2006年SOD大賞では、最優秀新人監督賞!2007年SOD大賞においては、最優秀監督賞を受賞されるなど、AV界の一時代を築いた元AV監督のKeita★No.1さん!Keitaさんが監督業を退かれた後、イベントプロデューサーをされていた時に、SOD本社で私の単独ライブをプロデュースしてくれたことがキッカケで、電話で5時間くらいAV談義をするぐらいに、仲良くさせてもらっているのです(笑)!
今回はそんなKeitaさんに、最優秀監督賞を受賞された頃のお話を伺ってきました! 懐かしいレジェンド女優さんのお話や、あの人気シリーズの裏話など、内容盛り沢山でお届けいたしますので、ぜひ最後までお付き合い下さい!(全2回・前編)
「20種類のチ〇ポの言い方」をお手本を見せて演出したりしてましたね。なので僕自身、淫語のエロい言い方には自信があります(笑)
—— Keitaさん! いつもお世話になっております! 改めてまして、アダルトビデオ芸人のリボルバーヘッドです! 本日は宜しくお願い致します‼︎‼︎
Keita★No.1(以下、Keita)そんな改まる間柄じゃないので、気楽にいきましょう(笑)! でも、リボルバーさんの過去のインタビュー記事見させてもらいましたけど、どれも興味深い内容ですね。監督さんそれぞれのこだわりやノウハウが聞けて、AV制作者は読んだら勉強になると思いますよ。
—— 元々は、Keitaさんと電話で色々と話をしている時に、「ここまで監督の話に興味を持っているなら、色々な監督さんにインタビューしてみたら?」って言ってくれたのがキッカケで始めさせてもらったので、感謝しております‼︎‼︎
Keita 懐かしいですね(笑)。去年の自粛期間とかの話ですよね! ここまでAVをたくさん、そしてしっかりと観てくれている人って少ないですからね。しかもレビューもTwitterに毎日投稿していて、内容も濃いし。だから、今みたいにAV関係のお仕事が色々と増えて、僕としても嬉しいですよ!
—— KeitaさんにSOD本社で単独ライブを開催させてもらったり、AV大喜利のイベントに毎回呼んでもらったりしたのが、非常に大きいと思います。あと、最初の頃はレビューのアドバイスとかもらっていましたね(笑)。今後共宜しくお願い致します!
Keita いえいえこちらこそです。今日は、2007年に賞を獲った頃のお話をすればいいんですよね?
—— はい! でもその前に、監督業を退いてから今に至るまで、SODさんでどのようなお仕事をされてきたかを教えて下さい!
Keita 現在はイベントの運営をやっています。コロナの影響で今は主にオンラインでできるイベント、女優さんと電話でエッチができたり、女優さんのビデオレターをお客様にお送りするサービスなどですね!
監督業を辞めてからは、ライブチャットサービスの運営をやったり、「マジックミラー号のAV監督になろう!」というゲームを作ったり、先程お話に出た、「AV大喜利」などのイベント運営をやったりしていて、現在に至ります。
—— では、2007年にSOD大賞で最優秀監督賞受賞された頃に絞ってお話を聞かさせて下さい! この頃、印象に残っている女優さんはいらっしゃいますか?
Keita この頃、SODstarが立ち上がった時期だったんですが、芸能活動からAVデビューする女優さんが立て続けに登場した頃でした。
やはりそういった女優さんはプロ意識も最初から高くて、可愛い、エロいだけじゃない人柄的な魅力もあるので、デビュー作はもちろんすごく売れましたし、長く活動してくれたので印象深いですね。
—— 何人か、お1人ずつお話を聞かせていただけますか?
Keita まず、範田紗々ちゃんですね。
—— 出ました!!!! 映画などにも出演されていて、「芸能人」としてデビューされた、可愛すぎるお顔に、Iカップ巨乳でクビれたスレンダーボディという完璧なルックスで活躍されたレジェンド・範田紗々さんですね!!!! 大ファンな女優さんです!
Keita おそらくAVで初めて「芸能人」って言い切ったのが彼女なんですよ。アイドルをやってた、みたいなフレーズはあったと思うんですけど、ズバッと「芸能人」ってパッケージに出したのは初めてだったと思います。そんなデビュー作は記録的な売上になりました。
彼女はお笑いのセンスも非常に高くて、当時、とろサーモンさんとラジオをやったりもしていたんですよ。AV女優さんとしても素晴らしかったですけど、タレントとしてのスキルも非常に高い方でした!
—— 他に「芸能人」デビューで印象に残っている方は?!
Keita 次に、琴乃ちゃんですね。
—— ハーフ系美少女な顔立ちで、小柄でGカップ巨乳の肉感的ボディで魅了してくれた女優さんですね‼︎‼︎
Keita そうですね! 当時のSODは、範田紗々ちゃんがヒットしたことにより、「芸能人AVデビュー」に力を入れてキャスティングをしていたんですよ。それがあって、立て続けにデビューしたのが、琴乃ちゃんだったり、板垣あずさちゃんですね!
—— 琴乃さんも大好きでしたが、板垣さんも大大大ファンでした!!!!
ショートカットで整った可愛すぎるお顔に抜群のスレンダーボディ、見た目とは裏腹にハードなプレイまでこなせてしまうというギャップが最高だったな…(思い出しただけで、半勃起してしまった。)!
Keita 現在、琴乃ちゃんは音楽活動をされていますが、当時から自分で歌を作って歌ったりしていたんですよ。
そんなこともあり、引退作は僕が監督で、「最初で最後のファン感謝祭」という、ファンの方と温泉旅行に行く作品を撮ったんですけど、彼女には内緒で、ファンの方たちに歌や振り付けを全て覚えてもらって、本人の前で披露してもらうってドッキリをやったんですね!
そしたら、琴乃ちゃんは物凄く喜んでくれて、最後の最後のインタビューで、「AVの世界って凄く変だったけど、凄く面白くて、凄く楽しかった!」って言ってくれたんですよ。これは嬉しかったですね。
彼女はなんでもポジティブに楽しんでくれる子で、SODは女優さんに、プチドッキリをたくさん仕掛けたりするんですけど、彼女はいつも面白がって楽しんでくれるので、仕掛けがいがありました(笑)。
—— 板垣あずささんは、いかがでしょうか?
Keita 板垣あずさちゃんは、僕がデビュー作を担当させてもらったのですが、「見ているこっちがドキドキするくらいの初々しさ」という点では、今まで撮ってきたデビュー作の中で彼女が一番でした!
当時、彼女は18歳だったこともありおそらく「AVの前知識」が少なかったので、デビュー作でチ○ポが目の前に現れた時の「本気で恥ずかしい」「どうしたらいいかわからない」という感情が素直に一番出ていましたね。これこそデビュー作の醍醐味じゃないですか。なので、彼女のデビューは忘れらない一作です!
—— 当時の作品で、印象に残っている作品を教えて下さい!
Keita 僕が監督になる前から続く人気シリーズだった、「オナニーのお手伝いしてあげる」という作品を、継続して監督させてもらったんですが、このシリーズが印象的ですね。
—— 通称「オナてつ」と呼ばれる、「全編ヴァーチャルカメラ目線100%の完全主観」、「男の顔・声なし」、「淫語にこだわる」「セックス以外にこだわる」という内容の、超人気シリーズ‼︎‼︎
今定番となっている「オナニーサポート」系の源流となっていたりと、現在のVRの演出をすでにやっていた作品ですよね‼︎‼︎‼︎
Keita そうなんです。今思うと、「まさにVRじゃん!」っていうことを当時にやっていたんですよね。「オナてつ」には「上田Tさん」という企画者がいたんですよ。それは業界人ではなく一般の方で、立派にお勤めされている知的な方だったんですけどね。この方が、企画書レベルじゃない量の台本をファックスで、SODに送ってきたことから「オナてつ」は始まりました。
で、その方は現場にも来てくれて、仕上がりも全てチェックして、時には「いや、今のはやり直して下さい」と言うような、とにかく熱量の高い方でした。台本も一言一句書いてくる、こだわりの強い素晴らしい方でしたね。
—— 凄いですね…(笑)! Keitaさんが撮る前には、すでに「オナてつ」は何本ぐらいリリースされていたのですか?
Keita 10本ぐらいは出ていましたね。とにかく売れていました!
なので、物凄くプレッシャーだったんです(笑)。「企画者さんの期待に応えられるのか?」って。撮り終わってから、「前の監督の方がよかった。」ってなる可能性もあるじゃないですか。
—— 過去売れている分、なおさらですよね。
Keita 100%完璧なものを目指されるので、毎回それに応えようと必死でしたね。監督としてめちゃくちゃ鍛えられました。良かったときは、撮影が終わった時や編集が終わってお見せしたときに、拍手をして喜んでくれたりもするので、すごくやりがいもありました。
—— 具体的にどの辺りが大変でしたか?
Keita チ○ポを20回連呼とかがあるんですけど、この一個一個の言い方、強弱とかテンポとかですね。台本に書いてあるのは「チ〇ポ×20回」だけです。これをどんな表情や言い方で言ったらエロいのか、それを僕が考えて女優さんに伝えるわけです。
—— ハッハッハ(笑)。こだわっていますね~!
Keita 弱くチ○ポって言ってみたり、チ○ポチ○ポチ○ポって連呼してみたりと(笑)。要するに、「チ○ポがどれだけ欲しいか」っていう感情を、言い方や表情でリアルに伝える訳ですよ。17個目のチ〇ポで発射だから、一緒にイッてね、とか、18,19個目のチ〇ポは最後の一滴まで搾り取る気持ちで、とか、ラストのチ〇ポは生卵をそっと置くように言って、とか(笑)。
そんな感じで「20種類のチ〇ポの言い方」をお手本を見せて演出したりしてましたね。なので僕自身、淫語のエロい言い方には自信があります(笑)
—— 女声に変えて、Keitaさんに淫語責めされてみたい!(この時、偶然に部屋の前を誰かが通った。この会話が聞かれていないことを願う。)
Keita そんなことがあり、「淫語って大事だな。台詞って大切だな」って再確認できたんですよね。それで、当時SODstarを取りまとめているプロデューサーがいたんですけど、彼が「新人の女優さんたちはAVの正解がわからないから台詞が出てこない。アドリブができない。淫語を彼女たちに教えて欲しい」ってオファーをされて、〝Keita★No.1監督による淫語授業〟っていうのを開催しました(笑)!
—— 淫語授業(笑)⁉︎⁉︎
Keita はい(笑)。テキストを作って、女優さん7~8人を教室に集めてやりましたね。
「一回目のチ○ポはささやき声から徐々に入っていきます!please repeat after me!」みたいな感じで、英会話っぽくやっていました(笑)!
—— この記事を見てくれている淫語が苦手なAV女優さんの為に、淫語のアドバイスをお願いします!
Keita 淫語は難しく考える必要はありません!大切なのは「報・連・相(ほうれんそう)」です。報告、連絡、相談さえしっかりできていれば、男性を興奮させることができます。
—— では「報告」から具体的に教えて下さい!
Keita チ○ポを触られた時って、男はドキドキするじゃないですか。これを男は報告してほしいんです! 「カッチカチだよ。大きくなってきたよ」って。
「言わなくてもわかるでしょ」って思っちゃ絶対ダメなんです。男は言われたいんです!
—— 「連絡」を教えて下さい!
Keita 相手に見えていないことは報告しないと伝わりませんよね。「私、濡れてきちゃった…」みたいな感じで。すると男は、「そうなんだ…。こっちは何もしていないのに、この子エッチだな」って知ることができて、興奮することができますよね!
—— 「相談」を教えて下さい!
Keita 例えばフェラだったら、「速いのと、ゆっくりなのどっちが気持ちいい?」って相手に相談することです。そう言われたら「選べるんだ‼︎」って、嬉しいでしょ(笑)?
—— ハッハッハ(笑)。めちゃくちゃわかります! 自分からはカッコつけちゃって、なかなか言えないですしね(笑)。
Keita そうなんですよ(笑)。相手に言われたから「じゃあこっちで」って選んでるわけで、「ずうずうしく欲しがってるわけじゃない」感も出ますしね(笑)。
なので、この「報・連・相」さえ意識していれば、台本なんて覚える必要はなくて、スラスラと自分の言葉が出てきます。
—— これを、テキストに書いて授業をやっていたのですね(笑)!
Keita あともう一個、重要なことがあります。それは、「男性器は、色々な言い方をしたらダメです」ということです。
チ○ポには「チ○チ○、チ○コ、おち○ちん」など色々な呼び方がありますが、絶対に同じシーンの中では統一しないといけません。なぜかと言うと、見ている側が「この子は、チ○ポって呼ぶタイプなんだ」って思うことが大切なんです。痴女だったら「チ○ポおっ勃ててんじゃないわよ!」とか言いますよね。それが突然「チ○チ○」って言い方が変わっちゃったら、「この子、心からチ○ポって言ったんじゃなかったんだ」ってガッカリしちゃいますよね。
感情が乗っていない「チ○ポ」は絶対にダメです!もちろん「マ○コなのか、おまん○」なのかもしかりです!
—— なんか受験生の頃を思い出しちゃいました(笑)。勉強になります‼︎‼︎
Keita で、だいぶ話はそれちゃいましたが(笑)。最初に監督させてもらったオナてつを企画者さんに褒めて貰えたんですよ! それもあって、「あの企画者が褒めたんだから。」と、僕の社内的な評価が上がっていき、その後、大事な人気女優さんの作品をたくさん監督させてもらうキッカケとなりました。
前編は以上になります‼︎ Keita先生の淫語授業は、為になったでしょうか?私は、こんな専門学校があったら通ってみたいと本気で思いました(笑)!後編は、現在でも続いているあのSODの人気シリーズのお話が飛び出します!ぜひお楽しみに‼︎‼︎
・「女子社員モノ」で、〝ガチ〟を演出する為のこだわりとは!?
・「いい汁男優の見つけ方」とは!?
・今でも続くあの人気作品誕生のキッカケは、2007年に大ヒットしたあのドラマ!?
乞うご期待!
Keita★No.1 @keitano1
『オナニーのお手伝いしてあげるシリーズ』や『AOD女子社員シリーズ』などのヒット作を手がけた元AV監督。監督業引退後はライブチャットサービスやゲーム、イベント等の運営を行っている。
受賞歴:SOD大賞 2006年 最優秀新人監督賞、2007年 最優秀監督賞
リボルバー・ヘッド @RevolverHead01
AVを心から愛する芸人。28歳で既婚者。過去には女優さんのリリースイベントに通っていて、お会いした女優さんは200名以上。過去観た作品は、イチ○ー選手の安打世界記録(4367本)を越える。AVに関するコラム多数執筆中。趣味は筋トレで、ベンチプレスは150キロを上げる。