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【AV界のパイオニア! ポルノスター・まりか!】「人気絶頂中に乳がんを宣告された時の思いとは?『死ぬのが怖いとかは思わなくて「これからの仕事をどうするか」ということだけを思ったんです』(後編)

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今夜もシコってますか!? 改めまして、アダルトビデオ芸人のリボルバーヘッドです! 今回のインタビューは、日本でAVデビューし、現在はアメリカ・ロサンゼルスで暮らしポルノスターとして活躍するまりかさんにお話を伺いました! 

まりかさんは、アメリカでヌードモデルの頂点と言われる「ペントハウス・ペット」を日本人で初めて受賞されたり、昨年おこなわれたアーバンXアワードでは日本人初の殿堂入りをされるなど、初めて日本人としてアメリカのポルノで成功を収めた女優さんなのです。

野球で言うなら、野茂英雄さんのようなパイオニアなまりかさんに今回は、なぜ海外に渡ったのか?、日本のAVとポルノの違い、さらには人気絶頂中に宣告された乳がんのことなど色々とお話頂きましたので、ぜひ最後までお付き合い下さい。(全3回、後編)

「別に前向きに頑張ろうとしていた訳ではなく、自然とやっていたんです」

——アメリカに行ってから特に印象に残っている撮影はありますか?

まりか これはヨーロッパで撮った撮影の話です。私はグリーンカードが取れる段階まではアメリカとヨーロッパを行き来していたのですが、ヨーロッパにロッコという、業界のドSレジェンド的存在の監督がいるのですが、この監督の撮影は悪魔的に激ヤバだったんですよ(笑)。
本当に彼は頭がおかしいなって思いましたね……。

——と言うと?

まりか 海外に行ったばかりだったので英語が全くわからない中で山奥に連れて行かれて、さらには凍った湖の上に全裸で置かれて、その上から雪をかけられて埋められたんです(笑)。

——マジすか……!? 冷た過ぎて、めちゃくちゃ痛かったのでは?

まりか 凍傷になっていましたね(笑)。でも私は英語がわからないので、なぜ今これをやられているのかが全く理解できなかったんです。
なのですが、相手役の男性は何らかしらの台詞みたいなのを言っていたので、何かのドラマ的なシーンだとは思うのですが。

——ドラマだとしても、どうやったらそんな状況のシーンになるんですかね(笑)。

まりか それでドラマっぽい部分を撮り終わってスタジオに戻って、この時はボーイガールガールアナル(男1、女2のアナルプレイ)だったのですが、ロッコが選ぶ男優さんと言うのは必ずめちゃくちゃ巨根でプレイもハードな方なんですね。
なので鬼のように痛かったのですが、相手の女の子はあまりの巨根により血が出ちゃっていたんです。日本の感覚で、血が出ていたので一度ストップした方がいいと思い監督に言ったら、「何で止めるんだ!!」って怒られちゃったんですよ(笑)。

——いやいや、血が出たら普通一回中断でしょ…!!

まりか ロッコの場合はアーティストというか、一度入り込んだら誰も止められないんです(笑)。

——それゆえにドSレジェンドと呼ばれる訳ですね(笑)。ちなみに巨根って、どれぐらいデカいのですか?

まりか よく撮影中に自分の腕と比較してって言われるのですが、太い人だと前腕ぐらいの太さは全然ありますね。

——前腕!? そんなのがアナルに入るなんて、、、

まりか この間、日本の監督さんがアメリカに来て撮影をしていたのですが、その中のワンシーンに呼ばれたので行ったんですね。アメリカでも有名な巨根の人を相手にするという内容のVRだったのですが、騎乗位をしてみてと言われたので私は巨根をズボッと入れて座ったんです。
そしたら監督さんに「そんなの全部入る訳ないんだから、もっと腰上げて!!」って怒られたんです。なので「アメリカだと入れないとやってられないので、全然入るので大丈夫です(笑)」って言ってそのまま撮影したんです。まあ、もはや焼き鳥みたいな感覚ですよね!!

——焼き鳥って…(笑)。ちなみに出会った中で最も巨根だった人は、どれぐらいのサイズだったのですか?

まりか 先っぽだけで普通の人のMAXぐらいある方がいて、その方のモノはほんの先っちょしか入らないんです(笑)。元々はアナルのオファーだったのですが、太いし長いしなので、私の体が動かされてしまって撮影にならなかったんですよ。
なので急遽普通のセックスに変更になり、なんとか頑張って事なきは得ました!

——海外の人のアソコはデカいけど柔らかいって聞いたのですが、それは本当なのですか?

まりか いや、そう聞いて私もアメリカにきたんですけど、それは完全に嘘で騙されていましたね(笑)。こっちにきたてのころ、ある男優さんが勃ち待ちになっていたのですが、「オウ! ジーザス!」って言いながらアソコを壁にボンボンとぶつけて勃起をさせていたんです。

——そんな危険な勃起の仕方なんてあるんですね……(笑)。

まりか 柔らかかったらあそこまで壁に打ちつけることはできないので、勃ってない状態でもかなりの硬さがあると思います。そこからさらに硬くなるので、実際はめちゃくちゃ硬いですよね(笑)。

——まりかさんはそんな硬いアソコはお好きですか?

まりか もちろん好きなのですが、これは日本にいたときから共通で、私は精神的に気持ち良さを感じるタイプなんです。挿入されていることよりも、「こんな大きいモノでヤラレている私を見て、色んな人が抜いてくれているんだな…」って思うと興奮してくるんですよ。
そういうことを考えれば考えるほど、ゾクゾクしてきちゃうんです!!

——他に印象に残っている撮影はありますか?

まりか これはハードな作品ではないのですが、マニュエルフェラーラという男優さんと一日デートをするという撮影をしたんです。ハリウッドを一日周り、シーシャを吸いに行ったり、ご飯を食べたり、マニュエルが私の洋服を選んでくれてショッピングをして、最後はホテルでセックスをするという内容だったんですね。
なのでスタッフさんとかもいなくて、二人っきりでマニュエルがカメラを持ってみたいな感じで。

——いわゆるハメ撮りデート的な感じですね!

まりか そうですね。でもこの撮影は私がアメリカに行って34本目だったので、マニュエルがどんな人とか、業界でどんな立ち位置かもわからないですし、英語も全くわからなくて正直かなり苦痛だったんです。しかもマニュエルはフランスから来ているので、かなり訛っていてより大変だったんですね。なので当時はスマホが無いので、電子辞書で「あなたのモノはめっちゃ大きいです」みたいなことを書いてなんとか会話をしていたんです(笑)。

——マニュエルは巨根なんだ(笑)。

まりか それでハリウッドに行った時にビックリしたのですが、大勢の女の子がマニュエルを囲んだんです。これが何故かと言うと、この時にマニュエルは45年ぐらい連続でベスト男優賞を取っていたんですね。
今、日本ではエロメンと呼ばれるイケメン男優さんも多いと思うのですが、私が日本にいた頃は全くそういうものは無かったので、「アメリカっていうのは男優さんも認められる世界なんだ!」と、かなり衝撃を受けたんです。しかもマニュエルは別に女性向けみたいなやつに出ている訳ではなく、普通のAVに出ているので、それを見てファンになった女の子たちなんです。

——たしかに10年前の日本のAV業界では絶対に考えられなかったことですよね。マニュエルはどんな絡みをする方なのですか?

まりか アメリカでの絡みの一つの正義は、「ちょっと乱暴な感じで情熱的にする」ということなんです。なのでマニュエルもデートの時はめちゃくちゃ優しかったのに、二重人格と思うぐらいにベッドの上では乱暴で情熱的になったんです。
私はこの急な変わりっぷりに慣れていなかったので、どうしていいかが全然わからなかったんですよ……(笑)。

——たしかにそんなに突然人柄が変わったらビックリしますよね……

まりか でもそういうのは全然嫌いではないんですけどね(笑)!それで最後は顔射されたのですが、精子が目にめっちゃ入ったんです。
これって日本だったら、「まりかちゃん!! すぐに目洗ってきな!!」ってなるぐらいに大問題じゃないですか。

——日本ならだいぶ大事になっちゃうでしょうね。

まりか でもマニュエルは「目が超腫れてるじゃん! 試合後のボクサーみたいだね!!」って爆笑していたんです(笑)。なのですが、マニュエルはめちゃくちゃ優しいと有名な人なので、そんな人でもこんな感じってことは、みんなが女優に対してそうってことじゃないですか。
日本では女優を姫として扱っているので、この時に「アメリカに来たんだなー」って思いましたね。

——アメリカは女優さんであってもフラットに接するのですね……!日本なら考えられない!

まりか 全く姫扱いは無いですね。これはアメリカに来た一本目の撮影から感じたのですが、このころ、日本ではとにかく潮を吹きまくってれば勝ちみたいなところがあったので、私はとにかく潮吹きをしながら見たことが無かった黒人の巨根とヤッていたので、撮影が放心状態みたいになっていたんです。そこにスタッフさんが近付いてきたのですが、日本の感覚だったらこの時にくれるのってバスローブか水とかじゃないですか。
でもそうじゃなくて、スタッフはクッキーを食べなら「お前もクッキー食う?」って言ってきたんです(笑)。

——そんな時にクッキーなんて食べたら口がパサパサになっちゃいますよ!!

まりか そんなことを言われた時に、自分で自分のことはやらなくちゃいけないんだなって思いましたね。アメリカに来る前はみんなにとりあえず英語を覚えてコミュニケーションを取ることが最初だと言われていましたが、全く違う業界の文化や、純粋に生き方の上での文化の違いを理解して次にやることの問題を解決することに必死でした。

——まりかさんって海外に行ってから数多くの賞を受賞されたと思うのですが、一つ一つどれぐらい凄いのかを教えてもらっていいですか?

まりか 最初はペントハウス・ペットを取ったのですが、これはポルノスターとしての賞とは別で、もっと大きなカテゴリーでヌードモデルの頂点みたいな感じですかね!
プレイボーイさんのプレイメイトか、ペントハウスマガジンのペントハウス・ペットかのどちらかて言われています。

——有名雑誌の賞という訳ですね!

まりか そうですね! それでこのペントハウス・ペットを取ったというのがアメリカでどれぐらい効力があるかと言うと、私はグリーンカードを取る時に何人か弁護士さんにお願いをしたのですが、みんな「あなたがどれだけ有名かわからないけど、ポルノスターなんてダメ」と断れていたんです。
でもペントハウス・ペットを取った途端にどこの弁護士さんも「必ず取れるからウチにやらしてくれ!」って連絡が来たんですよ!

——全員が手のひら返しをするぐらいの栄誉なんだ

まりか あとは賞を取った子に聞いたのですが、賞を取った月は毎日お祝いをするぐらいのことだったそうなんです。でも私は取った時は全く賞の価値を知らなかったので、周りから祝福の言葉をかけられても、軽く「ありがとう!」ぐらいに返していたんですけどね(笑)。

——知らないのに取っちゃったのが凄い(笑)! 受賞が決まった瞬間はどんな感じだったのですか?

まりか ペントハウス・ペットになるとペントハウスマガジンのグラビアと表紙をやらせてもらえるのですが、この仕事が決まった時は、私は普通に撮影をやっていたんです。
そこウチのエージェントとオフだったエージェントの子が全員来たのですが、私は8時間ぐらいある芝居の現場だったので、英語が全くわからないこともあり頭が痛くなってしまい寝ていたんですね。そこで起こされて「まりか! ペントハウス・ペットになったよ!!」みたいなことをみんなに言われたのですが、私はこの賞を知らなかったこともあり、英語でみんなが騒いでいることが苦痛で仕方なかったんです(笑)。

——喜びの言葉さえ当時はあまりわからなかったのですね(笑)。

まりか そうでしたね(笑)。同時期に受賞した子と一緒に撮影をしたのですが、その子は賞を取れた嬉しさで撮影中ずっと泣いていたんです。
私もちゃんと賞の価値がわかっていたらこれぐらい喜べたと思うので、ちょっともったいないことをしてしまったと思っています!

——昨年に、アーバンXアワードでは日本人初の殿堂入りをされたと思うのですが、これはどのような賞なのですか?

まりか ポルノ業界というのは毎年一月にメインとなる大きなアワードがあるんです。ポルノ界のオスカーとゴールデングローブ賞と言われているアワードなのですが、これにはヒップホップ界のNO.1スターのカーディ・Bがゲストで来たり、レッドカーペットが長くてしっかりとしたやつで、歩くのに3時間ぐらいかかったりと、この大きな二つのアワードがあるんですね。
それで私が殿堂入りしたのは、それらに継ぐ三番目に大きなアワードなんです。

——なるほど!! めちゃくちゃ凄い偉業を成し遂げられた訳ですね!!!

まりか でもコロナの真っ只中ということもありアワードは開催されなかったので、殿堂入りになった女優と周りの招待客だけで行ったヨットパーティで表彰式をおこなったので、少しこじんまりとしちゃった感じはあったんですけどね(笑)。
あと今年の一月に先程言ったポルノ界のオスカーと言われるアワードで、一番乱交が上手くできた人に送られる賞と、バズりアワードという賞など合計4つ賞を受賞させてもらったのですが、この4つともコロナの事情でリモート授賞式だったんです。
なのでせっかくのレッドカーペットをまだ歩いていないので、いつかは絶対に歩いてみたいですね!

——この受賞した四つの賞は全てに癌になった後だと思うのですが、今現在の病状というのはいかがなのでしょうか?

まりか 完治と思われていることが多いのですが、一応まだ体の中で癌が眠っている状態なんです。なので毎日薬を飲んで再発しないようにしているのですが、あと7年再発しなかったら完治という状態ですね。

——経過を見守る期間な訳ですね。最初に癌が見つかった時は、どのような心境でしたか?

まりか 英語でYou have Cancerって言われたのですが、一瞬パニックになってしまい、こんな簡単な英語でさえ理解ができなくなってしまったんです。
それでやっと自分が癌ということが冷静になって理解できたのですが、全くもって自分が死ぬとか、死ぬのが怖いとかは思わなくて、「これからの仕事をどうするか」ということだけを思ったんですね。

——そんな状況でお仕事のことを考えるなんて凄いですね

まりか 最近になって色々と賞を貰えるようになったのですが、癌になる前ぐらいからノミネートはされ始めていたんです。それで最初の頃は「アメリカ人から見て、海外の女優が活躍してる」みたいな賞だったんですね。でもそれがだんだんと、セックスの良さでシンプルにノミネートされるようになってきて、「やっとこれからアメリカ人として闘える位置に来たな」という時期で癌になってしまったので、最初は悔しさというより苛立ちの気持ちの方が強かったです。

——スタートラインに立った瞬間での癌告知は辛かったですね。

まりか だからどうやったら早く復帰ができるのかとか、どうやったら傷がつかないのかみたいなことはたくさん調べましたね。でも別に前向きに頑張ろうとしていた訳ではなく、自然とやっていたんです。私と同じ病気になって、同じ薬を飲んで副作用に耐えている女性から「こんなに強い薬を飲んでいながら、お仕事を頑張っている姿には励まされます! 尊敬します!」みたいなことを言ってもらったこともあるのですが、もちろんこうやって言ってもらえるのは嬉しくてありがたいんです。
でも私は頑張っていることはなくて、ただわがままにやりたいことをやった結果で周りから愛されてしまったみたいなところがあるんですよね(笑)。

——でもそんなに強い薬なんだから、もちろんまりかさんの体的にキツいんですよね

まりか めちゃくちゃキツイです……っ! スウェーデンかどこかの国では、癌が再発するよりもこの副作用の方がヤバいんじゃないか?って禁止をされているような薬なんです。でも私は、飲み始めてから一年経ったぐらい「体がこういう反応をしたら、こう対処すれば大丈夫」というのを冷静にできるようになったので、なんとかなっている感じです。

——癌が見つかった時って、ステージ何だったのですか?

まりか ステージ3だったのですが、私は運を持っている女優だったんです。癌にも種類が色々あって、私のは進行が遅い、怠け者の癌だったんですね。でも、発見されたときにはめちゃくちゃ進行していて、さらには抗がん剤が効かないタイプの癌だったので、髪の毛が抜ける抗がん剤治療もやらなくて済んだんです。

——今後のポルノ女優さんとしての展望を教えて下さい!

まりか これは最近になってから言っているのですが、別に私はセックスが好きでAV女優になった訳じゃないんです。ハードな作品だったり淫乱さで好きになってくれたファンの方も多いと思うので、なかなか言えなかったのですが(笑)。
一番最初にグラビア撮影をやってカメラの前に立った時に「こんなに楽しい時間はない。一生ここにいよう。これ程までに自分が輝ける場所はない!」と思ったので、なるべくカメラの前に居れるところを選んでいたらポルノ女優になっていたみたいな感じなんですよ。そんなことを言っても長年ポルノの世界に居るので、ポルノというのは自分にとって物凄く大切なモノだし、とても楽しいのですが、形はこだわらずにカメラの前で何かを作り続けていきたいですね。
あと近い目標で言うと、私に密着してくれたドキュメント映画が劇場公開されることが決まったので、それに向かって集中できればいいなと思います!これはポルノファンだけではなく、癌を応援してくれた方や、親にも見せれる作品なので頑張っていきたいですね!

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以上、3部に渡ってお送りしたまりかさんのインタビューでございました!いや~、二郎系ラーメンの「ちばから」のスープぐらい濃い内容でしたね。逆境をいくつも跳ね返してきたまりかさんのお言葉にはどれも重みがあり、学ばさせて頂くことばかりでした!
ちなみにですが、まりかさんは地上波のテレビの番組で密着取材を受けてらっしゃいましたので、もしかしたら見逃し配信が残っているかもしれませんので、ぜひ探してみてくださいね!!!

 

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リボルバー・ヘッド @RevolverHead01

ピン芸人。

代表ネタは、山田孝之演じる全裸監督の村西とおるのモノマネ。吉本若手マッチョ部としてクリスタルジムでパーソナルトレーナーも務める。

YouTube『リボルバーチャンネル

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