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昭和風俗の文化遺産ともいうべき街並みや劇場が生き続けている場所…男のアソコではなくカメラを握りしめ風俗街を歩き続ける元風俗嬢〜紅子の色街探訪記vol.22・昭和風俗の文化遺産北九州市小倉

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全国の色街を撮影する中、今年9月に訪れたのは北九州市の中心部にある小倉

駅から西に歩いてわずか1分の場所に昭和の猥雑感を色濃く残す一がありました。
今や絶滅危惧種となった、成人映画館、ストリップ劇場、そしてテレクラまでもが並び、胸が高鳴ります。

まず入ったのは成人映画館「小倉名画座」。
劇場は2フロアに分かれ、1階の「名画座1は通常のピンク映画館、2階の「名画座2はゲイ映画専門の映画館です。
まずは「名画座1」の方に入りました。

受付に座る男性に「女ひとりですが入っていいですか?と尋ねると「大丈夫ですよどうぞ」と優しげなこたえ。
恐るおそる中に入ると、薄暗い場内にタバコの煙が立ち込めていました。

映画を見ながらタバコをふかす男、劇場の片隅で立ったまま自分のペニスをしごく男、場内にあるトイレに何度も行き来する男…。
昭和の時代にタイムスリップしたような貴重な光景を目にすることができたのです。

名画座の並びにはストリップ劇場「A級小倉劇場」があります。
閉館の危機が何度もあったようですが、九州に唯一残る劇場として、現在も営業を続けています。
平日の15時ごろでしたが、30名ほどの客で賑わっていました。

ストリップ劇場は現在女性客も増えていますが、この時は私をのぞいて全て男性、高齢の方が目立ちました。

本番まな板ショーが盛んに行われていた時代はとっくに過ぎ去り、現在は女性たちの表現の場となっているように感じます。

この日も20代と思われる若くてきれいな女性がステージでしなやかな身体を魅せていました。
そしてオープンショーがはじまると、男たちは恍惚な眼差しを注いでいます。

日本のどこにでも普通にあった成人映画館やストリップ劇場ですが、時代のながれとともに衰退の一途をたどり残りわずか。
ですが、昭和風俗の文化遺産ともいうべき街並みや劇場が小倉には生き続けていました。


紅子10代で売春婦となり吉原、川崎堀之内、歌舞伎町、など関東各地の風俗街を13年以上転々。現在は色街写真家として、風俗街、赤線、遊郭跡地などを訪れ、日本の性文化を記録する。過去の風俗体験を語る『紅子の色街探訪記YouTubeで配信中
渡船でしか行くことのできない特別な…最後の桃源郷…男のアソコではなくカメラを握りしめ風俗街を歩き続ける元風俗嬢〜紅子の色街探訪記vol.21・売春島
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