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【リアリティに長けたドラマモノを撮る・イージー松本監督インタビュー】『高橋がなりさんの言ってることや、立ち振る舞いなど全てを含めて「この人、カッコいいな」と思い、SODに入社しました』【後編】

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現在、SODのエース監督として活躍されるイージー松本監督! 私は毎回、監督の作品を観ると映画を見終わった後のような充実感に包まれます(もちろんエロくてめちゃくちゃ抜けます)。
中編では「サンプルのこだわり」、人気シリーズの『桃色かぞく、催眠モノを撮るようになったキッカケ』の話をして頂き、今回の後編では「AV監督になったキッカケ」などの話を伺っております! 
ぜひ、最後までお付き合い下さい!(全3回・後編)

「人物描写を丁寧に描くということを一番意識していますね。」

—— イージー松本監督がAV監督になったキッカケ教えて下さい!

イージー松本(以外、松本)元々は、映像を作るのが好きだったので、映画学校に通っていました。そしてAV作品も人並みには観ていたので、SODの説明会に面白そうだなと思って行ってみたんです。その時にオーナーの、高橋がなりさんが色々と語っていたのですが、それを見て「この人、カッコいいな」って思ったんですよね。言ってることや、立ち振る舞いなど全てを含めてそう思いました。このような信念を持った人がいる会社で、自分もモノ作りがやりたいなと思って、SODに入社してAV監督になりました。

—— 人並みくらいにAVを観ていたとお話頂きましたが、どれくらい観られていましたか?

松本 もしかしたら人並み以下かもしれません(笑)。エロ自体にそこまで興味は無くて、どっちかと言うと「映像として面白いな」という感覚で観ていましたね。

—— エロにあまり興味が無く、映像を作るのが好きでSODに入った松本監督が、実際にAV監督になって感じたことはありますか?

松本 説明会で高橋がなりさんが、「自主映画を撮っている人は自己満足が多い。」みたいな感じのお話をされていて、僕もその頃は自己満足でやっている部分が大きかったんです。でも入社してAVに携わってみたら、ありきたりかもしれませんが、「AVって奥が深いな」と思いました。
エロを描くって「お尻やおっぱいを可愛く撮る」ってことじゃないと思っていて、結局映っているのは人じゃないですか。なので、セックスをするまでの感情が色々とあったりする訳なので、正常位をするのにも意味があるし、騎乗位をするのにも意味があると思うんですよね。だから人間をしっかりと描かないといけないんだなと感じました。

—— 松本監督は何フェチですか?

松本 フェチは特に無いですね。そういった面では、フェチではなく精神性のエロが強いと思います。

—— なるほど。だから丁寧なドラマを撮られている訳ですね。ドラマを撮る時のこだわりを教えて下さい!

松本 人物描写をしっかりと描いて、「この2人だったらここでセックスするよな。この2人だったらここでこの体位だよな」と、しっかりなるように撮っています。本来AVというのはそういうものだと思いますし、優れたドキュメントAVっていうのは「感情の変化」をしっかりと映していますよね。セックスシーンはさほど変化はつけられないので、セックス以外の部分の人物描写にはこだわっています。
でもこれはドラマモノじゃなくても、言えることですね。デビュー作だったら、「恥じらいがあって初めてのセックスが終わり、緊張が解けたらキスを自分からおねだりする」みたいに、観ている人は感情の変化にエロいなって気持ちが湧く思うんですよ。なので全ての作品で、人物描写を丁寧に描くということを一番意識していますね。

—— 今後AV以外の作品を撮りたい気持ちはありますか?

松本 元々は映画学校も行っていましたし、どこかで撮れたらいいなとは思っていますね。
AVなどの色々な映像を経験してから、映画を撮ったら面白いなと思ってこの世界に入りましたが、今はAVって面白いなって思っているので、最終的に一本撮れたらいいなと思っています。
AVもやりつつ、自分の表現したいものがあれば、それはそれで撮りたいですかね。

—— 映画はどれくらいのペースで観られているのですか?

松本 多い時は一日3本くらいは観ていましたね。新宿行って渋谷行って、恵比寿行ってみたいな感じでよく映画館のハシゴしていました(笑)。スケジュールを組み立てて、1人で観に行って、年間300本以上は観ていたかな(笑)?

—— 凄い‼︎一日3本で、僕のAVを観るペースぐらいですよ(笑)。

松本 そっちの方が凄いと思います(笑)。

—— どんな作品を観ていたのですか?

松本 60~70年代のアメリカン・ニューシネマっていうジャンルがあるのですが、それをよく観ていましたね。当時ベトナム戦争中で、若者が凄く反抗的な時代があったのですが、その「反骨心」みたいなものを映した映画です。それが好きで観ていましたね。元々、「権力に対しての若者の反逆心」みたいなものに憧れがあったからだと思います。

—— 今後の監督としての展望を教えて下さい!

松本 最近のAV女優さんはマルチに活躍されていて、枠から出ているイメージがあるのですが、まだまだ世間の人からしたらアンダーグランドなイメージがあると思うのですね。なので作品を通じて、AVユーザーの人以外にも、自分の撮った作品を観てほしいなって思っています。枠を越えた作品を撮りたいですね。だから一般の人も観てくれるように、サンプル動画などはAVっぽくしない部分があるのだと思います。

—— では最後に私、リボルバーヘッドにインタビューをされてみての印象を聞かせて下さい(笑)! 

松本 すごい誠実そうな方だと思いました!

—— 本当ですか?嬉しいです(笑)!

松本 リボさんって筋トレしてるじゃないですか。僕の持論なのですが、トレーニングをしている人ってストイックなので、外見だけじゃなくて中身も真面目に誠実でストイックになると思うのですよ!あと、リボさんは目がキラキラしていて綺麗です!

——  ハッハッハ(笑)。大好きなAVの話をたくさん聞けているので幸せだからですかね(笑)! 

松本 AVの熱は十分過ぎるほど伝わりました(笑)。

—— では最後の最後に! 監督だったら僕を何役で使いますか?

松本 ヤクザの鉄砲玉ですかね(笑)。

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以上、映画を観た後のような充実感をAVでもたらせてくれる、リアリティに長けたドラマモノを撮る・イージー松本監督インタビューでございました! 3部に渡ってお送りして参りましたが、いかがだったでしょうか?
私は「感情の変化にこそ観ている人は感情移入する。だから人物描写を丁寧に描くことが一番大切」というこだわりを持って撮られているからこそ、松本監督の作品は感動をさせてくれて、映画を観終わった後のような充実感をもたらしてくれるのだと思いました。
松本監督! 今回はお忙しい中、インタビューを受けて頂きありがとうございました! いつかもし、松本監督が映画を撮ることがあれば、私をぜひヤクザの鉄砲玉役として起用して下さい(笑)! そんな日が来ることを、同い年として楽しみにしております! 

イージー松本

1992年生まれ。リアリティに長けたドラマ作品を得意とする、SODのエース監督。人気シリーズ「桃色かぞく」や催眠モノの作品が有名。

リボルバー・ヘッド @RevolverHead01

AVを心から愛する芸人。28歳で既婚者。過去には女優さんのリリースイベントに通っていて、お会いした女優さんは200名以上。過去観た作品は、イチ○ー選手の安打世界記録(4367本)を越える。AVに関するコラム多数執筆中。趣味は筋トレで、ベンチプレスは150キロを上げる。

 

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