一般に、壮年になるにつれ徐々に回数が減るオナニー。だがそこには若返りの秘密が隠されていた! 性研究者たちの協力を得て、中高年者のオナニーの健康に与えるその効用を探る!
知っておきたいオナニーの隠れた効用とは?
現代において定期的なセックスが健康を促すのはもはや常識とも言えるが、それはオナニーでも同様の効果が得られるのをご存知だろうか? 各分野の研究者たちによって明らかになったオナニーのメカニズムを解説!
◯毎日の定期的なオナニーが身体を若返らせる!
週3回のセックスで心臓病が予防できる。そんな驚くべき研究成果が英国で発表されて10年以上が過ぎた。近年はオナニーを含めた性的行為によるホルモン活動が「気持や身体の若返り」や「免疫力アップや病気予防」に効果があるという調査結果も世界各国の研究機関で発表されている。
しかし近年の調査によると、既婚者のセックスレス率は42%になり、彼女がいない中年独身男性は50%を超えている。一人暮らしの高齢男性が急増中の今、オナニーで性欲コントロールする中高年者が10年前よりも大幅に増えていると考えられている。
オナニー行為における「全身への血流の増加」や「脳内への快楽ホルモンの放出」がもたらす効果が明らかになって来たが、最も身近な点は「若返り効果」であろう。 オナニー研究会代表の想野富夢氏は、そのアンチエイジング理論をこう語る。
「オナニーを始めて、頭の中に刺激的な妄想を浮かべると快楽脳波のθ(シータ)波が脳内に出てきます。この脳波には脳細胞を活性化し、顔の表情を若返らせ、肌を滑らかにするなどの働きがあるのです」
◯前立腺ガンや心臓病、さらにボケ予防にも効果が!
英国の研究者は1ヶ月の射精回数が8回以上の人は、3回以下の人よりも「10歳くらい若く見える」と発表している。クラス会で仲間よりも若い同級生がいたら、射精をたくさんしてる奴だと思ってイイと、想野氏は言う。
前立腺ガンや肥大症と心臓病の予防に効果があることは内外の研究で明らかになっているが、最近では定期的な射精がボケ防止に役立つという説が注目されている。上質なオーガズムに達する時、大脳をコンスタントに刺激して血流を促すことで痴呆のリスクを軽減するというものだが、これらの効用には、射精時に脳内に放出される快楽ホルモンのドーパミンやβエンドルフィン、さらにはオーガズムホルモンと言われるステロイドホルモンのDHEAなどの脳内物質が関わっている。
他にオナニーの効用には免疫力アップ 、ストレス緩和 、リラクゼーション効果、さらにはED予防、脳神経の働きを向上させるなどがあり、中高年にとっては、まさに「やらねば損々」の健康・長寿行為と言えるであろう。
次ページ、専門家が奨めるオナニーの作法とは?