──その危機に瀕している酪農を守るために募金活動もやっているんですか?
「はい、前回のスープカレー屋さんとのコラボイベントでは、売り上げの一部を寄付しましたし、今回開催している場所の社長さんが石川県出身なので、能登半島地震と酪農家保護の募金を一緒にやっています」
──素晴らしいです! そして、今回はどういった料理とコラボしたんですか?
「今回は『いちみおチーズのカプレーゼ』で、私が監修したチーズを使いました。あとは牛乳をいっぱい飲んでもらいたいので、3種類のラッシーもメニューとして出させていただきました。めっちゃ美味しいですよ。あと、『ホエイ』って知っていますか?」
──それはなんですか?
「わかりやすいのは、ヨーグルトのうわずみの液体です」
──ヨーグルトのパッケージに「捨てないでください」って書いてある、あの液体ですか。
「そう、ヨーグルト自体よりも栄養分がすごいんです。でも、捨てられちゃうんですよ。そのホエイを使ったドリンクも考案中です」
──みおちゃんが監修したチーズはどこで作ったんですか?
「埼玉県のチーズ工房です。チーズ作りは実は大変で、牛乳1リットルに対して、チーズはほんの少ししか出来ないので、市販の牛乳で作るとけっこうな費用になるんです。そこで加工前の生乳を仕入れて作ろうと、関東の牧場や乳業会社さんに100件以上連絡したんですけど、なかなか良いお返事をいただけなくて。本当は北海道の生乳で作りたかったんですけど、輸送の問題もありますし…」
──そんなに難しいものなんですね。
「そうしたら私が連絡したある業者さんと、マネージャーさんが連絡したところが偶然同じで、しかも、私のXも見てくださっていたんです。それで、酪農に対する真剣な思いが伝わり、手助けをしてもらえることになりました」
──熱意が伝わったんですね!
「今後は事務所が経営する飲食店のメニューなども、コンサルティングしていく予定なんです。もちろん調理は本物の料理人さんですけど(笑)」
──みおちゃん自身は料理が得意なんですか?
「料理は大好きで、生姜焼きやゴーヤチャンプルーは得意です。北海道に戻った時は、妹の分も毎日作っていますよ。農家育ちなので、野菜などは買う習慣がないんです」