OP PICTURES+フェス2023舞台挨拶レポート!
11月24日より東京・テアトル新宿で盛大に開幕したR15版ピンク映画の祭典『OP PICTURES+フェス2023』も折り返し地点に達し、連日盛況を誇っている。
今回は開幕9日目、12月2日に行われたきみと歩実ちゃん主演、塩出太志監督作品、『NEXT LEVEL』の舞台挨拶を取材した。
同作は擬似家族を描いたブラックコメディ。歩実ちゃんのほか、みひなちゃんと並木塔子さんも出演し、個性豊かな俳優陣が脇を固めた。
上映前の舞台挨拶には塩出監督、歩実ちゃん、田丸大輔さん、矢島康美さん、星野ゆうきさん、細川佳央さんが登壇。本来はみひなちゃんも登壇予定だったが、直前まで別の舞台に出演しており、残念ながら欠席となった。
今回は上映前の舞台挨拶ということでネタバレ厳禁。そのため塩出監督も「上映前の舞台挨拶ということで、なにを話していいのかまとまっていないと思います」とエクスキューズを入れた。
そして、ステージを見渡した歩実ちゃんは「みんなキャラが立っていて濃いですね。私が薄くなるくらい濃いじゃないですか」とコメント。
上映前ということで、手探りのコメントが続いたが、「今日着ている洋服は劇中で使った衣装になっていて、このワンピースを着た時になにかが起こります」と絶妙な前振りをする歩実ちゃん。
塩出監督からネタバレしない程度に、撮影の感想を求められた歩実ちゃんは、「一言で言えば面白かったし、幸子(矢島康美さん)が強すぎて、毎回喰われる感じでした。あと、今回もご飯をいっぱい食べさせてもらいました」を笑顔でコメントしてくれた。
また、「今回、きみとさんはずっと真面目に台本を読んでいたんです」と塩出監督から撮影裏話が飛び出すと、「ちょっと、ちょっと、そんな普段は台本を見ないみたいに言わないでください(笑)。めっちゃ真面目ですから私」と慌てる歩実ちゃんだった(笑)。
舞台挨拶に間に合わなかったみひなちゃんについては、「スタジオすら探せなくて来れなかった」、「ボロボロの傘をさして彷徨っていた」と塩出監督と歩実ちゃんから裏話が飛び出したが、「ピンク映画出演が2回目くらいには見えなかった」と塩出監督から演技を称えられた。
舞台挨拶も佳境に差し掛かり、ネタバレしない程度の見どころを聞かれると歩実ちゃんは、「血糊を使いました、最後の方に血が出るんです」と意味深な発言があった。
その後も様々な話題で盛り上がったが、一旦はAV女優を引退した塔子さんが久々にピンク映画出演となったため、塩出監督からは「ピンク映画とVシネマは復帰するそうです」と嬉しい報告もあった。
最後に一言ずつ締めの挨拶を求められた登壇者は、
「めっちゃ面白いので楽しんで観てください」(塩出監督)
「肩の力を抜いて楽に観てください」(田丸)
「塩出作品で初のすっぴん姿なので観るのを楽しみにしています。みなさんも楽しんでください」(矢島)
「気を楽にして観るのが一番いいです。ハラハラするけど、そんなに怖くないので楽しんで観てください」(きみと)
「女優陣のみならず男性陣も戦っていますので、みなさんでピンク映画を盛り上げていってくれたらと思います。どうぞ楽しんでください」(星野)
「僕もこれから観るので、一緒に楽しめたらなと思います」(細川)
とコメント。リラックスムードの楽しい舞台挨拶は終了した。
同作は「OP PICTURES+フェス」では1回限りの上映となったため、今後のテアトル新宿では観られないが、R18版は来年、東京・上野オークラ劇場で上映を予定しているので、ぜひ、観てほしいものだ。
残り僅かな開催期間となった「OP PICTURES+フェス」だが、連日盛況でピンク映画の楽しさを世間にアピール。今後も他の劇場でのフェス開催予定もあるので、情報をチェックしよう!
きみと歩実X:@kimito_ayumi
みひなX:@azu_mihina
塩出太志X:@piyode_fromGMC
星野ゆうきX:@starfield1980
細川佳央X:@manta_row
(写真・取材 神楽坂文人)