1980年代初頭、ノーパン喫茶という新種の風俗が大ブームを巻き起こしました。当時の常識をさまざまな意味でぶち壊したこの風俗、改めて振り返りましょう!(其の二)
前貼りならぬスジ貼りでワレメを隠す女のコ
◯ノーパン魂を後継した店も
一方、サービスが過激化の一途をたどると、それまでノーパン喫茶を黙認していた警察も動かざるを得なくなります。そして1981年には、ノーパン喫茶が初めて摘発。さらにこの頃になると、ノーパン姿のウエイトレスを見せるだけというサービスが飽きられるようになり、ブームも沈静化。1982年になると、店舗数は最盛期の18分の1にまで減少したと言います。
そんななか、独自のサービスを打ち出すことで高い人気を保ち続けたノーパン喫茶もありました。その代表格が1980年にオープンした大阪の『あべのスキャンダル』です。
「多くの店が過激化を図るなか、パンストの代わりにウエイトレスのオマ●コに前貼りをつける店が増えていきましたが、『あべのスキャンダル』が採用したのはなんとスジ貼り。細い布でスジだけ隠して、ハミ出た毛はすべて剃るというギリギリの見せ方で人気を博しました。しかもこの店は1階と2階がガラス張りになっていて、真下からスジ貼りで隠したオマ●コを眺めることができるんです。もうドキドキモノですよ(笑)。
また、この店は独自イベントを次々に企画したのも大きな特徴。白黒ショーや泥んこプロレスを見せ、『ここに来れば面白いイベントをやっている』というイメージを定着させていったんです」(前出・裏筋氏)
ちなみに『あべのスキャンダル』はその後も大阪の店ならではの企画を次々に打ち出し、ノーパン喫茶が絶滅した後もやがて大きな話題を集めることになるトップレス牛丼屋『乳の屋』などを出店。ノーパン魂を後世に伝えていきました。
そして1983年になると、沈静化したはずのノーパン喫茶ブームが再熱します。この第2次ノーパン喫茶ブームを巻き起こしたのは、歌舞伎町のノーパン喫茶『USA』に在籍したイヴちゃんであります。
イヴちゃんの魅力は何と言ってもそのルックス。テレビ番組『トゥナイト』や風俗雑誌で紹介されると、その美貌の女の子のノーパン姿を一目見ようと客が押し寄せ、連日長蛇の列を作ったそうです。
「今で言う『会いに行けるアイドル』の走りで、絶大な人気を誇っていましたね。また、この頃のノーパン喫茶の主流は、個室で抜きのサービスが受けられる店。ただ、イヴちゃんは抜きはやってなかったそうですけどね」
しかし1984年に改正風営法が施行されると、従来のノーパン喫茶が営業できなくなります。多くはファッションヘルスとなり、ノーパン喫茶はその短い歴史に幕を下ろしたのです。
(記事引用元=ズバ王)