男神輿と女神輿の神聖なる愛の祭り
秋たけなわである。秋といえば、食欲、行楽、そしてゲージツである。
そしてもうひとつ、学生たちの間では学園祭の季節でもある。その学園祭に、前代未聞の超エロおもしろい模擬店をみつけた!
コロナ前の話だが、その頃、奇祭に興味があった筆者が耳にしたのは、某芸術大学の学園祭には、毎年、男性器と女性器を模した神輿が出るという話だった。どんなエロい神聖な祭りなのか、その学園祭に行ってみた。
祭りは、男神輿と女神輿がそれぞれに、ふんどし姿の男女によって広いキャンパス内を練り歩いた末にメイン会場で出会い、ついには合体して男神輿の御神体の先端から、歓喜の紙吹雪を噴射するという、奇祭ならぬ〝珍祭〟だった。
キャンパス内にランジェリーな飲み屋が⁉︎
学生らしいユニークな感性の祭りに満足し、模擬店の飲食街に向かったとき、人混みの中に豹柄レオタード姿の女の子を見つけた。
(ハロウィンの仮装かな?)
そう思いつつ、その豹柄のお尻の後を着いていくと、あるテントに入って行った。そこはバーの模擬店だった。
(大学の学園祭って、飲み屋の模擬店もあるのか)
ちょっと驚いたが、その店を覗いたとき、さらに驚愕の光景を目にした。そのバーにいたのは、豹柄レオタードを凌ぐ、ビスチェにパンティにストッキングという、もろランジェリー姿の女のコたちだった‼︎
学園祭なので、彼女たちはもちろん正真正銘のJD。その本物JDが、赤いエロチックな照明の下、SM風インテリアの店内で、同じキャンパスに通う男子大学生相手に酒を飲んでいる。
しかも、色とりどりのランジェリー姿の艶かしいポーズで誘惑するようにだ。歌舞伎町のガールズバーより過激じゃないか(笑)‼︎
「いらっしゃいませー」
入り口で呆然と立ち尽くす筆者を、ランジェリーJDは店内へといざなってくれた。
グラスは使い捨てのプラカップ、生ビールも泡だらけで一杯500円。筆者が飲み始めると、ランジェリーJDが隣に座り、
「アタシもいただいていいですか?」
なんて聞いてきた。
「キミ、絶対キャバクラでバイトしてるだろ(笑)?」
「してないですよー(笑)」
そう笑うがモロバレだ。固い話をすると、風営法に抵触してるし(笑)。
「こんなセクシーなコス着てて、先生は大丈夫なの? 周りは同級生とかで恥ずかしくない?」
フツーの昭和のオヤジならこんなふうに思えてしまうのだが、令和のJDはやっぱり違う。
「恥ずかしくないよ、フツー。先生だって、『芸術の学校なんだから、自由にやりなさい』って感じ」
ほへー、「ゲージツは爆発だ!」ってホントだったんだ…。
聖なるナースのフェチな艶姿にボッ●!
ちなみに、その隣にも似たようなバーがあり、入ってみるとそっちはミニスカナース服のバーだった。
向かいに座ったJDナースの股間の逆三角形地帯からはパンティがチラ見えしている。それをチラ見しながら世間話していると、
「あ、パンツ見えてますか? ウフフ」
って、オジサン勃起しそう(笑)。
19歳ということで、ソフトドリンクをごちそうしてあげたら、乾杯もせずに飲んでしまった。その辺はやっぱり素人ですな(笑)。
その大学の学園祭もそろそろ始まるが、コロナ自粛も緩和され、今年はどこの大学で、どんなおもしろい模擬店が出るのか楽しみな秋だ。
(写真・文/松本雷太)
執筆歴22年、風俗ライター、風俗史研究家。