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【ストリップ古き良き時代のお客様&従業員】生板本番ショーでは、スター気取りなお客さんも?! 日本最後のストリップ芸人が語り尽くす!!【松本格子戸のストリップ舞台裏】

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舞台に上がった名物客に大声援が!

 関西ストリップ。昔は「過激」とか「本番」とか「変態」とか、とにかくえげつない表現が新聞などでも書かれたりしました。

 確かに、やってることも過激なら、それを観に来られるお客様方も「過激で変態で本番目当て」な方々ばかりで、僕らコメディアンが出ていっても、うんもすんもなく(笑)。

 Nさんというお客様。「Nのおっ父」という通り名までついていました。「生板のN」とも呼ばれていました。

 一度舞台に上がると、お客様なのにも関わらず、拍手や声援まで飛ぶ始末(笑)。

 いやはや、もうとにかく上手いんですよ、白黒ショーの物真似が!

 踊り子さんも大変でした。Nさんに合わせてあげなければいけないので、じゃんけんで勝ち上がったNさんが舞台上で待っていると、お姐さんが舞台袖から覗きこみ、「あーあ、Nのおっ父が上がったよ~ッ! 参ったなぁ…」なんて言ってましたね(笑)。

 そりゃ、でんぐり返しやら逆立ちやら、くんずほずれずのお祭り騒ぎです。アクロバット本番生板ショーが始まっちゃうのですから。

 お客様方からもよせばいいのに、声援が飛んだり。その度に声援を飛ばしたお客様にVサインをしたり、「おう、ありがとよ!」なんて、丁々発止のやり取り。これが悔しいことにタイミングが絶妙で(笑)。とにもかくにも、凄いお客様でした!

 やはり昔のストリップ劇場って、活気がありました。お客様も平日も土日も関係なくいっぱいで、拍手も声援もヤジもチップも飛び交って…。お客様方も個性が強くてインパクトもはんぱなくて強烈で。日本全体が元気だった時代の話です(笑)。

 というわけで、今年も1年、ズバ王をご愛読くださいまして、誠にありがとうございました。この『松本格子戸のストリップ舞台裏』もこれからは益々パワーアップしてお送りいたしますので、ご期待くださいませ。 

 

松本格子戸(まつもとこうしど)

昭和62年にストリップ芸人としてデビュー。以来28年間、その激動の業界を逞しく生き抜き、現在も年間200日は各地のストリップ劇場の舞台に立つ日本最後のストリップ芸人。また、ストリップ以外にも、ドラマや映画、Vシネマなどの映像作品への出演、フェティッシュ系イベントのプロデュース&司会、インターネットTVのMCなど、その活動範囲は多岐に渡る。

文=松本格子戸(記事引用元=ズバ王

 

 

 

 

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