ウチらは何回か一緒にやってるんで
翌日、夜7時。再び歌舞伎町へ向かった。この店の無法っぷりは十分わかったが、ここまできたらトコトン確認すべく、2人同時に女の子を呼べる『VIPルーム』も入ってみよう。インターホンを押すと、昨日と同じスタッフが出て来た。さっそく用件を伝える。
「VIPコースってのに入ってみたいんですが」
「大丈夫ですよ。ただ、指名の仕方は、女の子同士の相性を踏まえて2人を選んでもらうことになるんで」
指名写真ボードをポンポンと指差すスタッフ。
「今だと、この2人、この2人、この2人、この2人あたりで選んでもらうことになるんですが」
「一番若い組み合わせだと、どういう感じになります?」
「グレード1のA子と、グレード2のB子のペアですね」
高1と高2。そんな2人が個室で…。世も末としか言いようがない。基本料金とVIPルーム料金、合わせて7千円を支払う。案内された個室は、昨日よりも一回り大きい部屋だった。2畳ほどあるだろうか。待つこと数分。入り口のカーテンに2人の気配が。
「いいですかぁ〜」
「よろしくお願いしまぁす」
揃って部屋に入ってきた。A子はポカリスウェットCMが似合いそうな清純系の童顔で、B子はロングヘアで化粧をしたギャル風だがあどけない雰囲気だ。いつものお約束で、2人にそれぞれ千円ずつ渡すと、彼女らは何をそんなに期待しているのか、ランランとした目で見つめてきた。もう緊張してきたんだが…。
「どっちが高1でどっちが高2だっけ?」
「私が高2です」
ポカリが答え、ギャルのほうを見た。
「でも、彼女は高1ですよ。チョー若くな
いですか?」
「でも来月16になるし」
ギャルが手をバタバタさせて照れ、すかさず「高1は若いから〜」とポカリ。君も十分すぎるほど若いから! ギャルの手をぼんやり見ていたとき、手入れのされていないまっさらな爪に目がとまった。対してポカリの爪はネイルがばっちりされている。
「2人の爪に、高1と高2の差が出てるんじゃないの? オレは何もしてない爪がかわいいとは思うけど」
何の気なく言ったところ、ポカリが意味深な笑みを浮かべた。
「お客さんでそういう人は多いですよー」
「そうなの?」
「はい。こういうのされるときに、ネイルと普通の爪を比べて、普通のがいいって言うお客さんが多いんで」
彼女は手で筒を作って上下に振っている。…その手って?
「それってこのVIP席でいろいろしたときのこと?」
「そんな感じ。オニーさんは、どうしたいですか?」
「何を!? まさか3人でっていうこと?」
「だからこの部屋選んでるんですよね? どうします?」
…ありえない。JK3P売春だなんて、どこまでトチ狂ってるんだよ!
2人はあっけらかんとした表情でオレの反応を待っている。当然、応じるわけないが、取材の意味で聞いてみる。
「…ちなみにいくらくらいなの?」
「それはまぁ…」
2人が顔を見合わせ、ポカリが答えた。
「最後までやって、1人2・5ずつお願いしたいんですけど」
「遊ぶ客っているの?」
「けっこういますよ。むしろ普通の部屋よりも多いんじゃないかな」
うっそ! そう言えば昨日、入り口で女の子2人に見送られていた男、あいつもそうだったのかも…。
「女の子も3Pができるコが多いんだ?」
「だいたいやってますね。この子との3Pはヤダってのあるけど。とりあえずウチらは何回か一緒にやってるんで、ぜんぜん大丈夫ですよ」
聞いてるだけでも吐きそうになってきた。このまで常軌を逸した店が、現代日本にあるなんて。
「ちょっとオレ、用事を思い出したんで」
こんな空間、一刻も早く逃げ出すしかないって!
(記事引用元=裏モノJAPAN)