10月26日、求人サイト『FENIX JOB』が主催する第二回風俗転職フェアが開催されました。先日、責任者である『FENIX JOB』プロジェクトマネージャーの新海亨さんにインタビューさせていただきましたが、業界に新しい風を吹かせたいという熱い想いには脱帽! イベント当日も足を運ばせてもらいました。
さっそく入場すると、すでに来場された方々がズラリ。風俗業界の転職フェアとは言っても、興味を持って訪れた方々は至って真面目な様相。一般企業の転職イベントと何ら変わりはありません。
風俗店で働くことは決して特殊なことでは無く、普通の社会人たちにも選択肢の一つとして徐々に受け入れられつつあるのだと強く感じました。
今回の出展企業は全10社。全国各地に幅広いジャンルの風俗店を展開しているスターグループ、2015年からソープランドを運営する新進気鋭のホワイトフェアリーグループ、埼玉を中心とした大型デリヘルのプレジャーファクトリーグループ、首都圏最大級のデリヘルグループであるモアグループ。
オリジナリティ溢れるアイデアやイベントで注目のオナクラ・かりんとグループ、元祖激安ヘルスとして業界に革命を起こしたサンキューグループ、15年のデリヘル運営の実績が光るLastOneGroup(ラストワングループ)、池袋でトップクラスの集客を誇るイメクラ・しろうと娘グループ、池袋の誇る都内最大級のホテヘル・にゃんだふるグループ、首都圏に35店舗を展開する一大風俗グループ・夢見る乙女グループ。
フェア開始直後から、どの企業ブースも多くの希望者たちで溢れていました。企業それぞれの特徴や考え方を直接聞かせてもらえるとあって、皆さん真剣そのものです。
そしてセミナースペースでは特別イベントが開催されていました。まずは若手スタッフたちによる、パネルディスカッション。入社1年未満の新入社員たちが3社から登場。来場者にとっては自分に最も近い立場の人たちとあって、現在どの様に働いているのか興味津々の模様。
なぜ風俗業界に転職しようと思ったのか、会社を選んだ理由など、聞けそうで聞けなかったスタッフの本音がたっぷり。「不動産会社で働いていたが、もっと面白い仕事をしてみたかった」という方もいれば、「もともと風俗が好きで裏側を知りたかった」なんて方も。「やればやるだけお金に直結する仕事だからやりがいがある。突然の10万円くらいの給料アップもある」とぶっちゃけてくれた方もおり、業界で働く人たちの現状を垣間見ることが出来ました。
続いて、女性内勤スタッフによるパネルディスカッションがスタートしました。今、風俗業界は女性が活躍できる時代が到来。特に今回登壇した3名は全員が元は風俗店でキャストとして働いていた方々とあって、風俗嬢のセカンドキャリア例としても興味深い話が聞けそうです。
トークは元キャストである経験の活かし方や、女性ならではのキャストへのフォローについてなど、ここでしか聞けない貴重な裏話が満載。「女性のデリケートゾーンの話などを相談してくれる」「プレイの内容、例えば素股のコツなんかを伝授できたりする」「女性の体調やメンタルを見抜きやすい。朝の『おはようございます』だけでわかる」など、女性スタッフだからこそ可能となる働き方の指針を示してくれました。
ちなみに登壇者の一人であるスターグループのタカハシさんは、前回の風俗転職フェアで就職を決めたそう。面談で「店長になりたい」と言ったら「ぜんぜんいける!」と即答して貰えたことが入社の決め手になったとか。これからは女性も風俗業界でどんどんトップを目指していけそうですね。
今回は特別登壇として、実力派コンビ「さらば青春の光」の森田哲也さんのトークショーも! 芸能界イチ風俗を愛する男を自称する森田さんは、過去に夢見る乙女グループで1日店員体験をしたことも。その当時のエピソードや自分で経営してみたいお店の構想など、風俗への熱い想いをたっぷり聞かせてくださいました。
平成から令和に代わり、移り変わりゆく時代。それは、風俗業界も決して例外ではありません。風俗店で働くことを「怪しい」「怖い」と敬遠する時代はもう終わり。転職を考えている方、ぜひ風俗業界もその選択肢の一つとして挑戦してみてはいかがでしょうか。
(取材・文:もちづき千代子)