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「ご住職に頼むと男の人を紹介してくれるの…お礼のお布施も渡してますよ(笑)」ご住職の売春斡旋は慈善事業だったってマジ?

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美奈子(35歳・デリヘル嬢)都内在住。現在はシングルマザーとして子育てと風俗仕事に奮闘中。彼女が住職のシェルターに駆け込んで2年になるが、そろそろ独立できるだけの貯金が貯まってきたとか

聖職者であるお坊さんがデリヘル経営?

そんな「生臭坊主もここに極まれり!」的な情報を入手したかと思いきや……。

その裏には現代社会が抱える複雑な事情が潜んでいたのだった!

お坊さん副業は様々なれど…?

その日、風俗ライターである記者の取材相手は、渋谷の本●デリで働いているリアル人妻の香織(47歳)。企画系のAV女優として10年程働いた後、「顔バレの危険が高いAVよりも風俗の方が安全だし、定期収入が稼げるから低リスクハイリターンだ」という理由で風俗業界にトラバーユ。その上で、普通のデリヘルで働くとフェラや素股でイカせなきゃいけないから大変だという理由で……。

働くなら本●アリの店だと思ったの。第一、素股じゃ私が気持ちよくなれないじゃない?

と、自ら裏風俗で働くことを選んだ淫乱熟女さんだった。

そんな香織が、インタビューも終了しようかという間際、聞き捨てならないことを話し始めたのだ。

あ、そういえばこの間、風俗仲間のお姉さんからおもしろい話聞いたのよ

と、いかにも軽い感じで話しだした香織。しかし、その内容というのが、たいていのエロネタでは驚かない記者が、思わず「マジで!?」と食いついた、

幼稚園を経営しているお寺の住職がデリヘルを経営していて、園児の母親を働かせている

という、とんでもない内容だったのだ。

確かに、お坊さんは副業で収入を得てはいけないという法はないようだ。現に、公務員や学校の先生をしているお寺のお坊さんは結構多いらしいし、広い敷地の一部を駐車場にして収入を得たり、という話はよく聞くし。さらに香織がいうお寺の住職も、幼稚園を経営しているわけだし。

おまけに、檀家離れに跡継ぎ問題と全国で存続が危ぶまれるお寺が続出しているという現状。もはや、黙っていても〝坊主丸もうけ〟なんて時代ではなくなってしまっただけでなく、下手をしたら自分たちの食い扶持も怪しい。つまり、お坊さんにとっての死活問題。怪しいことをして稼ぐ輩が出てきても、決して不思議ではないということなのだ。

ダメ男から逃れるために

それにしても、だ。その副業の内容がデリヘル経営とは……。仏の道に背いてないのか? いや、これはひょっとして家計が苦しい主婦を助けるための慈善事業だったりして!?

そんな興味が湧いて来た記者。すっかり帰り支度を済ませ、さあ帰ろうかという香織を「まぁ、座りなさいよ」と引き止め、その住職が経営するデリで働く女性から、直接話を聞くことはできないかと頼んでみたのだ。その結果……。

果たして数日後、香織の知り合いの、そのまた知り合いからの紹介ということで、記者の目の前に現れたのが写真の女性、美奈子さん(35歳)。4歳になる息子の母親だが、ダンナというのがゴクツブシ。働かない上、彼女にギャンブルの軍資金をせびってきては暴力を振るうという、絵に描いたようなダメ男。そんな夫から逃れるため、住職の元に駆け込んだという女性だ。そして彼女は、

ご住職に迷惑がかかると申し訳ないから、具体的な地名とか店名とか、そういうのは勘弁してください。こんなことが知れたら、世間はとんでもない生臭坊主だと言い始めるに決まってますから

と前置きしてから、ゆっくりと語り始めた……。

デリヘルで働いて離婚資金を貯金

ひとことで言えば、ご住職がやっていることは、私たちのような困った女性を助けるための駆け込み寺なんです

聞けば、彼女を救ったその住職。お寺、幼稚園のほかに民間の母子救済シェルターも運営しているそうなのだ。夫のDVや闇金の借金取り立てから一時避難するための、住居費用や生活費がほとんどかからない施設のことだ。

とはいえ、私たちも自分たちで食べていけるようにならなくちゃいけない。ご住職は、そんな私たちに自立に必要な生活費を稼がせるために、デリヘルを考えついたらしいんです

小さな子どもを抱えた母親がシングルマザーとして自立するのは容易なことではない。しかし風俗ならば、コンスタントに客を取れれば、自分も子どももご飯を食べられる。いや、それだけではない。DV夫と離婚したあかつきには、マンションを借りて家具も揃え、晴れて母子家庭として独立できるくらいの貯金が、ほんの数ヶ月で貯められる。

しかも、子どもはお寺の幼稚園が24時間態勢で見ていてくれる。美奈子さんと同じく、慰謝料も養育費も払えない甲斐性なしの夫を持って止むなく母子救済シェルターに駆け込んだほかの女性たちも、この仕事を与えてくれた住職に涙を流して頭を下げる、というのだ。

ご住職と知り合ってなかったら今ごろどうなっていたか分かりません

これは果たして、いい話なのか。記者には判断のしようもないが……これも現代社会の裏側で起こっている現実には違いないのだ。

(掲載/「実話大報」2018年8月号

 

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