── それじゃ性的なものにはまったく興味がなかったんですか?
中山 自分に対して性欲というか、性的な対象になるんだろうなと思ったのは高校に入って彼氏出来てからですね。
── それまでまったくなかったんですね。彼氏はどういう経緯で出来たんですか?
中山 学校の文化祭で遊びに来ていた先輩に押して押して押されて付き合いました。
── それも押されているうちに気になってきたっていうことですかね?
中山 そうですね(笑)。
── 押されると弱いってことですが、好みの男性というのもいるんですよね?
中山 一応、いるにはいます(笑)。
── たとえばルックスとかは?
中山 ルックスはいいことに越したことはないですけど、美醜にこだわりはなくて、年齢も上でも下でもいいんですけど、一緒に会話とかしていて「この人、大人だなぁ」と思えるような人じゃないと、押されても意識はいかないというか。それと一緒にいたりしてもベタベタイチャイチャする感じの男性はあまり得意じゃないですね。完全に放置されるのも寂しいですが、お互い自立した上で隣にいてくれる方がいいです。
── ずげぇー、大人! 自立した恋愛ですね!
中山 依存するのもされるのも、……まあされるのはまだ我慢はできるんですが、依存するのがストレスで。その人を頼らないと自分が保てないのがイライラするんですよ。それで向こうから自分にこられるのも、この人大丈夫かなってなって恋愛対象からどんどんズレちゃうというか。
── 彼氏と別れて引きずるような恋愛とかしなさそうですよね。
中山 あんまり……。付き合ってる期間、長くなればその分の情は生まれると思うのですが、離れて悲しいとか、あのー、よく、そのー、いるじゃないですか、女の子で、 「別れた! 死にたい!」「ぴえん!!」みたいな。……というのはないですね(笑)。
── まあ依存させようとする男にろくな奴はいないから……、しっかりと恋愛相手を選ぶってことですね。
中山 そうですね。
── ファンとしては仕事でSEXはしても恋愛観はしっかりしている女優さんの方が推し甲斐がありますから身持ちが堅い方がありがたいです。……とは言いながら、押しには弱いんだよなぁ(笑)。
中山 押しには弱いんですけど……(笑)。
── 今まで何人ぐらいお付き合いしたんですか?
中山 3人ですね。
── 全部、押されて付き合った感じですか?
中山 そう……ですね。
── 決め手は押されたから?
中山 いや、きっかけが押されたからであって決め手はどこか尊敬できるところがあるとか、それぞれ違います。
── エロいことも聞かないといけないんですけど、セックスは当然しますよね。
中山 はい。
── それはどうだったんですか。
中山 向こうがしたい時に……(雰囲気に)流されて(笑)……してたのでぇ……。
── 自分からっていうのは……。
中山 自分からっていうのは無くて、「あ、この人、私に手を出したいんだ」と思うと検討するんですよ。
── 検討するのね(笑)。
中山 付き合っていて、普段そんなにそういう感じじゃない人が「あ、今、私だけにしか興味がないんだなぁ」と思うとキュンとします。ただ自分から「したい!」とかスイッチが入らないので。
── 村上春樹の本にはめちゃエロいシーンとか出てきますけどね。
中山 『1Q84』とか本当に官能シーンがいっぱいあるんですけど、中学生の時にちょうど出版されて読んだんですね。「あっ」とは思ったんですけど、その時はまだ幼かったのか、何かを感じるというよりかは、そういう描写として受け取っちゃったので。
── そのへんのギャップが面白いですね。ご当人はフェロモンを出しまくっているつもりはないんでしょうけど、体つきもそうだし妙な色気があるんですよね。声もエロいし。もちろん胸も。おいくつぐらいから大きくなりました?
中山 高校に上がるにつれて大きくなりました。
── 目立ちますよね。
中山 いや単純におデブだったんですよ。痩せていく時に胸だけ痩せなかったタイプなので。
── でも本当におデブさんだとしても、この顔が上についているんだったらモテるよね。
中山 どうでしょ。でも世に「動けるデブ」と「動けないデブ」がいたら「動けないデブ」だったので。本当にやばかったんですよ。
── 動けないデブとは?(笑)
中山 引きこもりなので、運動とかも得意じゃなくて。
── えっ、じゃあ痩せていった理由はなんですか?
中山 なんでだろう? ……あ、自分で「太ったな」ってふと思って、でも何かをするにしてもそんなに体を動かすのとか得意じゃないので。私、食に興味がないので、死なない程度に食べればいいと思っていて。
── それなら逆にそれまでなんで太っていたんだろうね。
中山 興味はなかったので母が作ってだした料理をそのまま食べてたんですよ。出されたら食べるって感じだったので、母もたくさん食べるもんだと思って量を増やして出してくれていたんです。それをそのまま食べていたので。それを自分が食べたいと思った時だけ食べる形に切り替えたんですよ。そうしたら痩せました。
── それでオッパイだけ残ったということなんですね。
インタビュー後編は明日公開!
未来を決めるのは私だから王子様も魔法もいらない。
(今日は本屋に行けなかったので、お家にあった本にします🐇🌙) pic.twitter.com/8PY9hLcl0u— 中山ふみか (@nakayama_fumika) November 5, 2020
(文:いんごま)