最後の言葉は「絶対に幸せになるぞ! アバヨ!」
そして、ここで最後のサプライズが。卒業式でもありますが誕生日でもあります! 大きなケーキが贈られ思わずビックリ。「ありがとうございます! 無事に26歳になりました」と喜びを露わにします。
また、同じ事務所の後輩である浅田結梨ちゃん、桜木優希音ちゃん、そして先輩にあたる女優のみひろちゃんから花束が贈呈されました。
様々なお別れの儀式が終わった後、冒頭のラストメッセージに。15分間、一言一言、魂を込めてお別れのメッセージを送ってくれました。そのあまりにも厳かな雰囲気はシャッターを切るのもはばかられるくらい。ファン、関係者も固唾を飲み聞き入っていました。メッセージには「偏見」「不安」「自虐」などのマイナスな言葉が並びますが、これぞ等身大の瑠川リナ、これぞ本当の瑠川リナの言葉なのでしょう。カワイイイメージからの脱皮を図り、ひとりの人間として生きていく覚悟が感じられ、誰もが感動せずにはいられません。この15分間のメッセージはアダルト史上に残る名演説です。
ラストメッセージの後は『17才』、『ダンシングヒーロー』など瑠川リナソロメドレーで絶頂を迎えます。歌い終えた後「みなさん、最高の1日をありがとうございました!」と言い残しステージを去りますが、誰もがまだまだ物足りません! ファンからは「アンコール! アンコール!」、「リナちゃん! リナちゃん!」の大絶叫が起こり、会場にこだまします。
そこへ再び現れ「この歌をもって私は『瑠川リナ』と音楽活動を終わります! 最後まで見届けて下さい! 後悔残すな! 帰ってこないからな!!」と決意にも似たMCを叫びます。特に「帰ってこないからな!!」の言葉には並々ならぬ迫力を感じました。
本当に本当に最後の曲となったのは思い入れがある恵比寿マスカッツの『ABAYO』。最初はひとりで歌っていましたが次々に今日駆けつけたゲストが登場。最後は全員で涙、涙の合唱となりました。最初はひとりでアダルト界に入ったと思っていましたが、最後はファンや仲間たちに囲まれた瑠川リナちゃんを象徴するようなシーンです。これでもか! というくらいの勢いでサイリウムが振られ、涙を流しながら声援を送るファン、それに応えるように最後の力を精一杯振り絞って歌う瑠川リナちゃん。悲しくも美しい光景が繰り広げられました。
歌い終えるとくしゃくしゃの笑顔を見せ、その後、約1分間さようならと感謝のお辞儀をしますが、お辞儀をしたいのはファンも同じ気持ちでしょう。
最後にステージにマイクを置き、生声で「絶対に幸せになるぞ! アバヨ!」と叫びステージを後にする光景が目に焼き付きました。
こうして伝説のセクシー女優がまたひとり去っていきました。いつでもこの瞬間は切ないものです。しかし、最後まで「幸せになる」ということにこだわりを見せた瑠川リナちゃん。今後はひっそりとどこかで生活すると思いますが、誰もが幸せを願っています。
18歳でデビュー、青春時代を歌とセクシー女優活動に捧げた7年間。あなたのアイドル性を帯びた圧倒的な存在感は誰もが忘れることはないでしょう。これからの人生もキラキラと輝いてください! ありがとう! そして、さようなら! いや、アバヨ!
(撮影・取材:KKフォトグラフ)
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