今まではプライベートを犠牲にしても仕事をやりたかったんです
── 16年の間AVや芸能の仕事を続けてきて、やれなかったことも多かったんじゃないですか。プライベートとか。
吉沢 今まではプライベートを犠牲にしても仕事をやりたかったんですよ。
プライベートより仕事で頑張ってる自分が好きだったというか、そこに重きを置いていたんです。
── あまりストレスにならなかった、と。
吉沢 そこは大丈夫でした。常に100%の自分が表現できてればよかったので。
── アイドルやAV女優さんからよく「髪型を自由に変えれないのが不満」って聞きますね。
吉沢 ああ、短くしたいとかはありましたね。
でもマキシングの作品で一度一人二役みたいなことして、その時にショートカットのボーイッシュなウイッグを作ってもらったんですよ。
それで鏡見たら今まで見たことがないショートの自分がいて「おお~!」みたいな。
── いいじゃん!と思ったわけですね。
吉沢 その写真をSNSにアップしたら「アッキー何があったの?」みたいな感じでざわざわしたんですけど、ウイッグを外して戻った時「こっちの方が落ち着く~」って思ったんですよね(笑)。
こんな感じになるのか、って自分で納得して、もうそれで十分かなって。
── 15年の間はAVに加えて、テレビのお仕事も多かったですよね。
吉沢 AVだけだったら続いてなかったと思いますね。
テレビのお仕事させてもらうことで、広く視線を向けれたと思います。
あと、海外でわたしのことを知ってくださる方が思った以上にいっぱいいるってのも励みになりましたね。海賊版ですけど(笑)。
いろいろ将来性を開ける仕事をさせていただきました。
── 吉沢さんがデビューしてからの16年って、AVの歴史的にも変わった16年だと思うんですね。レンタルがセルになったのもそうだし、さらにネットになって。あと最初はあくまでAVは日本のAVファンのもの、ってのがテレビに出るようになり、海外での日本のAV女優の認知度も高まりました。
吉沢 年々、よりやりがいを感じるようになりましたね。それで16年の間、気持ちがつながってきたみたいなところもあると思います。
(インタビュー:大坪ケムタ)