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山本晋也カントクロングインタビュー(後編)「若い人はオチ○チンが射精するところを鏡に映して見てみたらいいですよ。オチ○チンが何者なのか、何を語らんとしているのか、向き合ってみるといい」

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――今の風俗はどうですか。

「あるじいさんがですね、一枚脱ぐたびに金を請求されるタケノコ剥ぎ、いわゆるボッタクリに遭ったんだけど、その風俗嬢を訴えたり、警察に届けたりすることもなく『夢がかなった』って言ったという話がある。ボッタクリはいけないし、警察に届けるべきだけど、俺が言いたいのは、究極の自己実現のできる可能性が、風俗にはあるということ。女のことで言うと、その昔、山形の山奥から出て来て、歌舞伎町で働き始めて半年くらい経った若いコにインタビューしたとき、話した言葉が忘れられない。東京はどうだ、歌舞伎町はどうだって聞いたら、こう答えたんだ。『でも、天丼がおいしくて』って。お前の故郷に天丼はないのかって聞いたら、頷いて、『こんなにおいしいもの、食べたことない』って嬉しそうに笑うんだもん。風俗は、もちろん良い面だけじゃないけれど、そういう女を受け入れて、田舎から出てきたその当日から働くことができてしまう。苦学生で、卒業後もローンを背負わされたりしている若い女がこっそり稼げる場所だったりね。赤塚不二夫さんが『風俗を馬鹿にしちゃ駄目だ』って言っていたけど、その通りだと思う」

――週刊誌が喧伝する「死ぬまでセックス」は可能ですか。

「大間のマグロ漁師でね、年に200キロくらいのマグロを一本獲れば暮らしていけるという80近い漁師に聞いたら、『今もカミさんとヤっている』って言っていた。やはり何か闘争とか本能の部分で生きている男はいくつになっても性的強者だと思う。翻って俺はというと、性的弱者に近づいている。80近い今も、てめえのオチ○チンの気持ちが分かったとは言えない。ただね、声を大にして言いたいけど、男はどんなに出世し、どんな地位を得ても、妄想でもっている究極の性がかなうわけじゃない。ほとんどが究極の自己実現を抑えたまんま、死んでいく。俺はたしかに性的弱者だけど、妄想強者にはなれるし、それを抑えたまんま、くたばる気はないね」

(聞き手・長昭彦)
(記事引用元=ズバ王

 

 

ズバ王 2017年06月号

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