ニューカマースペシャル「月で逢いましょうvol.121」ライブレポート
ミルキーポップジェネレーション(以下、ミルジェネ)主催のライブ「月で逢いましょうvol.121 ニューカマースペシャル」が、6月12日に東京・三軒茶屋グレープフルーツムーンで開催されました!
今回もライブはバンド編成で行われ、平方元さん(キーボード&コーラス)と福田正人さん(ギター&コーラス)が参加。厚みのある生演奏が、新人アーティストたちのパフォーマンスに優しく、時に力強く寄り添いました。
出演したのは、泉ももかちゃん、百田光稀ちゃん、宮島めいちゃんの3名。ももかちゃんは、ミルジェネが主催する別ブランドのライブ出演経験がありますが、光稀ちゃんとめいちゃんにとっては今回がライブイベント初登場です。「ニューカマースペシャル」は、これまでも幾度となく開催されており、新人発掘と育成にかけるミルジェネの熱意が感じられます。
泉ももかちゃん
トップバッターを務めたのは、昨年9月にデビューしたばかりのももかちゃん。黒のタイトなミニスカワンピースで登場すると、その可憐な姿に客席も一瞬息をのみました。
1曲目は、笑顔で『君の知らない物語』(supercell)を披露。彼女らしいキュートな歌声が会場に響きます。MCでは、「今回『月で逢いましょう』は初参加です。以前、『KNOCKIN’ ON HEAVEN’S DOORS』というライブにカラオケ音源で出させてもらったんですけど、やっぱり生演奏だと歌ってる感覚が全然違いますね。声がすごく出ます」と、生バンドで歌う手応えを嬉しそうに語ってくれました。
続いて「中学生のときに好きだった曲です」と紹介し、『誘惑』(GLAY)を情熱的に熱唱。曲に合わせて表情も変化し、より深く感情を込める様子が印象的でした。
最後のMCでは「やっぱり『月で逢いましょう』なので、この曲で終わりたいと思います」と話し、『ムーンライト伝説』(DALI)へ。会場の空気を一気にファンタジックに染め上げながら、初のバンド編成ライブを楽しんだももかちゃんでした。
百田光稀ちゃん
続いて登場したのは、百田光稀ちゃん。初ライブとは思えないほど落ち着いた佇まいで、『いのちの名前』(幾田りら)をしっとりと歌い上げました。曲が終わると大きな拍手が起こり、その余韻の中で自己紹介へ。
「ずっと歌うイベントに出たいってお願いしていたんですけど、やっと出られて嬉しいです。でも、先月は声帯が死んでいたんです(笑)。復活したんですけど、(キーが)高い曲ばっかり選んじゃって」と明るく話しつつ、少し照れたような笑顔が印象的でした。とはいえ、しっかりと声が出ており、その努力は十分に伝わります。
2曲目の『たしかなこと』(小田和正)は優しい歌声が心に沁みる一曲。「一番不安だったけど乗り越えました。よかった~」と安堵の表情を浮かべ、「このために頑張ってきた」と語るその姿に、自然と応援したくなる気持ちが募ります。
ラストは「青春の曲です」と紹介し、『secret base ~君がくれたもの~』(ZONE)へ。一生懸命に歌うその姿が、懐かしさと切なさを呼び起こし、会場全体をノスタルジーで包みました。
宮島めいちゃん
そして今回のトリを務めたのは、デビュー5年を迎える宮島めいちゃん。これまでライブイベントに出ていなかったのが不思議に思えるほど、堂々としたパフォーマンスでした。
1曲目『何度でも』(DREAMS COME TRUE)では、冒頭から本家を彷彿とさせる力強い声量で会場を圧倒。感動したファンから拍手が鳴り止まず、めいちゃんは「拍手が長い! 嬉しい」と、少し驚きながらも喜びを隠しきれない様子でした。
続いては、客席と手拍子を合わせながらの『ただ君に晴れ』(ヨルシカ)。大きな深呼吸のあと、うららかに、そして真っ直ぐに歌い上げました。手拍子もばっちり決まり、歌い終えた彼女は「完璧だったよ!」と笑顔でひと言。心から楽しんでいることが伝わってきました。
最後の曲は「みなさんを思って歌います」と紹介した『トリセツ』(西野カナ)。丁寧に、そして明るく歌う姿が印象的で、優しい気持ちに包まれるようなラストナンバーとなりました。
フィナーレでは、3人がそろって再登場。それぞれに感想を求められると、「緊張してたけど、温かく迎えられて気持ちよく歌えました」(ももかちゃん)、「会場が温かくて、リハーサルよりもちゃんと歌えた気がします」(光稀ちゃん)、「リハーサルのときは緊張するかなって思ったんですけど、ファンの方がペンライトを振ってくれたり、手拍子してくれたりして、本当に楽しかったです。今が一番楽しいって感じました。みんなのおかげです!」(めいちゃん)と、3人ともまぶしい笑顔で応えてくれました。
そして最後は、3人が配信カメラに向かって「また、月で逢いましょう」と手を振りながら、笑顔でステージをあとにしました。
今回のライブも新たな才能の芽吹きを祝福するような、希望に満ちた夜となりました。次回は3人それぞれのワンマンライブにも期待しましょう!
(写真・取材 神楽坂文人)
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