本サイト名前の元であり、1985年の創刊以来日本のエロ雑誌の中心的役割を果たした伝説の雑誌『デラべっぴん』
“もっと女を愉しみたいマガジン”というキャッチのもと様々な企画で僕らを楽しませてくれた。
その歴史を日本一のデラべっぴんマニアである“DBM”氏(れっきとした一般の方)にその貴重なバックナンバーとともに振り返ってもらった…。(第9回)
(第1回)(第2回)(第3回)(第4回)(第5回)(第6回)(第7回)(第8回)
DBMです。デラべっぴんのマニアを自称しておきながら、実はとっくの前に「月刊ザ・テンメイ」(写真集「きクぜ!」の1・2含む)を先にコンプリートしてしまいました。マニア失格の不届き者ですね。申し訳ございません。
ところで、アニメ「エヴァンゲリオン」シリーズがこの春ついに「シン・エヴァンゲリオン劇場版」にて完結しましたね!私は既に2回見に行きました。
「エヴァンゲリオンといえばデラべっぴん」と聞いてピンとくる方もいらっしゃるのでは?
そんなわけで今回は勝手にエヴァンゲリオン完結記念、というわけでデラべっぴんがエロ本のカテゴリを超えていち早く特集を組んだ濃厚なエヴァ企画ページについて紹介します。
今回懐かしエロいのを期待してた方とアニメ苦手な方はすいません!
■デラべっぴんNo.129(1996年8月号)「ぼくたちのエヴァンゲリオン体験。」
エヴァンゲリオンTVシリーズ終了後にいち早く特集(なんと14ページ!!)を組んだ号。多分、エヴァのことをいろいろ調べたことのある方はこの表紙(モデルは小沢まどか)を目にしたことがあるのではないでしょうか。(余談ですがマンガ家の二宮ひかる氏はこの号をお持ちで模写までされています!)
日記帳を1ページめくりそびれて空いちゃったスキマに、雑誌の表紙を見ながらいーかげんに書いたやつ。雑誌が古すぎる! pic.twitter.com/0zC7Fkfcpn
— 二宮ひかる (@hika_ninomiya) November 14, 2020
14ページのページ数にもかかわらず、その情報量と濃厚に詰め込まれた編集部のエヴァへの入れ込みは凄いものでした。ストーリー紹介はもちろん、放送開始から終了後までの異様にアツい年表「エヴァ活動の記録」、アニメ界の監督ビッグネームである宮崎駿・富野由悠季・押井守、漫画家では江川達也・吉田戦車・加藤礼次朗・ほりのぶゆき各氏からのコメント、アニメ史の中のエヴァの位置づけ、TVシリーズ最終回のダイジェスト、庵野秀明監督の歴史、エヴァの映像世界の元ネタ…と今見ても結構なボリュームがあります。
ちなみにTVシリーズの本放送が1995年10月〜1996年3月。そしてこの号が発売されたのが1996年6月26日。
一方、他誌では「Quick Japan」がvol.9(1996年8月発売。次号では監督庵野氏が表紙を飾った)、「STUDIO VOICE」が1997年3月号(1997年2月発売)、と、サブカルチャー界隈の誌面よりもデラべっぴんはかなり早期にエヴァ特集を取り上げました。当時の三代目編集長・O氏のセンスとチョイスが素晴らしいですw
まさか後年、25年後に劇場版シリーズ4部作にて完結するとは。
そして「エヴァ=ウルトラマン説」なんてキャプションと、「シン・エヴァンゲリオン劇場版」の次作(企画・脚本)が「シンウルトラマン」へと図らずもシンクロするなんて予想もできなかったでしょうw
この号のデラべっぴん、「どの雑誌よりも早くエヴァ特集を濃厚に取り組んだ」という点で、アニメファンではない人も、普段エロ本を買わない人をも巻き込んだエポックメイキング的な号になりました。
《エヴァ特集の全ページ紹介に続く》