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『それぞれのスタッフが連動しあう、今最も注目のメーカー』~伝説デザイナーのAVジャケット時評

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最新作2本をご覧ください。まず『喪失記念日。正真正銘の本物処女。奇跡のチョビひげマ○コ。琴羽雫』。

なんと! “チョビひげマ○コ” なる、目眩を覚えるほどのスバラシイ造語が! この鮮烈かつコミカルでリリカルな造語を、タイトルとは思えないほど小さいサイズで、それこそチョコンと空間に置き、それよりも大きなバランスで草花とメガネをあしらうお洒落さには脱帽です!(ミニマムさんのデザイナーさんは、この素朴なタッチのイラストを実に巧妙に扱われます)モデルの雫ちゃんはシックな衣装で肌を全くあらわにせず、しかも下半身が大テーマな作品であるにも拘らず、なにしろ脚も腰も、胸さえも画面には入っていません。このジラし上手!

次に『ド貧乳サスペンダー。新人せいら AAカップ』ですが、

このタイトルよりも目立つ位置と大きさで《貧乳専門レーベル「貧デレラ」始動!》とあるではないですか!!!  “貧デレラ” 、ウ~ン!これまたスゴいセンスです! こんな言語感覚のコピーがひと月に2タイトルも出てくるなんて、この2本を撮られたモヒカルさんって天才に決まっていますよ!

 
で、タイトルの形容詞がもう酷い(誉めています)。 “ド貧乳” ですよ、 “ド貧乳” ! 主演のせいらちゃん、泣いてませんか? 傷ついてませんか? 怒ってませんか? ホントに大丈夫でしょうか? 他人事ながら心配でハラハラしちゃいましたよ! でも、もちろんご本人もナットクづくでやられているのでしょうし、撮影現場では、モヒカル監督はじめ、スタッフのみなさんも、しっかり気配りしているんじゃないでしょうか? 僕にはそう想えます。
 
というわけで、ミニマムさんはクリエイティブ面において、2015年末現在、僕がいま最も注目しているメーカーさんです。
 
ほうとうひろし◎エロメディア活動歴28年のエディトリアル・デザイナー。
雑誌版オリジナルの『デラべっぴん』には、同誌創刊2年後の1988年ころから参画。
同誌名物となったエロ紙工作企画「オナマイド」を10年以上にわたって連載した。
「オナマイド」の連載を再構成した単行本は計4冊出版されたが、すべて絶版。
その企画の成り立ちや、当時の『デラべっぴん』編集部の事情に関しては、有野陽一氏の取
材によるインタビュー集『エロの「デザインの現場」』(アスペクト・刊)に詳しい。
 
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