写真展「西田幸樹×エイトマン8woman Next Stage」葵つかさ・西田幸樹独占コメント!
「西田幸樹×エイトマン8woman Next Stage」写真展が11月8日から20日まで、東京・渋谷にあるギャラリー・ルデコで開催中だ。
同写真展は昨年、大好評だった「8woman 西田幸樹×エイトマン」の第2弾として行われているもので、連日、多くのファンや写真愛好家たちが詰めかけ、素晴らしい作品に触れている。
開催前にはモデルとなった葵つかさちゃんとつばさ舞ちゃんに見どころや撮影秘話を聞いたが、展示される作品は本人たちも会場に足を運ぶまで分かっておらず、今回、初めて展示作品を見たつかさんちゃんに写真の感想などを語ってもらった。また、会場には写真家の西田幸樹氏も在廊。直接話を伺うことができた。
今回、会場に初めて足を運び作品を見たつかさちゃんは、
「去年は事前にちょっと写真を見てから会場に来たんですが、今年は全然作品を見ないで会場に来ました。去年と全然違う雰囲気になっていました。自分の顔が大きく展示されている写真がありビックリしました」
と驚いた表情で写真展の第一印象を語ってくれた。
「東京、渋谷のど真ん中のギャラリーで自分の顔の大きな写真が展示されていることはすごいことだと思いました。すごすぎて実感がないんですけど、あの大きな写真を自分でも見てドキッとしました。
この東京のど真ん中でAV女優という職業をしている私の顔が大きく展示されていることに達成感があります。AV女優をしていたら否定されたり、できなかったりすることが多いんです。
でも、今回、AV女優として大きな写真をギャラリーに展示できたので、その現実に追いつこうと頭の中で頑張って整理しています。
職業柄、基本的に恐る恐る確認する癖があるのですが、今回、私の顔が大きく展示されているのを見て、みなさんの懐の大きさを感じ、その中で生きさせてもらっていると感じました」
これまで偏見を受けた悔しさを少しだけにじませると同時に、AV女優であることの誇りや喜びを語ってくれた。
それを聞いた西田氏は、
「この写真展自体、来場者が楽しんでもらえるようなものにしたかったんです。『私の写真はこうだ!』というよりも、エンターテインメントであることが目的なので入ってきた時の驚きを感じてほしいです。
また、コーナーを曲がった時に大きな写真のつかさちゃんがいて、吸い込まれてもいいようなイメージであのサイズにしました。顔は人格じゃないですか。つかさちゃんは人格だけで写真が保てるんです」
とコメント。
そこで今年の作品はつかさちゃんが多く展示されている意図を西田氏に聞くと、「去年の展示を鑑み、見ていただいた方の方向性を考えると、こういうチョイスになりました」とコメント。鑑賞者の反応に敏感な感性を持っているところが大作家たる所以なのだ。
つかさちゃんだけが男装をして、他の女優がヌード姿で取り囲む写真が印象的だったのだが、その作品意図を西田氏に聞くと、
「去年は中央で腕を上げたつかさちゃんを中心に全員がそこを見つめる作品を撮ったのですが、それはつかさちゃんに憧れているイメージを意図したんです。今回もシンボルとしてのつかさちゃんを男装させることで差別化し、そこに女性が寄ってくる姿をイメージしたんです」
とコメントしてくれた。
また、先日更新したレポートでも紹介したが、西田氏が「写真展開催はパワーが必要で寿命が縮まるから、今年は写真展をやらない」と一旦は断ってきたのだが、その言葉を撤回し今回開催した意図を聞くと、「去年は『恥ずかしいことをしちゃったな』というのが本音なんです。展示写真が足りないし、写真の力がないなと本当に自覚して穴があったら入りたくなり、二度とやりたくないと思ったんです。
今年のポスターに『昨年の写真展を超えなければやらない』と書いてありますが、断るための理由で言ったんです。
しかし、事務所からは新しい女優を入れると言われ、出版社からもやると言われたのでやることにしました」と制作秘話を語ってくれた。
最後につかさちゃんに見どころを聞くと、
「五感で感じるアートなので、そこを楽しんでください。会場を何周もしてもらったらより楽しめると思いますし、体中で写真を体感してほしいです。私もこのあとゆっくり鑑賞します」
と語ってくれた。
その言葉を聞いた西田氏も、
「つかさちゃんが『体感』といういい言葉を使ってくれたので写真を体感してほしいのと同時に、お祭りみたいなものなので写真を見て語るよりも『なにか面白かったな』という印象を受けてもらえればやった甲斐があると思います」
とコメントしてくれた。
写真展2日目に取材をしたが、鑑賞者が途絶えることなく来場し、美しい8人の姿に全員が酔いしれていた。
被写体と写真家の意地と意欲が放出されたエネルギーをぜひ体感していただきたい。
■写真展特設HP