第5位「失踪した妻からの寝取られビデオレター 三原ほのか」(ムーディーズ)
M女っぷりでは現在最高クラスだと思われる三原ほのかのドラマ物。凌辱・調教物を得意とする同人作家・三乳亭の作品が原作ということで、見ごたえもありました。突然、妻が失踪し、夫の元に送られてきたDVDには、妻が調教されている映像が収録されていたというストーリー。どんなにひどい目にあわされても笑顔でご主人様に尽くそうとするほのか。しかも、実は調教は失踪前から行われていたという事実。そして救いの無いラスト。プレイのハードさ以上に、ストーリーのヘヴィさに、見ていて心が折れそうになる作品でした。ハードコアすぎる寝取られ物です。ズタボロに責められれば責められるほどに魅力的に輝く三原ほのかは、最高ですね。
第4位「貧乳国宝 有尾さくら AV DEBUT」(キチックス/妄想族)
「巨乳の誕生」なんて本を書いているくらいだから、よほどの巨乳好きだとうと思われがちですが、僕は根っからの貧乳好きなのであります。ぺったんこの胸は大好物です。そんな僕ですから「貧乳国宝」なんてタイトルをつけられた有尾さくらちゃんはドストライクに決まってるじゃないですか。まるで男の娘のようですよ!(褒め言葉になってないか) そして貧乳は巨乳よりも敏感なはず、という根拠のない思い込みを裏付けてくれるような、強烈な感じっぷり。ほっそい脚をガクガクと痙攣させながら感じまくる姿はたまりませんでした。しかし、あんまり出演しないで消えてしまったみたいで、実に残念です、有尾さくらちゃん。
第3位「【VR長尺】当然、勝手にAV化!イケメンの友達がほろ酔い状態の女の子を僕の部屋に連れて来た!女に無縁の僕にはそれだけで大興奮なのに超過激でHな王様ゲームが始まっちゃって…VR編」(お夜食カンパニー)
今年は盛り上がったのか、そうでもなかったのか、今ひとつよくわからないままに大量リリースされたVR作品。個人的にはVRアダルトに関しては、否定的な立場の僕ですが、この作品はVRならではの魅力を感じさせてくれました。女の子二人と男二人で部屋でダラダラと飲みながら王様ゲームをしているうちに、どんどんエスカレートしていって、最後は大乱交、という内容なんですが、短いのが一般的なVR作品の中でもこれは171分。セックスに至るまでの過程が大変長いわけですが、それがいいんですよ。VRならではの没入感で、実際に自分が部屋で王様ゲームをやっている気分になれる。VRって、セックスそのものよりも、こういうシチュエーションを仮想体験させる方が向いてるんじゃないかなと思います。また2対2のセックスになると、自分がセックスしながら、横でやってるセックスを見る、なんてのを仮想体験できるのもよかった。相手の身体が見えにくいというVRの欠点が解消されてるんですよね。やっぱり、しょっちゅう見るもんじゃないけど、たまにこういうのを見ると、VR悪くないな、と思いますね。
第2位「私立ハーレム淫語学園4!!!!」(ムーディーズ)
でも、実はアダルトはVRよりも、こっちの方を追求した方がいいんじゃないのか、と密かに思っているのが、バイノーラル録音なんですよね。いわゆる立体音響という奴で、臨場感あふれる音声が楽しめる作品。全編主観撮影で、女生徒の栄川乃亜と麻里梨夏、そして女教師の水野朝陽が三人がかりで責めてくるというVR作品にありがちなハーレム痴女物なんですが、鬱陶しいゴーグルがなくても、イヤホンの音声だけでVR以上の臨場感が味わえるんですよね。耳元で淫語を囁かれると、もうゾクゾクっと来ますよ! ただ、同じようなバイノーラル録音の作品を見ても、録音の技術がイマイチで楽しめなかったりと制作スキルのバラつきはまだあるみたい。とりあえずラッシャーみよし監督の作品はハズレがなさそうです。
第1位「公開BDSM調教 野々宮みさと 伊東真緒」(ドリームチケット)
変態カップルに調教されている野々宮みさとが、とあるカフェに連れ込まれて公開調教を受けるというもの。最初は何が起こったのかと驚いていた客たちも、次第にプレイに参加していきます。おどおどした態度でいじめられっ子オーラを全開にしている野々宮みさとも素晴らしいけど、いじめ役の伊東真緒もまたハマってるんですよね。そして、ゲラゲラ笑いながらも、サディスティックな快感に巻き込まれて、変態カップルと一緒になって野々宮みさとをいじめていく客たち。特に女性客の無邪気な残酷さにグッときます。SM物というよりも、精神的に追い詰めていく「いじめ」物に近い感じですね。もちろん、見る人を選ぶ内容ですが、こういうのが好きな僕には、琴線に触れまくった作品でした。ああ、こんな作品に興奮してしまうとは、つくづく鬼畜だな、僕…。
というわけで2017年度ベスト10でした。
次点としては、
「竹田ゆめ AV Debut」「エッチな学校に転校しちゃった! 西宮このみ」「きみ、やらしいキスするね 心花ゆら」「映研女子校生 AVごっこ 綾の自主制作AVドキュメント えっちなビデオで観たコト全部してあげる 佐々波綾」「はじめてイッちゃった!〜女の子の初絶頂ドキュメント〜 七沢みあ」など。どれもランクインさせるか悩んだ秀作でした。
さて、来年は「適正AV」制度などの導入も予定されておりますが、どうなることやら。いい女の子、いいAVに出会えるといいですね。では、また来年!
PROFILE
安田理央(やすだりお)
雑誌編集、コピーライターを経てアダルト系フリーライターに。
アダルト以外にもマンガやグルメ等幅広く執筆。
AV監督やカメラマン、バンド活動もこなす多才人でもある。
「巨乳の誕生」(太田出版) 発売中。
サイト『LOVE FOR SALE』