今年で20周年を迎えるアジア最大級の国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル&アジア」が6月4日から6月24日まで開催。映画祭では世界130以上の国と地域から集まった1万本を超える作品の中から、選りすぐりの約250作品を一挙上映。
その中の「アジア インターナショナルプログラム&ジャパンプログラム」で川上奈々美ちゃん主演の「女優 川上奈々美」が6月16日に東京・原宿にあるラフォーレミュージアム原宿で上映された。
このイベントに川上奈々美ちゃんも登場。鑑賞後、川上奈々美ちゃんと佐近圭太郎監督を直撃し独占インタビューとることができました。
面白いものを作っていきたいです。表現者でいたい
【『女優 川上奈々美』予告編】
──まずは「女優 川上奈々美」を上映された経緯をお願いします。
佐近圭太郎(以下、佐近) 元々、名古屋の蒲郡市にあるラブホテルのオーナーさんから「ラブホテルをPRする動画を作ってくれないか」と依頼がありまして、最初はCMの予定でしたが、映画にしようとなりまして、この短編映画になりました。
ただラブホテルとなると普通の芸能事務所の女優さんには出ていただけないので、アダルト業界でも活躍し、なおかつ映画でも活躍している川上奈々美さんにお願いしようとなりまして、この映画のプロジェクトがスタートしました。
──川上奈々美さんの演技はどうでしたか?
佐近 いやあ、もう最高でしたね!
打ち合わせの時に彼女の芝居に対する熱意みたいなものを感じて、当初、フィクションの男女の話だったんですけど、もう川上さんを描きたいと僕の方が惚れ込んじゃいまして、川上さんの映画みたいなものができあがりました。
──川上さんはこの世界的な映画祭で上映されどうですか?
川上奈々美(以下、川上) めちゃくちゃビックリしています。
ノミネートされたってお話を聞いたとき、いやあ…ビックリしましたよね。
ゆうばりの映画祭(ゆうばり国際ファンタスティック映画祭)で上映はしていたんですけど、その時も「特集川上奈々美」というのを組んでもらえたりして、本当にありがたいなって思いました。
──ドキュメンタリーとドラマが混じった手法を使った作品でしたが?
川上 うまく言えないんですけど「私でいいのかな?」って、そしてタイトルが「女優 川上奈々美」って自分で言いずらいタイトルじゃないですか。
これがショートショートにノミネートされたっていうのがすごい嬉しかったです。
──ドキュメンタリーシーンとドラマシーンはどちらがより本当の自分に近いですか?
川上 シナリオで決まっていた部分があったんです。インタビューシーンも。
最後の「映画をやりたいです」という言葉はリアルでシナリオにもない言葉でした。
だから、ところどころファンの人が見ていると「アレ? アレ?」っていう辻褄が合わなくて不思議だなってところもあるけれど、そこも楽しんで見てもらえたらと思いますね。
?次のページ 出来ないって言われるものほど燃えるので両方やっていきたい