ラブホの目の前に立つ女は立ちんぼか、もしくは迎えの車を待っているデリ嬢と相場が決まっているが……
まさか家出中の人妻がナンパ待ちをしていたとは!!
スマホの充電が切れてしまい?
この春から新社会人になったという読者もおられることだろう。5月、6月はそんな新社会人にとって憂うつな月。〝五月病〟なんて言葉もあるように、張っていた気持ちがゆるみ、気力が湧かなくなってしまう時期なのだ。
さらに、読者諸兄はこんな事実をご存知だろうか。新社会人が五月病にかかるこの時期は、人妻がもっとも家出しやすい時期でもあるということを。
そして、その事実を裏付けるように……6月初旬、記者が出会ったのが24歳の家出妻、翔子だった。池袋での風俗店の取材が終わり、ラブホテルから出た記者。ふと、隣のラブホの前に佇んでいる背の低い女性が目に入ったのだ。
(プレイを終えて迎えの車を待っているデリ嬢だろうな)
そう思った記者。が、なぜか記者の顔をじっと見て、目があっても視線をそらそうとしない女性。で、気になって声を掛けてみたというわけなのだが……。
「あの……もしかして何かお困りですか?」
すると彼女、記者を見たままニコッと笑ったのだ。
「あ、すみません。実は私、家出中なんです。で……今夜、泊まる場所がなくて」
「もしかして……未成年じゃないよね?」
「あ、違います、結婚してます、私。ほら」
そういって、左手の薬指の指輪を見せる彼女。
「そうなんだ……で、泊まる場所がないって……もしかして、ラブホの前で一緒に入ってくれる男を探してるってこと?」
聞けば、ネットの家出掲示板でやり取りした男と待ち合わせたが、冷やかしだったようですっぽかされてしまったという彼女。そして、次の男を探すのにスマホをいじっていたら充電が切れてしまい……。
「スマホが使えないから困っちゃって。で、ホテルの前に立ってたら誰か声かけてくれるかなって(笑)」
何とも度胸があるというか、肝が据わっているというか……その逞しさに感心してしまった記者。
「もし俺でよければ一緒に入ってあげるよ」
入ってあげる……とは何とも上から目線だが、内心では小躍りするほどに幸運を噛みしめた記者。こんな機会はめったにないと、ある提案をしてみたのだ。
「実は俺、エロ本の記者しててさ。今も風俗店の取材を終えたとこなんだよ」
「あ、それでラブホから出てきたんですね」
「うん、でね……せっかくだから話聞かせてもらいたいのと、できれば少し写真を撮らせてくれないかな」
すると彼女。ちょっと迷ったふうに下を向き……すっと顔を上げてこう言ったのだ。
「ホントはね、エッチしていいからお小遣いでイチゴちょうだいって言うつもりだったんですよ。大2枚もらえるなら……いいですよ。あ、ホテル代は別ね。あと、顔は隠してくれますよね?」
というわけで交渉成立し、ラブホに逆戻りした記者。果たして、どんな話がきけるのやら?
ダンナはクンニもしない草食系!
「家は静岡なんです。家出して東京に来たのは3日前。実は昨日もすっぽかされて、マンガ喫茶に泊まったんですよぉ」
部屋に入るとソファに座り、くったくない笑顔で話す家出妻の翔子。家出の理由を尋ねると……。
「ずっと東京に住んでたんだけど、ダンナの転勤で3月に静岡に引っ越したんですね。でも、新居は田舎だし、友だちいないし……なのにダンナは職場の飲み会だっていって毎晩遅いし。大げんかして家出してきちゃった。でも、家出して3日経つのに、ダンナは全然連絡よこさないんですよ、全く愛を感じないですよね(笑)」
そう言って、充電器をコンセントに差し、スマホを立ち上げる翔子。着信履歴をみると確かに着信もメールもない。
「セックスもそんなにしてないんですよねぇ。草食系なんですよ」
まるで自分に、これから浮気するための言い訳をしているかのような彼女。一緒に風呂に入ろうと服を脱ぐと、幼い顔立ちからは思いもしなかった巨乳が現れた。
そして風呂から上がり布団に入ると、
「中年の男の人って、エッチ上手ですよね。家出初日のオジサンもそうだった(笑)」
と笑って記者に抱きついてきたのだ。そして、ご要望通りたっぷりとクンニしてやると、
「あぁ、ダンナはちょっとしかクンニしてくれないの……はぅあ、気持ちいいよぉ」
と可愛い声でアエギまくり、5分ほど舐め続けると「イクぅッ」と体を仰け反らせてアクメった翔子。そして、しばらくグッタリして息を整えると、
「交代、今度は私がしてあげる」
と、記者のチ●ポに自ら舌を這わせてくれた。そして……フェラで完全勃起したチ●ポで濡れたマ●コをピストンすると、体をビクつかせて、今度は短い周期で何度も絶頂を繰り返したのだ……。
時間にして2時間ほどだろうか。たっぷり楽しませてもらった記者は、彼女にモデル代を支払って帰り支度を始めた。
「え……もう帰っちゃうんですか?」
「俺、いびきウルサイからさ。ゆっくり寝たいでしょ?チェックアウトは朝の10時だから。キーだけフロントに返してね」
「そうなんだ……ありがとうございます。また家出するときは、連絡してもいいですか?」
笑う彼女とメアドを交換し、部屋を後にした記者。
(若妻の五月病か……偶然とはいえ、いい思いをさせてもらったものだ)
と己の幸運を噛みしめたのであった。
(掲載/「実話大報」2018年8月号)