——自分の中で得意ジャンルは?
篠田 得意か〜……やっぱり自分の性癖が「M」なので、受け身な役回りのほうが自然ですね。
——どんなサド責めが好きですか?
篠田 プライベートでは叩かれるのは痛さが勝ってしまい、好きではないです。罵倒も嫌だけど、言葉責めは好き。「こんなに濡らしやがって……」みたいのはゾクゾクきます。
——緊縛はどうですか?
篠田 好きです。「縄酔い」ってよく聞きますが、確かにボ〜っとするんですよ。危ない行為をしているはずなのに、どこか守れている感覚というか……。段々分かってきた感じ。
——SMと言えば老舗アタッカーズから『緊縛団地妻 愛と隷従のレバレッジ』に出演しています。監督から起用した理由について、「縛り甲斐があるスタイルと被虐感をそそる表情」と。
篠田 あはは、有り難いですね。アタッカーズさんはプレイはもちろん、ドラマ部分も重要。現場は明るいんですが、モノ作りに対する真剣さが違います。私も悲劇の主人公になった気持ちで本当に悲しくなったりします(笑)。
——おぉ、女優ですねぇ〜。
篠田 いやいや、起用されている男優さんたちが芸達者で、まさに役者で。プレイは大枠のあらすじはありますが、他大半が男優さんのアドリブ。だからベテランの縄縛り、鞭裁き、言葉責めは、本当に精神的に追
い込まれるんです。だから悲しくなる。あの作品では浣腸シーンで、本気で涙が出てきましたからね〜……(笑)。
——続いてダスッ!の『キャット ラバーズ』。監督さんは現場で篠田さんの身体を見て、この作品を作ることを決めたそうです。
篠田 へぇ〜、ありがたいですねぇ。このスーツは私の為にオーダーメイドしてくれて、着た時に体に馴染む。第二の皮膚のような感覚。……でも、ピッタリ過ぎて途中で破けちゃって(笑)。
——あぁ、それは残念。
篠田 コンドームと同じ素材だったんですよ。反省点としては着る時にゴムと相性の悪いベビーオイルを塗ってしまったこと……溶けちゃうんですよね。でも、楽しかったなぁ〜。ラバースーツも着れたし。
——ちなみに好きなコスプレは?
篠田 やっぱり学校の先生に憧れがあったんで、女教師。可愛い生徒を誘惑とか、楽しいじゃないですか! ウフフ(笑)。
——痴女役とかは好きなんですか?
篠田 昔は苦手でしたね。最初にフィッチさんで痴女をやらせてもらった時に、監督さんから「これを手本に」と風間ゆみさんのDVDを渡されて。もう猛勉強で!
——ゆみさん、巧いですからね〜。
篠田 もう大尊敬です。ゆみさんのお陰で、痴女作品で言うべき言葉が分かるようになりました。要は自分が言われてグッとくる言葉を発すればいい。「欲しいのか?」、「欲しいです」「もっと言わなきゃダメだ」、「挿れて欲しいの?」、「欲しいです!」「そんなんじゃダメよ」、「もっとお願いしろ!」など、そんな掛け合いが一番好きですね。
——そういう所を観たら「あ、ノッてるな」と。
篠田 はい(笑)。
■インタビュー後編ではアナル話や撮影裏話も盛り沢山
(掲載/『月刊DMM』10月号)