楽演祭vol.37ライブレポート!
6月25日、東京・池袋Live inn ROSAにて「楽演祭vol.37~ありがとうSP~」が開催されました。チケットは即完売。開場前から異様な熱気が漂い、国内外から集まったファンでフロアはぎっしり埋め尽くされました!
今回のタイトルにある「ありがとう」は、6月にAVを卒業したAMATSUKA(天使もえちゃん)さんと、7月に卒業を控える希島あいりちゃんへの感謝を込めたもの。長年アダルト業界、そしてライブシーンをけん引してきたスター女優2人に、ファンも出演者も「ありがとう」の想いを伝えたかった、その気持ちが、この日の空気を作っていました。
出演者は希島あいりちゃん、AMATSUKAさん、栄川乃亜ちゃん、枢木あおいちゃん、RUU(旧・十束るう)ちゃん、未歩ななちゃんといった豪華なアーティストばかり。今回は一夜限りの奇跡の共演が実現しました。
最初に登場したのはRUUちゃん。
事務所を移籍し、名前も新たに活動を始めてから初の楽演祭出演となりました。
「RUUという名前で活動しています。一からやり直す気持ちで、少しでも自分を表現できる、自分らしいライブにしたいです」。そう語ると、ゼロ年代を代表する女性アーティストの楽曲やアカペラを披露。一生懸命に歌う姿が心を揺さぶりました。
曲後は「昨日が誕生日でして、このタイミングでステージに立てることが本当に心にしみます」とコメント。客席から「誕生日おめでとう!」の声が飛び、温かいムードに包まれました。RUUちゃんのこれからの活動にも期待が高まります。
続いて登場したのは未歩ななちゃん。
前日にワンマンライブを終えたばかりで、2日連続のステージ出演となりました。ステージに現れると、観客からは「なぁたん!」と大きなコールが飛びます。
「今日は大先輩に感謝を伝える日なので、すごく緊張しています」とコメント。しかし、ライブが始まると、そんな緊張は感じさせない堂々としたパフォーマンスを披露。大好きな卒業ソングを先輩に贈り、オリジナル曲『小悪魔ダーリン』ではフロアが大盛り上がり。ななちゃんのかわいらしさとエネルギーが観客を魅了しました。
ライブ常連の栄川乃亜ちゃんは、さくらんぼ柄のキュートな衣装で登場
「すごい、いっぱいだね! 今日は『ありがとう』の気持ちを盛り上げて歌いたいので、しんみりさせたくないです」と語ると、まずはオリジナル曲『世話焼きガール』を披露。続いてカバー曲でも会場のテンションをさらに高めました。
最後に歌ったオリジナル曲『Kazamidori』では、ステージを駆け回りながらくるくるを披露。明るく元気な姿で前半を盛り上げてくれました。
恒例のお絵描きコーナーでは、人気マンガのキャラクター「ブルマ」がテーマ。ところが、RUUちゃんと乃亜ちゃんは、マンガキャラではなく体操着の「ブルマ」そのものを描き、会場は笑いに包まれました。2人のナチュラルなボケが炸裂した瞬間でした(笑)。
後半戦は枢木あおいちゃんの登場でスタート!
「2人とコラボしたいと思っていたので、夢が叶ってうれしいです!」。そう語ったあおいちゃんは、まず希島あいりちゃんとのコラボで、あいりちゃんのオリジナル曲『Resistance』を披露。2人の抜群の歌唱力が相乗効果を生み、圧巻のデュエットとなりました。
「なんて幸せなんだろう。毎日ライブやりませんか!? めっちゃ楽しい!」と、あおいちゃんは笑顔で喜びをあらわにします。2人の楽しそうな姿に、観客も拍手を惜しみません。
続いては、「枢木あおい×AMATSUKA」のステージ
「一緒に歌いたいと連絡が来て、めっちゃうれしくて。この歌をくる(枢木あおい)さんが歌うのを個人的に聞きたかったんです」とAMATSUKAさんは言い、AMATSUKAさんのオリジナル曲『クローゼット』を2人で熱唱。
情熱的な2人が歌い上げたことで、ステージもフロアも一気に熱を帯び、梅雨のジメジメを吹き飛ばすかのような熱気に包まれました。
曲が終わると、あおいちゃんは「神か!? 私、夢を見てる!?」と放心状態。そのまま続けて披露した自身のオリジナル曲『テサグリロンド』も迫力のあるボーカルで、夢の共演を締めくくりました。
そして迎えた最後のセクションは、「希島あいり×AMATSUKA」による約1時間のスペシャルライブ!
「ついにラストスパートですね」と語るAMATSUKAさんの表情には、感慨よりもやる気がみなぎっていました。
まずはAMATSUKAさんの『innocent Angel』を2人でシャウト。フロアは大歓声に包まれ、奇跡のパフォーマンスに感動の渦が巻き起こります。
その後は、『あいのうた』『きみとパンツ』といったAMATSUKAさんの代表曲を次々と披露。『あいのうた』ではこれまでの活動を思い出させるような感謝の気持ちがにじみ、『きみとパンツ』では、ファンがパンツを振るという名物シーンで会場を笑顔にしました。
続いては、希島あいりちゃんのパートに突入。カバー曲で勢いをつけた後、『Desire』『記憶の糸』『チ・ア・フ・ル』『君へ届け』『Scarlet』といった名曲を立て続けに披露。どの曲も過去の同ライブでの情景が思い起こされ、ファンにとっては一瞬一瞬が大切な時間となりました。
そして、ライブ終了後には、運営から2人に花束が贈られ、会場全体が感動に包まれる中、2人から最後のメッセージが届けられます。
AMATSUKAさんは「10年11ヶ月、たくさんの愛を育んでくださり、本当に本当にありがとうございました!」と深々と頭を下げました。
あいりちゃんは「お越しくださった皆様、支えてくださり本当にありがとうございます。出演メンバーのみなさん、素敵な時間をありがとう。そして、もえちゃん、出会ってくれてありがとう。12年分の思いを込めて今日はありがとうございました!」と笑顔で語りました。
会場にはいつまでも拍手が鳴り響き、誰もがその余韻を噛みしめている様子でした。2人の歩んできた年月は、アダルト業界に風を吹かせ、多くの人の心を動かしてきました。
希島あいり・AMATSUKA。その存在が、セクシー女優のライブシーンにどれほどの希望と光をもたらしてきたか、この日のステージが、それを何よりも雄弁に物語っていました!
希島あいりX:@airi_kijima
AMATSUKAX:@amatsuka3
栄川乃亜X:@Noa_Eikawa
枢木あおいX:@Aoi_krrg
RUU X:@Totsuka_ruu
未歩ななX:@miho_nanachan
(写真・取材:神楽坂文人)