人気少女コミックを映画化した『今日、恋をはじめます』や『恋と嘘』などを監督した古澤健監督の作品を特集した映画祭「たわわな映画祭り! 古澤健監督特集』が東京・中野のポレポレ東中野で9月18日~10月1日まで開催。
映画祭のトリを飾る『たわわなときめき』の舞台挨拶が10月1日に行われ、主演の松本菜奈実ちゃん、川瀬陽太さん、古澤健監督が登壇しました。
会場は超満員の観客が集まり、映画祭の楽日に花を添えてくれました。
舞台挨拶は和やかな雰囲気で行われ、「久々のイベントなのでめっちゃ緊張しています」と菜奈実ちゃんが登壇とともに挨拶。大きな拍手が送られます。
古澤監督が「私も川瀬さんも松本さんのファンなので」と言うと、「浅草ロック座に観に行きまして、目の保養になりました」と川瀬さんが続けてコメント。これを聞いた菜奈実ちゃんが「なにも言わずこっそりと」と言うと、「当たり前だろ! 恥ずかしいだろ!」と照れながら返答する川瀬さんでした(笑)。
撮影話になると「撮影は去年の2月下旬に福島県郡山で撮ったんです。(『たわわな気持ち』の)続編を作るから台本を送ったら、すぐに『事務所に来てください』って呼び出しされたので、怒られるのかなと思ったら、『本読みしましょう!』とすごくノリノリだった」と作品に対して菜奈実ちゃんが積極的だったと古澤監督が秘話を公開。
菜奈実ちゃんは「1年前よりも心境や人間的にもいろいろ成長したので、同じ台本でやれって言われても、多分、全然違う作品になると思います」とこの1年間の成長を実感。
古澤監督も「台本自体はフィクションとはいえ、演じている時点での自分が出るのでドキュメント的なところはあります」とコメント。それに対して「絶対あります。ねっ?」と菜奈実ちゃんが川瀬さんにいきなり話を振ると、「おぅ!」と慌てた様子で答える姿を見せ会場を和ませてくれました。
今作は『たわわな気持ち』の続編にあたるので、「次も機会があったら、ストリップやいろいろ経験した松本さんの新しいキャラクターをやってみたい。自分でやってみたいキャラクターはあるか?」と古澤監督に聞かれた菜奈実ちゃんは、「号泣したい。感情をもっとあらわにしたい。泣いたり、狂気のように笑ったりしたい」と熱い思いを告白。その心意気から次回作にも期待がかかります。
また、今作は古澤監督にとっても「新しい1本になった」と言い、続けて「ピンク映画はいわゆる男性向けの映画じゃないですか。そういうジャンルの中で女性向けの映画を作りたかった。女の子が女の子を応援する雰囲気が普通になってきている」とコメント。
そこから菜奈実ちゃんが登壇したストリップ話になり、「あれを観て、松本さんがもっとグイグイと前に出てくる映画をやりたい」とも古澤監督がコメントしてくれました。
さらに何故か古澤監督と川瀬さんがチャック・ノリスの脱線話で盛り上がり会場は笑いに包まれました。
そして、最後は菜奈実ちゃんが「嵐を呼ぶ女なのでマジで台風を呼んじゃったんですけど、いまは晴れたので、今日から『晴れ女』に改名しました(笑)。足元の悪い中、こんなにたくさんの方に足を運んでもらい、本当にありがとうございました」とビシッと締めてくれました。
菜奈実ちゃんのほんわかした性格なのか、舞台挨拶は終始、和気あいあいとした雰囲気で進行し、映画の内容よりも冗談の方が多い異例のトークとなりました(笑)。
今回もピンク映画が一般映画館で上映されましたが、今年もピンク映画の祭典『『OP PICTURES+フェス2021』が東京・テアトル新宿にて11月5日(金)~11月18日(木)の2週間限定で開催決定しました!
今年も数多くの名作ピンク映画が上映されますので、ぜひ、この機会にピンク映画の魅力に触れてみましょう!
(写真・取材 神楽坂文人)