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【川上パイセンカウントダウン対談カウント2】盟友・奥田咲ちゃんと思い出話に花が咲く!「みぃななは『夢があっていいなあ』って、ちょっとうらやましく思いました。私は本当に夢がないのよ(笑)。」(奥田)【後編】

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川上 同棲はしたことある?

奥田 ない。半同棲もない。

川上 他人とは暮らせる?

奥田 私は無理。

川上 でも、さっき話したニートの友達とは一週間いられるんだ?

奥田 いや、途中から疲れるんだよね。

川上 ダメじゃん(笑)。

奥田 「早く帰ってくれないかな」って途中から感じる。

川上 その意識をちょっとだけ変えたらプライベートも楽しくなるかもよ。私は梅子(川上の愛犬)には慣れたけど、人間には慣れなくて旅行に行っても苦しいし。でも、意識しなくなってからすごく楽になってきた。
撮影現場や楽屋で誰かと1日一緒にいても、なにも気にせずに一緒にいられるなって思った。逆に意識して疲れている人を見ると、疲れて大変だなって思う自分がいる。私はどうやって人と一緒にいることに慣れたんだろう・・・。
そうだ、私の場合は私が好きに携帯を見たり、テレビのチャンネルを変える様子を見て面白がってくれる人がいて、「自分が好きなようにしてたらそれでいいんだ」と思ったの。人と生活をした方がいいなと思った。

奥田 へ~。とても素敵なことだと思う。

川上 咲ちゃんにも一回、好きに動いてほしい。

奥田 引きこもり友達と一緒にいても、お互い好きに動いているの。でも友達のキャラクターが強すぎて、「このドラマ観て! 面白いからとりあえず観て!」って言ってくる。私はとりあえず昼寝するからって言ってるのに(笑)。

川上 自分が強い人なんだね。それは疲れるね。でも、いつかは一緒にいられる人がいるから(笑)。これまで愛した人はいる?

奥田 5年くらい片思いをした人はいるけど、タイプすぎて緊張しちゃうの。

川上 それは嫌われたくないから?

奥田 多分そうだと思うし、超かっこいいと思っているうちに段々しゃべれなくなる。

川上 すごい分かる。私もそうだった。その人と一緒にいるのは楽しいけどね。私の考えだけど、また自己肯定感という言葉が出てきます(笑)。自己肯定感の問題かなと思う。

奥田 自己肯定感?

川上 自分に自信がないから嫌われるんじゃないかなって思うの。でも、意外とそういうことはないから、自分に自信を持ってほしいんです。

奥田 はい、はい、はい。

川上 相手に対して、「私はこれだからどう? ダメ? そう、じゃあいいけど」くらいになってみると意外と関係性が変わってくる。

奥田 うんうん。

川上 いろんな人との関係性が変わってくるの、私の場合はね。もし、このやり方をやってみようかなと思ったら試してみて(笑)。

――川上さんからのアドバイスもあったところで、そろそろ引退後の話でまとめに入りますか。

川上 これからどうしていきましょうかね?

奥田 そうねえ。

――AV女優の引退後の話は難しいけど気になるところなので。

奥田 うんうん。

川上 咲ちゃんの10年後ですからね。それまではゆるゆると波風を立てずにやっていくのかな?

奥田 「まだいるんだね?」って感じで、もう、静か~にやっていきたい。

川上 そうするためにはどうすればいいのかな? そうなるためにも若干の努力はいる気がするよ。

奥田 そうでもないかな。サラリーマンみたいなものだよね。

川上 毎日同じ環境で過ごすってことかな。忍耐なのかな。そんなにガマンはしてないんだ?

奥田 ガマンはしていない。

川上 すごい!

――AV女優が天職ですね。

奥田 イヤなことがあったら、「私はこれをやりたくないです」とスタッフさんに普通に言えばいいだけだし。

――そこは普通の社会と同じですからね。

奥田 はい。でも、とりあえずはやってみるんです。でもイヤなら、「この仕事は無理」って、しっかり言うんです。

――他の女優さんは浮き沈みがありますが、奥田さんの人気は山あり谷ありではなく、ずっと売れていますよね。

川上 ずっと売れてる。

奥田 なんでしょうね?

川上 特技だからですよ。すさまじくすごいことですよ。「自分はすごい!」って思ってほしいな。

奥田 いや、違うよ~。

川上 あなたは10年もやってきているトップスターなんですよ。その感覚をちょっとは持っていないとダメなんですよ。

奥田 あはは(笑)。ちょっと待って、みんなの中では私はどういう感じなの?(笑)

川上 庶民じゃないのに「庶民です」って言っちゃっているの。

奥田 でも、友人と仕事の会話をしている時に、「一般人」って言葉を使ったら、すごい笑われたの。友人から「一般って(笑)」ってすごい笑われた。笑われた瞬間に「私は『嵐』とかすごいアイドルじゃないしな。私も一般人か」って思ったの(笑)。

川上 それはその友人がそう思うだけで、この感覚は難しいよね。

――奥田さんは内に秘めた感情と面白さが同居しているので、今回の対談で新たな面がいくつも発見できました。最後に川上さんがアダルト界を卒業するんですが、ほぼ同期の奥田さんからすると、どんな気持ちで送りますか?

奥田 きりがいいかなってすごく思うし、トントントンっていいタイミングでみぃななはきていると思います。

川上 ありがとう。

――川上さんはAV女優らしい生き方をしていると思いませんか?

奥田 私の中ではアイドル寄りの人だと思います。

川上 私もそうだと思う(笑)。

奥田 AV、AVしていない感じがするの。タレント寄りでAVが副業って感じ。

川上 そうねえ。自分で「そうねえ」って言っちゃった(笑)。

――はなむけの言葉はありますか。

奥田 みぃななにわざわざ言う必要はないかもしれないんですけど・・・。

川上 聞きたい!

奥田 普通の仕事をやっていたら感じないこともいっぱいあるじゃないですか、そういう経験を培ってきていると思うから、芸能の世界でもその経験を活かして頑張ってほしいと思います。

 

川上奈々美Twitter:@nanamikawakami
奥田咲Twitter:@okusakinyan

(撮影・構成:神楽坂文人 対談協力:マインズ

 

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