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【テレクラキャノンボール新作発表記念!?】テレクラキャノンボールシリーズの裏も表も知る名物キャラ・平沢審判部長がテレキャノのすべてを語る!!「どうせみんな観てないから自由に作っちゃえみたいなのは根底にあったけど」(前編)

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テレクラキャノンボールシリーズを影で支える『平沢審判部長』って何者?
ハイテンションでカンパニー松尾監督らとキャッキャと騒ぐ名物キャラだが意外と何をする人なのか知られていない謎のおじさん。彼の正体と、噂される令和版テレキャノについて聞いてみた。(前編)

どうせみんな観てないから自由に作っちゃえみたいなのは根底にあったけど

── 業界に入られたのは平成7年とう言うことでかなりのベテランですよね?

平沢 無駄に長いんですよ、26年目です。入社して上司に何志望だ?って聞かれたんでプロデユーサーですって答えたらイヤイヤいきなり無いから。未経験だろ? 運転免許持ってんだろ? じゃあ、ADからだって。

── ADを経てプロデユーサーになった平沢さんの代表作って?

平沢 当時CD-ROMとか作ってる部署が会社にあって、そこに凄いくすぶってる元V&R(アダルトビデオメーカー)のヤツがいて君本当は何したいの?っ聞いたら企画物のAVが撮りたいって。じゃあって監督に抜擢したのがターボ向後です。
会社って主要な産業に依存するっていうか、当時のAVって単体に対して企画物なんて刺身のつまなんですよ。あっても良いかなぁくらいの存在で。誰も観てなから(笑)

── V&R退社後のカンパニー松尾監督(以下松尾監督)とバクシーシ山下監督(以下山下監督)を担当されますよね。

平沢 直属の上司で神野龍太郎って往年の監督がいたんですけど、単体の監督もやりつつ企画物のエグゼクティブプロデューサーみたいな立場で、その人からの指令です。

── カンパニー松尾監督って向こうからアプローチしてきたんですか?

平沢 イヤイヤ。当時は単体メーカーが作ってる企画物だし誰も観てないし、作る方もそんなに一生懸命作ってなかったんですよ、売れないし。
で、テコ入れでエグゼクティブプロデューサーが松尾さんに声をかけて。そのころ松尾さんも有名になり始めてて、信者みたいなのも出てきはじめてたんですよね。

── 当時ってピンク映画とかビニ本からAVに流れて来たおじさん監督ばっかりで、みんなビートたけしみたいなジャガードのセーターとか、マオカラーのジャケット着てセカンドバックみたいな感じだったのに長身でバイクに乗ったカンパニー松尾とロン毛のバクシーシ山下が現れて単純にカッコいいと思った記憶がありますね。

平沢 当時の監督って本当は映画撮りたかった人ばっかりだったけど松尾監督は一切興味なかったし。元々はミュージックビデオの制作会社にいた人だし。全然今までとは語る文体が違うんですよ。松尾監督がV&Rを辞めて特にやることも決まってなくて北海道にバイクでツーリング行ってたんですけど、そこまで神野エグゼクティブプロデューサーが会いに行って、松尾さんが「今僕暇っす」ってことでh.m.pで撮ることになるんだけど、その1年後くらいかなぁ山下監督もV&R辞めちゃうんだよね。その当時俺もかなり会社でくすぶってて社長からもあいつ首にしろみたいな話も出たんだけど、上司がまぁまぁと止めてくれて企画のプロデューサーになって松尾監督と『どか〜ん!』ってレーベルを始めたの。
で、1年後に今度山下ていうのが来るからってバクシーシ山下監督も担当するようになって2回目の現場で山下監督が男優殴って裁判沙汰になったりして(笑)。まぁだからスレスレの人たちだから会社的には辞めるかどうか崖っぷちの平沢をあてがっておけば良いだろうと。でも松尾監督も山下監督の作品も観たことなくて。ていうかアダルトビデオ自体興味がなくて。名前は知ってましたよAV業界に尖った人がいるって。会ってみると山下監督なんて物腰の柔らかなとても男優殴る人には思えないんだけど。あの2人が凄いなって思うのはその当時ってまだ小さいカメラがなくてギリギリベーカムで撮影してた時代なんですよ。でもあの人たちは現場で三脚立てないし照明も焚かなくて俺驚いちゃって。自分の体とカメラが一体化するっていう。しかもベーカムですよ。後々の深夜バラエティーの撮り方をすでにしてて、見たことなかった撮影方法だったんで驚いちゃって。

── h.m.pの松尾監督作品て重めの作品が多くなかったですか?

平沢 テレクラキャノンボール(以下、テレキャノ)が凄い流行って、ロフトプラスワンとかのイベントで過去の作品を観てみようなんて皆んなでひっでえのを夜中にさぁ(笑)。でもマニアは良く観ててさぁ再評価ってほどじゃ無いけどV&R時代に比べて派手なギミックはなくなってて、山下監督もチンコの皮切って焼いて食うみたいなのは無しで、わりと人間をじっくり描くみたいな方にシフトしてたから。基本的にはどうせみんな観てないから自由に作っちゃえみたいなのは根底にあったけど。

── 山下監督ってフリーになってからの作品が割と脱力系って言うか大人しいですよね。

平沢 最初の1年は上司のOKが出た企画だけ撮影してたんだけど、もう任せるって言われてからは監督と二人で企画相談して脱線しだしたの。たまごっちナンパとか俺は名作だと思ってるんだけどね。オチを決めないで撮影しちゃって。たまごっちあげるからセックスさせろって(笑)その位たまごっち品薄で貨幣価値に換算するといくらなんだって! 当時メルカリがあれば5万くらいで取引されるんじゃない? 尿木監督っておじさんが出てくる『めちゃイケてる飲尿娘」』ってのもありましたよ。顔がオリックスの監督だった仰木監督に似てる。

── 『めちゃイケてる飲尿娘」』売れてないのにパート2もあるんですよね。なんで作れたんですか?

平沢 なんでなんだろう(笑)面白かったからじゃないですか? 新宿の花園神社のトイレにビニール袋仕掛けて僕らは遠くから見てるんですけど公衆トイレだからバンバン人入るじゃないですか。5人くらい行きましたねって、じゃあ回収回収!って黄色い液体が入ったビニール袋からガブガブガブガブ尿木監督が飲むっていう。で、ウンコ混じってるじゃねーか!って怒ったり(笑)ありゃヒドかったね〜。カルトすぎてアレ目指す人もういないと思いますけど。誰が観るのか分かんないですけどエロって一体何ぞや?って思ってましたよ。

── 山下監督って使う男優も独特ですよね?

平沢 変な話、セックスさせてやるからって人参ぶら下げるとどんなヤツでも出てくるわけですよ男も女も。セックスの前では身分も何も無いんですよ。金持ちとかモテるヤツとか路上生活者でも平等なんです。みんなヤリたい人なんでそれ俺たちは捌いてただけ。

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