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【ストリップの最高峰『ロック座』潜入レポート!】12月30日まで浅草ロック座出演中! 樋口みつはインタビュー 「南まゆ姐さんは王道で陽なんです。永澤ゆきのちゃんとかも陽で。 でも私は陰で邪道なんです(笑)」

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きっと演目に合った元気いっぱいの女の子なのかと勝手なイメージを抱いてインタビューを申し込んだのですが、ちょっと予想と違う面白キャラだったようで……

あまりに話が面白すぎて、思わぬ大ボリュームのインタビューになってしまいました。

 

樋口みつは 
生年月日:1997.1.27
身長/3サイズ:T159cm B80 W58 H84
血液型:AB型
出身地:福岡県
趣味:漫画を読むこと・スーパー銭湯
特技:長風呂
好きなもの:ちいかわ・シルバニアファミリー・シャインマスカット
デビュー:2021年5月1日 川崎ロック座
Twitter:@higuchi_mitsuha
 

感情がバグって涙が止まらなくなりました。「先生ステキです!」って(笑)

── もう気付けば樋口さんも周年が過ぎて2年目なんですね。

樋口 そうですね、はい。

── 先程ゲネを見させて頂きましたが、そうそうたる姐さん達を従えて堂々とした動きが出来ていましたよね

樋口 本当ですか? 堂々としたフリです。いやもう全然……。

── そもそもストリップの道へ進んだキッカケは何だったのでしょう?

樋口 2年前の夏に、所属事務所の先輩(南まゆ、武藤つぐみ)が出演している浅草ロック座の公演を観せていただいたんです。それが人生初のストリップ体験でした。
その時点では「ストリップをやりたい」という気持ちはなくて、単に先輩が出ているから見てみたかっただけでした。
それが実際に見てみたら、色々な女性がストリップを初めて見ると言葉にするのが難しいほど感動するという話をされていますけど、私もめちゃめちゃその感じで。
見終わって、楽屋にご挨拶に行く予定になっていたんですけど、感動し過ぎて席を立てなくなったんです。あまりに心を動かされてしまって。
ただ、その時はひとりの客として感激して、踊り子さん達の神々しさに圧倒されるばかりで、自分が業界に入るとは考えていませんでした。「いい世界だなあ」とは思ったんですが、自分がそっちに行けるなんて考えられなくて。
その時のツイートが残ってたんですけど「神様みたいでした!」なんて書いていました(笑)。どのお姐さんも自分と同じ人間だと思えなかったですね。
それから少しして、川上奈々美姐さんのポラ館デビュー公演のタイミングで、やってみないかとお話を受けたんです。そこで何となく「やってみようかな」と思えて、挑戦する気になりました。
でもここまでハマれるとは考えていませんでしたけど。

── そんな樋口さんがストリップの世界に入ってみて、最初に何を感じましたか? 練習やお姐さんとの人間関係など、特に記憶に残っている事はなんでしょう。

樋口 川崎ロック座への出演が決まって、練習が始まって、振り付けを仙葉先生(※)にお願いしたんですけど、そこで先生がベッドショーの動きを考えてくださって、お手本で実際にやってみせてくださったんです。その先生のベッドショーを見て感動して泣きました。自分がやらなきゃいけないのに、感情がバグって涙が止まらなくなりました。「先生ステキです!」って(笑)

※仙葉由季:ロック座が誇るレジェンドのひとり。ストリッパーとして20年間の活動を経て、現在は歌手・女優活動の傍ら、ロック座の後輩達の振り付けを担当している。

── なんかほのぼのしてるというか、マイペースというか。その後の練習は上手く行ったんでしょうか。

樋口 デビュー初日は何も出来なかったのを覚えていて。練習と実際に舞台に立つのとは全然違って、浅草の初乗りの時にも注意されたんですけど、下を向くクセが全然治らなくて。それが目立ってしまってたと思います。不安で自分の足元とか床ばかり見ちゃってて。
私は引き籠もりから脱出するためにAV出たような人間なので。そうでもしないと家を出るキッカケがなくて(笑)。それくらい暗かったのに、人前に裸で出る仕事とかどうかしてますよね(笑)。

── 実際にデビュー公演が始まってからはどうですか?

樋口 デビューしてすぐはダンスへの苦手意識が強くて、プルプル小鹿のようになってました。だけどベッドショーは緊張もしてましたけど、それ以上に最初から楽しくて。楽屋に戻ったらお姐さんに「1回目から楽しめるってすごいね」と褒めてもらえたんです。
お客さんも子供のお遊戯を見守る父兄のように優しくしてくださって。「頑張れみつは!」って(笑)。今でも川崎に乗るとその時の事を思い出しますよ。
そう、そのデビュー週を見てくださったお客さんが、一周年の公演を見て、成長を感じて泣いてくださったんです。「頑張ったねえ」って(笑)。

 

── そんな樋口さんももう先輩の立場ですが、踊り子として確実に上達してますよね。リズム感もあって堂々と動き回れているし。

樋口 いえ全然そんな事なくって。私は2021年デビューなんですけど、2022年デビューの後輩達は踊れる方が多いんですよ。

── いやあ、それはたまたま22年が奇跡の豊作だったんですよ。花井しずくさんとか永澤ゆきのさんとか、22年デビューの子って新人離れした踊り子さんばかりだった覚えがあります。安藤もあさんも二度目の浅草で見違えて動きが良くなってましたし。

樋口 そうです、しずくちゃんとか、同じ事務所のゆきのちゃんとか、みんな踊れますよね。そういう凄い後輩に囲まれているので、踊りは自信がなくて苦手意識があって。自信があるフリをして舞台に出てます。

── え~~、でもどこで見てもいつも堂々と自信たっぷりに踊ってる印象なんですよ。

樋口 ああそれはローランドが言ってたんです。「自信が無くてもあるフリをしてれば、自信は後からついて来る」って。それを参考にしてます。だからお客さんにも「ドヤってるのが良かった」と言って貰えた事もあるんです(笑)。出来ないけど堂々とする。
お客さんからしたら、高いお金を払ってまで自信なさそうにイジイジしてる子を見に来たくないと思うんです。商売としてやらせていただいているんだし。
でもメンタルが豆腐なので、実際は今も緊張で蕁麻疹が出てます(笑)。ゲネの時はだいたいそうなんですよ。本番を迎えちゃえば楽しいから平気なんですけど、それまでは蕁麻疹は出るし、ツイートもしなくなるし。

── 聞いている分には自己評価低すぎでメチャメチャ面白いんですが、お姐さん達との人間関係とかは良好そうですよね。

樋口 そうですね、踊り子さんって面白い方がとても多いし楽しいです。でも「神様みたい」と思って入ったので、まゆ姐さん達と一緒に踊れるというのが夢みたいだなと感じる時があります。
私結構DD(誰でも大好き)なので、皆さんプレゼンできるくらい好きなんですけど、誰か一人推しの名前を挙げるなら、やっぱりまゆ姐さんですね。
前に浅草に上がっている時に、色々あってメンタルがガクってなった時に、まゆ姐さんに相談に乗っていただいたんです。その時にかけて頂いた言葉があまりに心に響いて。
まゆ姐さんってあんなにフワフワした可愛いルックスなのに、内面がとてもロックなんですよ。

── そうなんですよねえ、あんなにアイドル然とした方なのに、意外と気合と根性の人なんですよね。

樋口 そうなんですよ。舞台ってお客さんと一緒に作り上げる物なので、上がる度に雰囲気が違って、飲み込まれそうになる事もあるんです。そういう時に自分で何をやっていいのか見失ってしまった事があって。
そこでまゆ姐さんが「プロなんだから自分を信じて自分の表現でねじ伏せるくらいのステージを見せて」ってメッセージを送ってくださって。
実際にはもっと長い文章なんですけど、そうだよなあ、色々と甘えてたなあって心に響いたんです。ほんとDDなので他のお姐さん達のステージも大好きなんですけど、まゆ姐さんは自分のきっかけになった方ですし、特別ですよね。そんな方に優しくされたら、頑張らないとって思います。

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