2019年3月に惜しまれつつもAV女優を引退したあやみ旬果ちゃんが3年9カ月ぶりに東京・浅草ロック座のステージに立つことが発表された!
引退後はファンクラブ活動や音楽活動などをマイペースにやってきた旬果ちゃんだが、デビュー10周年を記念してストリップに再チャレンジすることを決意したのだ。
今回はその経緯や今後の予定などをたっぷりと聞いてきた。(後編)
今回は楽しみが4で不安が6です
── しかし、久々にお会いしましたが変わらず屈託がない方ですよね。
旬果 写真だけ見るとキリっとして強い感じと、めちゃ言われます。でも、いまだに人間関係が苦手なんです。
── ストリップはお姐さん方との上下関係がありますよ。
旬果 前回も最初は怖かったんですけど、終わったら仲良くさせていただきました。
── 厳しい檄も飛びますか?
旬果 厳しくはないんですけど、私がコミュニケーションを取れないんです。ずっと「プレステージ」さんや「S1」さんにいたので、他の女優さんとの共演作品もそんなになかったんです。
── 数年前までは女優同士の交流や連絡先交換もNGでしたからね。
旬果 いまはツイッターで女優同士が交流していて、みなさん仲が良いですよね。私の時代は交流もなかったんです。
── 前回は知っているお姐さんはいましたか?
旬果 武藤(つぐみ)姐さんと、前田(のの)姐さんと、赤西(涼)姐さんがいましたが、それまでお会いしたことがなくて浅草ロック座で初めて会ったんです。今回も武藤姐さんと赤西姐さんは一緒なんですけど、他のお姐さんはお会いしたことがなくて緊張しています。まだストリップ界のしきたりを知らないので、直接「姐さん」と呼んだこともないんです。
── いろいろしきたりがあるんですよね。
旬果 前回は1回だけ登壇するつもりだったので、そこで消える人間が逆に「姐さん」と言ったらおこがましいと思ったんです。
── 「姐さん」と言われたら嬉しいですよ。
旬果 まずは「姐さんと呼んでいいですか?」と許可を取ってからにします。
── それはいい方法です。逆にあやみさんは1回登壇しているから、その後にストリップデビューした踊り子さんからすれば「あやみ姐さん」ですよ。
旬果 ド素人が舞台に乗っているようなものなので遠慮します(笑)。
── でも、そういうしきたりみたいです。
旬果 それも分かっていないんです。
── 当時のインタビューでは「楽しみが2、不安が8」と言っていましたが?
旬果 不安がめっちゃ多いですね(笑)。でも、今回は楽しみが4で不安が6です。辛かったことや大変だったこともあるんですけど、達成感も大きかったんです。私は人前であまり泣かないんですけど、楽日に泣いちゃいました。AV引退の日は逆に泣かなかったんですけど、人前で最後に泣いたのは前回の浅草ロック座の楽日でした。
── それだけ充実感があったんですか?
旬果 迷惑をかけた思いもあったんですけど、自分なりに頑張ったり、約1カ月間も一緒にいて、いろいろとフォローしてくれたお姐さん方とこれで最後なんだなと思ったら涙が出ました。
── 今回も泣きますか?
旬果 今回は泣かないです。上原亜衣さんにも相談したんですけど、「1回乗っていれば分かることもあるし、いまはコロナ禍で5公演が4公演になっているので体力面も少し楽だよ」と言ってくださったので、その言葉が勇気になりました。
── ベッド(ストリップでの一番の見せ場シーン)の踊りも決まっているんですか?
旬果 ギリギリに振り付けが決まるんです。
── 大変ですね。
旬果 だから少し不安なんです。
── 元々バレェやダンスをしている方はすぐに覚えるみたいです。
旬果 だから、武藤姐さんは神様です。そういう素晴らしい姐さん方の踊りを見てほしいです! 私を通してストリップを見てくださる方がいたら、私だけではなく姐さんたちの素晴らしい踊りを見てほしいです。
── あやみさんには新規開拓の役割もありますから。
旬果 いえ、いえ。
── 素晴らしいショーですけど、いまだに古いストリップのイメージを抱いている人もいます。
旬果 ストリップのイメージを違うものと捉えている方もいらっしゃるので、ぜひ見に来てほしいですし、その後も通ってほしいです。