──率直な感想は?
佐伯 思ってたより何にもできなかったですね。
──彼女がリードしてくれる感じですか?
佐伯 そうですね。「どうする?この後する?」って言ってくれたおかげですね。促されてるって感じでした。したいんだろうなって雰囲気が出るし場所ホテルだし、選択肢は彼女がくれました。YESしかないんですけど、「うん」って言った記憶があります。
──長年見続けてきたAVからの知識は役に立ちましたか?
佐伯 それが何にもできなくって。改めて、男優さんってよくあんなに動けるなって見方が変わりました。まず挿入するじゃないですか。あれっ、ここからどうやって動いてるんだ? 重心は? 足はまずどこに置くの? って。最近のAVって男優さんがあまり映らないから分からなくて。
──初めてレズモノに出演した女優さんが、ペニバンの動かし方が分からないみたいな?
佐伯 マジでそれです! 一緒だと思います。改めてAVを見て、正常位のときは踵を上げてるって気づきました。正座の状態だと動かないし、重心ももっと上なんだ、とか注目して見るようになりました。しみけんさんのYouTubeも見て、「なるほどなぁ」って。
──本番がないヌキだけの風俗の経験はなかったんですか?
佐伯 ないです!
──初めて女性の体を見たんですね! どうでした?
佐伯 神秘的でした。これからどうしたらいいんだろうって不安があって、まじまじとは見ていないですけど。
──ちなみに暗くしたんですか?
佐伯 しました。ぼんやり人が分かるくらいの灯りです。
したいことはいっぱいあったんですけど、何にもできませんでした、今童貞の人には、「高望みするな」と伝えたいです。「まず何も出来ないんだから見学者の心境でおっぱいは見れます」と言っておきたいです。
初めては、風俗や経験人数が多い子とした方がいろいろ知れるかもしれないですけど、それでは心の童貞が捨てられないですよね。若い子は、お店行くぞって気持ちが童貞を捨てさせてくれるけど、大人の童貞の場合は違います。僕くらいの年齢になると、お店で童貞を捨てたことが罪悪感になっちゃう。対外的には捨てた人ってことになるけど自分の中では自信が持てないんで。卒業後、自信が出て身長が伸びましたから。背筋が伸びて5cmは違いました。見える景色も違いますね。
──童貞卒業後、AVの見方は変わりましたか?
佐伯 男優さんを見るようになりましたね。あとは、やってみたいなって思うプレイにあまり期待を持たないようになりました。ずっと勃ってるなんて不可能だなって分かりましたし。男優さんはプロ。プロスポーツを見て、自分もホームランを打てる気になったとしても、実際は無理ですよね?
──実際はプロの男優さんも現場で勃ち待ちはありますよ。
佐伯 ファンタジーと捉えきれてないから、俺もできるんじゃないかと勘違いしてたんですかね。あとは時間の感覚ですかね。編集されて120分のAVを見てきたので、実際のセックスで「この行為はあと何分くらいすればいいの?」「今おっぱい舐めてるけどそろそろ切り上げた方がいいの?」とか。だから、編集してないAVを見て学ぶようになりました(笑)。
──童貞卒業後、2回目は早かったんですか?
佐伯 早かったと思います。1回も成功してないですけど。イケてないっていうか…。
──まだセックスで射精してないってことですか?
佐伯 調べたら、人間の男子の握力って最低でも30〜40kgあるじゃないですか。それに比べて、女性のアソコって1kgくらいしかないので、手で(オナニーを)やったらダメなんですよ。童貞時代が長かった弊害です。だからオナホを買いました。
1986年3月20日生まれ。
お笑いコンビ・やさしいズのツッコミ。吉本興業所属。
AVマニアであり、34歳まで童貞であった。元声優の肩書きを持つ。
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