ピンク映画の殿堂・上野オークラ劇場では毎月、新作の舞台挨拶が行われていますがこれがお得! 映画鑑賞はもちろん、出演女優の舞台挨拶に、サイン会と内容が盛りだくさん。また、舞台挨拶中には写真撮影も可能で、これほど中身が濃く料金が安いイベントはなかなかありません!
そんな上野オークラ劇場の舞台挨拶が10月20日に行われましたので速報レポートします!
今回の作品は監督歴33年のベテラン、髙原秀和監督の『トーキョー情歌 ふるえる乳首』。主演は人気人妻女優でアイドルグループの原宿☆バンビーナでも活躍する榎本美咲ちゃん。
作品は美人官能小説家・紫城麗美として人気の典子(榎本美咲)が世間のイメージとのギャップに悩み葛藤。知り合ったAVのAD・楠田に惹かれセックスを重ねるが、本当の自分をなかなか出せないジレンマに苦しむセックスとロックと夢が詰まった青春物語。
映画では往年の人気ロックバンド・G.D.FLICKERSのライブシーンも満載。またヴォーカルのJOE(稲田錠)も本人役で登場する話題作です。
舞台挨拶では「全て人脈で作りました。基本的に映画を撮るのはお祭りにしたい。今回の作品はフェイクとリアルが地続き」と熱く語る髙原監督。
主演の榎本美咲ちゃんは「すごくセリフが多くて、覚えるのが苦手で大変でした。セリフは繰り返し繰り返し体に覚えさせました」とおっとりとした口調で語りますが演技は抜群! ウブでかわいらしい典子役にピッタリの演技でした。
今回、助演で作品のキーパーソンを演じた栗林里莉ちゃんはピンク映画3本目。前回は妖怪役だったということで「やっと人間をやれました(笑)」と会場を笑わせます。本来ロッカーのJOEさんとのカラミシーンが印象的でしたが「初めてのカラミだったので『おっぱいは上から揉むと見えなくなるので、下から揉んでください』など、こうしてくださいみたいなお願いはしました」と撮影秘話を語ってくれました。どうすれば観客が満足するのか心得ています!
また、AV女優がAV女優役を演じるという難しい役を演じた涼南佳奈ちゃんを「ピンク映画向きの女優だと思った、他の監督も使って欲しい」と髙原監督が絶賛しました。
舞台挨拶では恒例のファンからの質問コーナーもあり榎本美咲ちゃんに見どころを聞くと「酔っ払っているシーンです。お気に入りです」と回答。また、ピンク映画に出演した感想を聞くと「AVはそんなにセリフがないけど、ピンクはセリフがあって演技するのが楽しいなと思いました」とにこやかに語ってくれました。
涼南佳奈ちゃんにも作品についての感想を聞くと「今回はAV女優の役だったので、普段からAV女優なので難しかった。でも、楽しんでやりました」と回答。ちなみに、舞台挨拶の司会進行を務める劇場イケメン支配人は涼南佳奈ちゃんにメロメロでした(笑)。
今回の脚本は髙原監督と作家のうかみ綾乃さんの共同脚本。そこで脚本は何を参考にして書いているのか聞かれると「頭の中で考えていることも体験。自分の妄想も想像も体験。書いているうちに(内容が)転がります」とうかみ綾乃さん。うかみ綾乃さんは女優と間違えるほど妖艶でした。
舞台挨拶は恒例のプレゼントコーナーもあり大盛り上がり。
最後は「この公開がもっともっと広がるように願っています! ロックンロール!」と絶唱した髙原監督。作品同様、熱いメッセージで舞台挨拶を締めてくれました。
今回、舞台挨拶が行われた『トーキョー情歌 ふるえる乳首』は10月25日(木曜日)まで絶賛上映中! 青春時代を呼び起こす熱いストーリーに、濃厚な絡みと見どころがいっぱい。ぜひ、上野オークラ劇場の大スクリーンでご覧ください!
▶http://www.okura-movie.co.jp/uenookura/index.html
(写真・取材 神楽坂 文人)