AV引退間近の川上奈々美ちゃんにデビューから今日までを振り返ってもらいました。今後は「川上なな実」として女優業を本格化させる彼女が、ここで初めてエロ仕事の現実を明かしてくれます!
デビュー作は、これがAVだとわからずに撮影してた。田舎者だったんで(笑)
── 引退作がアタッカーズとアリスJAPANから出るんですね。
川上 「引退作」と謳ったものはこの2メーカーから出ますけど、同じ時期にほかのメーカーさんからの作品も出ます。
── 年末にツイッターで「いいね」を押してくださいとファンにアピールしてました。
川上 はい。アリスJAPANのほうで、注目してもらうために、ファンの人の「いいね」の数だけピストンをするということで。
── デビュー以来専属のアリスJAPANだよね。引退作品はコレをやりたいっていう希望は出したの?
川上 言わなかったです。これだけ10年間お世話になったのでプロデューサーにお任せしました。そしたら、「コロナ禍だけどファンの人の協力のもとでできる作品をやりたい」って言ってくれて、私も嬉しかったです。
── アタッカーズはドラマ作品でしょうね。
川上 そうです。こちらもメーカーさんを信じて、何も要望は言わなかったです。
── 振り返ると僕は、10年間に愛称が「みぃなな」に決まったという日にインタビューさせてもらいました。
川上 前の事務所のマネージャーが「みぃなな」ですって言ったんですよね(笑)。
── デビュー当時は、どんな気持ちでAVに向き直っていたの?
川上 あの時は本当に何もわかってなかったです。AVともわかってなかった。
── 撮ってるのに?
川上 AVとはわからず撮ってました。
── どういうカテゴリーの作品かわからず?
川上 わかってなかった。田舎者だったんで私(笑)。
── そんななか、やがて家族にAV出演がバレたと明かしてるよね。何が原因だったの?
川上 お兄ちゃんが私のAVを見つけたんです。お父さんも知ってたんですよ。私、芸能人デビューすると思ってたので、芸名は伝えてたんです。それでお父さんが調べたら発覚して、お母さんにバレたらヤバいってなって隠してたんです。
── みぃななちゃんが表紙の雑誌がコンビニにも並んでた時代だからね。
川上 そうですよ。お母さんだけはそういうのに目が行かないから知られなかったんですけど。
── デビュー4年目にアタッカーズに出演するようになって、みぃななちゃんはAVの楽しさにめざめたようで。
川上 本格的にドラマ物をやるようになって、リアリティを持たせれば数字が伸びるっていうことがわかったんです。
── きちんと売り上げに反映された?
川上 はい。私の中でAVっていうのは、手っとり早く抜けるものであればヨシって思うんですよ。
── 求められるのはそこだよね。
川上 なので、引退作に求めるものがわからなかくて。私は抜ける作品であればいいと思っているから、自分の意向とかはまったくなかったんです。
── ドラマ物であろうと、AVだからヌケてなんぼだという意識なんだね。
川上 なので、お芝居に関しても映画とは違うAVのお芝居をするし。
── AVと映画の芝居の違いは?
川上 AVはバックボーンを作らない役をやって、映画はバックボーンも見せるお芝居をやるんです。
── なるほど。
川上 AVでバックボーンまで考えちゃうと抜けなくなっちゃうじゃないですか。
── この人妻はどういう生い立ちで実は2回離婚していて、なんて履歴書まで頭に入れるとカラミに集中できないよね。
川上 そうそう。でも早送りしがちなドラマ部分は、心の動きもちゃんと描きつつ。それで抜けるセックスをできたらっていう感じ。