大阪きってのピンサロの聖地として知られる京橋。しかし、昨年5月から大阪府警の摘発作戦により店舗は減少の一途を辿った……。あれからおよそ半年。現在のピンサロエリアは周囲の予想に反し、活気を取り戻しつつあるという。その理由を追った!
摘発から一転、いま空前の盛り上がり見せる京橋ピンサロ
◯ピンサロ天国も 一斉摘発で一転
東大阪一の繁華街として知られる京橋。立ち飲み屋が建ち並ぶ光景はまさにサラリーマンたちの憩いの場だ。そんな京橋の名物と言われるのがピンサロだ。
「大阪はピンサロの締め付けが厳しく、ミナミや梅田では営業できない。現在お店が残っているのは京橋と枚方。中でも京橋はピンサロ店の数が圧倒的に多いエリア。ランドタワーとなった風俗ビルは毎晩のように地元客や観光客で賑わっていますよ」(在阪風俗ライター)
短時間かつ安く抜けるとして人気を集める京橋ピンサロだが、昨年5月に転機が訪れる。
「去年の5月から大阪府警がスケルトン作戦と銘打って、京橋のピンサロ店の一斉摘発を行うようになった。スケルトンというのは摘発後、店内の内装をすべて壊し、透明にするという意味です。内装をスケルトンにすることで別の業者がまたピンサロ店をオープンすることを防ぐ効果がある」
肉も骨も断つこの作戦、効果は絶大だった。「お店は次々に摘発され、風俗ビル一つまるごとなくなったりしました。そのビルも摘発後にまるごと壊され、現在では居酒屋などが入った飲み屋ビルとして生まれ変わっています。他にも摘発された店は多く、昔はピンサロ店が並んでいた駅裏の通りも今は閑散としていますよ」
実際、摘発を受けたピンサロ店の関係者もこう話す。 「情報筋から事前に摘発が入るという話を聞いて対策に動きましたが、時すでに遅し。結局、摘発を受けて閉店となりました…」
まさしく地獄を見た摘発店だが、その一方で摘発の余波で天国を味わうお店があるという。
◯高級店の人気嬢が激安店に転職
摘発の恩恵を受けるお店というのが格安ピンサロだ。京橋の風俗関係者はこう説明する。
「ピンサロ店の一斉摘発と言っても残っているお店もある。大阪でも有数の風俗ビルの中に入っているお店は無事。反対に摘発されたお店の中には京橋でも随一の高級店も含まれていた。そういったお店に在籍していた女の子たちが今、他店の格安店に移っているんです」
摘発された高級店にとってはなんとも悲惨な話だが、格安店にとってみれば棚からぼた餅である。
「高級嬢たちからすれば出来れば今までより安い店に働きたくないが、なにせ大阪にあるピンサロ店は京橋か枚方にしかない。格安店で働くのは仕方がないこと。ただ、男性客にとってみれば朗報。高級嬢と半額で遊べてしまうわけですからね」(在阪風俗ライター)
ピンサロという特殊な風俗業種だからこそ生まれた今回の現象。そんな格安店の中でも繁盛しているのが人妻店だ。
「人妻ピンサロ店は大阪でも珍しい業種。そのため、摘発で行き場を失った高級人妻嬢たちは数少ない激安人妻店で働くしかなくなっている。京橋のとある激安人妻店にはそんな事情を知った風俗通が押し寄せて、繁盛してますよ」(風俗関係者)
一斉摘発で憂いを帯びたはずの京橋ピンサロだが、思わぬ形で復活を遂げているようだ。
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