「今の女優さんたちは目標があってすごいなと」
── だからですかね、いかにも「女優です!」みたいな雰囲気がないのは。本誌初登場なのも、何となく「取材で話すのはあまり得意ではないのかな?」みたいな感じがあったせいらしいですし。
旬果 そうですね。19〜20歳の頃は、親がまだこの仕事のことを知らなかったり、ちょうど知ったぐらいの頃で、まだ解禁してなかったのもありましたし。取材とかはやってこなかったですね。
── でも自分からAVに応募はしたんですよね(笑)。
旬果 そう!(笑)18歳は無敵だったんです、きっと。「何にも怖くない!」みたいな。今、女優さんになる若い子って、「〇〇さんのファンです」とか「恵比寿★マスカッツに入りたい!」とか目標があるからすごいなと思って。
── でも、目標なしにずっとやるのも、ある意味すごいですよ。
旬果 ヤバいですね(笑)。エッチが好きでたまらなかったからとかでもないし。でも、当時は渋谷の1〇9でバイトして専門学校も行ってたから、「本業としてAVをやろう」とは思ってなかったんですよね。何だったんだろう……ホントに謎です(笑)。
── 撮影を経験してみても、大変ではなかった?
旬果 「こんな感じか〜」ぐらいでしたね。デビュー作がハメ撮りで、ユルかったんですよ。夕方まで男優さんと2人で遊んで、ホテルに入ってするっていうだけで。AVを撮ってるっていう感じがあんまりなくて、2本目からやっと「これがAVか」と思いましたけどね。朝までかかったりしたので。
── 朝まで?
旬果 自分が脱げなかったりして、撮れなくて。ハメ撮りはいいんですけどね。
── 自分から応募してきたのに、脱げなくて朝まで(笑)。
旬果 大人数に見られる中での撮影は、それが初めてだったので。今はさすがに、ちゃんと時間内に終わるようになりましたけど(笑)。
── そうでないと困ります(笑)。でも最初の方にそんな感じだと、「もう続けられない」みたいにはならなかったんですか?
旬果 それもなかったですね。それこそ、企画女優さんみたいに毎日のように撮影してたら、早い内にそうなってたかもしれないですけど。
(掲載:「月刊DMM」2018年5月号 インタビュー:須羽ミツ夫)