2018年に「3日間シリーズ」が空前の大ヒットを果たし、今最も〝監督名で作品が売れる〟と言われる朝霧浄監督!現在、Twitterで話題となっている「朝霧流AV演出」が先日、10個に達されましたので、それを誠に勝手ながら記念し、インタビューをさせて頂きました!
一個一個とことん深掘りしていきます!では、その一部始終をご覧下さい!!
「“自分が何かを作っていると思わない方がいい”と思うようになりました」
—— 初めまして! 好きなスーパーは、「せいじょうい しい」です!
AV大好き芸人のリボルバーヘッドと申します! 本日は宜しくお願い致します!!
朝霧浄監督(以外、朝霧)初めまして(笑)。なんでも喋りますので、宜しくお願い致します。
—— まず、「朝霧流AV演出」の前に、個人的な質問をさせて頂きます!2018年に川上奈々美さん主演で大ヒットした「3日間シリーズ」でのお話なのですが、川上さんが目玉焼きを作るシーンで、出した卵のパックを冷蔵庫にしまわずにそのままキッチンに置きっぱなしという演出があったと思うのですが、僕はあのシーンを見て「隙のあるエロい女性」を演出しているのかな!?と思ったのですが、いかかですか!?
(大ファンの監督にお会いできたことにより、いきなりテンションMAXで変な質問をしてしまった…。笑)
朝霧 よく見てますね(笑)。僕、だしっぱなしが好きなんですよ。普通に暮らしてると、こうやってだしっぱなしとか、服が散らばったりしてるじゃないですか。この隙のある雑な感じが「このお姉ちゃんイケそうじゃない?」というようなリアリティを生むと思うんですよ。
僕の作るモノは「スタジオがスタジオに見えない」とよく言われるのですが、そういった細かいところで雑な感じを出しているのが功を奏しているのかもしれませんね。
—— なるほど!やはり意図されていたのですね!いきなりの変な質問に、丁寧にお答え頂きありがとうございます!(僕のコメントを入れていると、脱線ばかりで文字数が多くなってしまうので、ここからは朝霧監督のお話だけでお楽しみ下さい)
では、Twitterに投稿されている「朝霧流AV演出」を一個一個詳しく教えて下さい。
朝霧流AV演出① 強い逆光
かつてAVは、女優の裸がとにかくはっきり見えるようにと手前からライトをあて、カメラにもリングライトをつけて影を消していた。窓を背負い、あえて逆光のみで室内が暗い状態でプレイすることで独特の情感が生まれる。人は光ではなく影に心を魅かれるのだ。 pic.twitter.com/mcxSXxsHWs— 朝霧浄(AV監督) (@asagirijoe) September 27, 2020
朝霧 そもそも今までのAVの照明って、とにかく明るかったんです。手前からライトを当てて、顔も股間もおっぱいもはっきり見えるようにと。でも、「あえて逆光だけで撮る」など、様々な技法を実験的に試した「3日間シリーズ」がヒットしたことによって、今までAV業界に浸透していた「お約束」を壊してもいいんじゃないかなって思ったんです。
逆光を当てると女性の身体が陰になってよく見えなくなってしまうのですが、それによってユーザーの方が「いい女なんじゃない?」って、身体のシルエットだけで想像してくれるんです。この「視聴者の想像の余白」を作る為に、強い逆光を使っています。
よく編集を頼んでいる映像に造詣の深い方がいるんですけど、その方が「視聴者の頭の中にあるものが一番エロいんだ」といつもおっしゃっていて、僕もその通りだと思っています。僕らの仕事は、その妄想を掻き立てる材料を提供することだと思うんですよ。だから、100%全てを見せ切ってはいけないんですね。
昔よく売れた、人妻が顔を隠しているパッケージの作品があったんですけど、アレが売れた理由って「自分が理想とする妄想した女性の顔を当てはめた」からだと思うんですよね。そんなことも含めて、この手法を使っています。あと単純にカッコいいからっていう理由もありますが(笑)。