──女優として現場にいることに慣れた?
「早めに意識は変わりましたね。それまでに現場での他の女優さんの立ち居振る舞いも見て来たし、社員がどんなことを悩んでいるのか、そこまでの準備にどれだけ苦労してきたのかも分かっていますから。現場で自分が出来ることは空気感を作ること、いかにみんなが気持ち良く仕事が出来るかを考えますね。朝も早くてハードな現場で、そんな中で良いものを作るために必要なのはモチベーションだと思うんです」
──特に現場では主役である女優さんのケアは大事になってきます。
「それもどちらか片方がケアされるんじゃなくて、お互いに助け合えればベストですね」
──かつては「あのSOD社員がAV出演している」という部分で一つの価値があったわけじゃないですか。それがなくなって、まっさらな市川まさみなりの売りを見つけないといけない。女優として一本立ちした今、それは見つかりました?
「去年の暮れぐらいにやっと見つけました! これまで自分に自信がなかったんですけど、ある時、自分の出演作品を並べてみたら、パッケージの写真がお尻ばっかりなんです。しかも撮影の時もバックでの絡みが多くて……。これまで一番コンプレックスだったところが受け入れてもらえて、それが結果に現れているということは、自分がそこを好きになってあげて、活かしていけたらいいのかなって思えるようになりました」
市川まさみ SODstar debut
──お尻がコンプレックスだったんですか?
「パンツスタイルが好きなんですけど、お尻が入らないことにイライラしたりして、小さくするためにお尻をマッサージしたりしてました。でも骨格上、絶対に小さくはならないんですよ。今では良さに気付けて、好きになりましたけどね」
──それは意外でしたね。
「他の女優さんを見ていると、みんな胸も大きいですし色気もありますよね。これまでお尻を褒められることが少なかったので、そっちにニーズがあるのは気付かなかったです」
──男性経験もそんなに多くなかった?
「経験人数は3人です。彼氏彼女というより異性とも友達になっちゃうんです」
──初体験は?
「高校生の頃に初めての彼氏ができたんだけど、ずっとセックスすることは拒んでたんです。なんとなくセックスって汚いものだと思い込んでて。だけど友達に、あまりに彼氏が可哀想だって言われて(笑)」
──経験してみて汚いという印象は払拭された?
「セックスって男の人のためだけのものだと思ってたけど、そうじゃないんだなと」
──元々、エロに抵抗があった?
「潔癖性だったんですよね。オナニーを経験したのもこの仕事を始めてからですし」
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