になりました。どうしても突出したモノが無い人はコンプレックスを感じてしまいがちですが、〝突出したモノが無いという個性〟なんですよね。だからこそ櫻井監督の作品は、フェチの股間を硬くしてくれるモノばかりだと思いますので、ぜひ読者様もそんな櫻井監督の作品を色々とチェックしてみて下さいね!!!
(取材:リボルバーヘッド)
ピン芸人。代表ネタは、山田孝之演じる全裸監督の村西とおるのモノマネ。吉本若手マッチョ部としてクリスタルジムでパーソナルトレーナーも務める。
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